リフレはヤバい の商品レビュー
アヘン壺三がユダ金の命令で行っている日本経済破壊作戦が如何にキチガイなものか、よく分かる。この先生、竹中と同じ慶応の学者なのに、なかなかだな。
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とにかく、リフレを否定しまくる本。そして、ツッコミどころが多い本。経済に対して専門知識は持ってないが、言ってる事がおかしい。どうも反リフレ派の主張って、わかりにくい気がする。でも、著者によると、リフレ派の論理は分かりやすい、だから間違っているとないる。なんで? デフレスパイラルな...
とにかく、リフレを否定しまくる本。そして、ツッコミどころが多い本。経済に対して専門知識は持ってないが、言ってる事がおかしい。どうも反リフレ派の主張って、わかりにくい気がする。でも、著者によると、リフレ派の論理は分かりやすい、だから間違っているとないる。なんで? デフレスパイラルなど無いとか、インフレは起こせないとか、円高の方が良いとか。ウーン、そうですか? そもそも、全てをドルで考えれば円高の方が良い主張してますが、社員への給与もドルで払うんでしょうか? 最後に、リフレへの代案としての提言が雇用だと。雇用が増えれば景気が良くなるって、みんな知ってる。企業が雇用をするための資金はどうするのか。 リフレ派の主張の方が首尾一貫していて、納得しやすいのは、騙されてるからなんでしょうか。とてもそうは思えないが。
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私は2013年4月から仕事の事情で(一般教養程度の)経済の勉強を始め、おりからのアベノミクスに乗って俄かに経済政策に興味を持った。どうせ何をやってもダメな日本経済なのだから、何かやってみるのが面白いという発想でリフレ政策を見ていた。 この本では、ひたすら文章でリフレ派の理論を否...
私は2013年4月から仕事の事情で(一般教養程度の)経済の勉強を始め、おりからのアベノミクスに乗って俄かに経済政策に興味を持った。どうせ何をやってもダメな日本経済なのだから、何かやってみるのが面白いという発想でリフレ政策を見ていた。 この本では、ひたすら文章でリフレ派の理論を否定している。風が吹けば桶屋が儲かる式の三段論法で、たとえば ・金融緩和 → 円安 → 日本国債の価値が下落 ・円安 → 輸入価格上昇、しかし賃金は増えない → 物価が上がっても景気は悪い 等が挙げられている。 正直、この本に書かれている数々の論理は「そうかなあ?」と腑に落ちないものが多々あった。しかし、反証できるほどの論理力や知識はこちらには無い。 今まさに金融政策を動かしている人も、それを批判する人も、完全な答えが無いから論争になっている。 アベノミクスが始まった今では1年先の経済がどうなっているか分からないし、1年後の経済が良かったとしても、その影響を受ける10年後の経済が良いとは限らない。リフレ政策が正しいかどうかは、時系列で異なると思う。 論理は腑に落ちないけれどざっと読み終えてしまおうとページをめくり、手が止まったのは「おわりに」であった。 リフレに反対するのはいいが、ではこの閉塞を打開する策は何なのか?その答えを、著者は「おわりに」で説明する。 答えは、「学び」である。いくら金融政策をいじっても実体の成長がなければ失敗するのなら、産業の基礎力を上げるために人的資本の価値を上げればよい。 この意見には賛成だ。私がかねがねそう考えていたことを思い出した。 さらに私は加えたい。教育は産業の基礎力を上げるだけでなく、人々に希望をもたらす。子供だけでなく、あらゆる年齢、職業、立場のための教育だ。 人は、今現在お金がなくても、学習を続けた先に収入のあてがあるとなれば未来に希望が持てる。 例えば、リーマンショックで大量の失業者が出たとき、どこかの市役所が期限付きの臨時職員を募集したが、応募者は定員に満たなかった。それは、期限が来たらまた無職になるという不安からだったと思う。 しかしそこに、何かが学べて将来につながる要素があれば、たとえ有期でも応募者は多かったのではないかと考えている。 私の考える教育の方向性は、そのようなものだ。 ただ、結局のところどのような教育が効果的なのか未知数だし、そりゃ学びの場がうまく回れば産業も社会も良くなるでしょうよ、で具体的にどうするの?という部分が詰められていなければ、リフレが希望的観測に基づいていて具体的な部分が抜けていると批判するのと同様に、「学び」の立国論も批判され得る。 それでもなお、私は「学び」の方向に希望を見出している。 はからずも最後の最後で自分の奥底に沈んでいた意見に出会い、ずいぶん長いレビューを書いた次第である。
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そもそも、景気が良くなるからインフレになるのに、無理やりインフレを起こすのは順番が逆である、また無理やり円安に持っていくのも日本経済にとって全く良い事ではない、という主張。妄信的にリフレに賛成している人は、自分のメリットだけではなく、全体のことも考えよう。
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まず本のタイトルにある[リフレ]とは 『インフレを起こす、ということです。 インフレとは、多くのモノの値段が上がるということです。』P.18 それでは本のタイトルにある[ヤバい]とは 『リフレ政策は、インフレをいったん起こしてしまうと、そのインフレが制御不能になってしまうことが...
まず本のタイトルにある[リフレ]とは 『インフレを起こす、ということです。 インフレとは、多くのモノの値段が上がるということです。』P.18 それでは本のタイトルにある[ヤバい]とは 『リフレ政策は、インフレをいったん起こしてしまうと、そのインフレが制御不能になってしまうことが問題なのではない。 インフレを起こせないのに、インフレを起こそうとすることが問題なのだ。』P.6 インフレとデフレのメリット・デメリットを挙げてみます インフレのメリット ・物が売れやすくなり景気が良くなる ・物の価値が上がり通貨価値が下がるので輸出で有利になる ・会社の売上・業績がアップするので働く現役世代に有利 インフレのデメリット ・極端にお金の価値が下がりすぎる(ハイパーインフレ)と物が買えない ・他国から輸入で物を仕入れる事も難しい ・通貨価値が下がりすぎると外国からの信用をなくす デフレのメリット ・資産をもっている人は資産を増やさなくても実質増えた事になる ・外貨、輸入品を安く買えるようになる ・退職リスクの存在しなく十分資産をもっている高齢者に有利 デフレのデメリット ・物が売れないので景気が後退する ・一般消費者の給料も減りることで消費行動を抑制してデフレが進行する つまりインフレ・デフレどちらの状況でも得する人と損する人がいるってことです その得する人と損する人とは若い人と高齢者の対立です インフレ・デフレどちらも良い面・悪い面があるとしても デフレ期よりもインフレ期のほうが失業率や倒産件数などデフレ期のほうが悪化しているので 個人的にはインフレ寄りだな・・・と再認識させてくれた本でもあります さらに厄介なことに高齢者にとって有利なデフレでも給付される年金はリスク資産で運用されているので 本来ならば資産を多く持たない多数の高齢者にとってもインフレのほうが望ましいのではないか? ハイパーインフレにならないことが重要なのであってインフレに行きすぎないためのインフレターゲットを兼ねているリフレ政策は必要でしょう
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リフレについての説明と、リフレが問題であることの説明をしている本です。 恥ずかしながら、リフレについては、まったく知識がなかったので、いい勉強になりました。 また、日銀について勉強する必要性を強く感じました。 最後の提案については、今一つではありますが、「(自国通貨だけ...
リフレについての説明と、リフレが問題であることの説明をしている本です。 恥ずかしながら、リフレについては、まったく知識がなかったので、いい勉強になりました。 また、日銀について勉強する必要性を強く感じました。 最後の提案については、今一つではありますが、「(自国通貨だけでなく)ドルで考えよ」というのは、日本人が忘れがちな相対的な視点を強調する意味で、よい指摘だと思います。 とりあえず、リフレ反対派の意見は、これで何となくわかりました。 今度は、リフレ賛成派の本も読んでみたいと思います。
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論理的に解説を試みているので、わかりやすいが、リフレ政策がダメなら別に良い政策の選択肢が提案されているかというと、そうでもない。我々は金融商品の闇鍋を喰らいながらいいていくしかないのか?腹立たしい気持ちが強まって来た。
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現在アベノミクスという名前のリフレ(インフレをわざと起こすこと、この本の著者による定義)が進行していて、目に見える現象としては、円安や日本株高をもたらしています。 個人的には、5年前くらいに始めてしまったドル預金等のマイナスがなくなって「ほっ」としているのですが、円安と原発事故...
現在アベノミクスという名前のリフレ(インフレをわざと起こすこと、この本の著者による定義)が進行していて、目に見える現象としては、円安や日本株高をもたらしています。 個人的には、5年前くらいに始めてしまったドル預金等のマイナスがなくなって「ほっ」としているのですが、円安と原発事故による火力発電の増加のため、早くも貿易赤字となってしまいました。このままで日本経済や我々の暮らしはどうなるのでしょうか。 今年(2013)4-6月のGDP成長率をみて判断すると言われている消費税増税は、参議院選挙を経て、来年には実施されそうな雰囲気となってきて心配は増すばかりです。 この本は、内容があたらないというシナリオが実現することを願って、書か れています。束の間のプチ好景気を良いことに誤った判断をして、日本経済が失速したり日本人の生活が悪くなっていくことだけは避けたいものですね。 この本の一番のポイントと感じたのは、著者が、日本国債の金利さえ上昇しなければ、リフレでも良いとしている点(p88)でした。 以下は気になったポイントです。 ・今の日本でインフレが起きるとは、所得が上がらない状態なので、コストプッシュ型インフレ(1973のオイルショック)しかあり得ない(p52、54) ・円高の影響は、直接目に目に見ける形で一部の人(雇用を多く抱える大企業等)に集中して起こるのに対して、円安は間接的に目に見えない形で、すべての人に少しずつ影響が広がる(p63) ・円安が進む(例:1997年以降の円安)とは、ドルで考えると、日本の国債・株・不動産が大きく値下がりすること(p74、76) ・二度目の円安(2005-07)は、景気回復と同時進行で起きたので、良いとされていることから、現在リフレ政策を主張している人は、この型の円安が起きることを想定している(p78) ・円安で注意すべきは、国債価格の下落(=名目金利の上昇)である、これさえ起きなければ、リフレ政策はやってもいいくらい(p88) ・中央銀行は、その出自からして、インフレを抑えるために存在する(p162) ・インフレが起きるかどうかは、需要が強いかにかかる、その強さは所得に応じる(p177) ・オリジナルの量的緩和(2001に日銀が発明して導入)は、金融政策の目標を、金利水準からマネー量に切り替えたもの、いくらでもゼロ金利の短期資金を銀行が日銀から借りれるようにしたもの(p191) ・米国が導入したのはインフレターゲットではない、失業率の低下を優先し、それが高いままであれば、インフレ率が妥当な水準から少しずれても金融緩和を継続すべきとしたもの(p216) ・バーナンキFRB議長がインフレ率が1%より2%が望ましいとしている理由は、失業率が6.5%以下になったときには、経済は成長しているので、きっと2%程度だろうということ(p218) ・英国では為替と金利水準が重要、なのでユーロという通貨を使うことはできない(p226) ・LIBOR事件とは、英国銀行バークレーズが金融危機でないというストーリーを演出するため、金利を過小に申告していたことが発覚したもの、利子をもらうことになっていた年金基金、地方政府などが訴訟を起こしている(p227) 2013年6月2日作成
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アベノミクスだ何だと言われてもてはやされている、現・安倍政権のリフレ政策に対して警鐘を鳴らしている本。リフレによる円安の進行が、結果的に国債の暴落を招き、日本経済が再起不能に陥るといったシナリオについて解説している。 まあ、安倍さんの言う3本の矢というのは分からないでもないが、...
アベノミクスだ何だと言われてもてはやされている、現・安倍政権のリフレ政策に対して警鐘を鳴らしている本。リフレによる円安の進行が、結果的に国債の暴落を招き、日本経済が再起不能に陥るといったシナリオについて解説している。 まあ、安倍さんの言う3本の矢というのは分からないでもないが、自分はその3本の中では成長戦略というものが一番重要と思っているのだけど、残念ながらそれを具現化する方策がきちんと立てられているようには見えず、結局円安誘導で無理矢理数字をこねくり回して何となく景気が浮揚しているように見せているだけなのではないかというように見えてしまっている。その意味で、小幡さんのいうような展開になってしまう可能性は決してゼロではないし、よしんばしばらくの間景気がよくなったとしても、結局それが将来の成長の先食いでしかないのであれば、後の世代にとんでもないツケを残すことになりかねない。今先行して進めている2本の矢が有効なうちに、最後の1本を真剣に実現していく必要があるだろう。 本で書かれているシナリオについてはよく出来ていると思う。が、最後の最後で感情論に陥ってしまっているのが残念。結局のところ、リフレ憎しで叩いているだけになってしまっている。前の展開がよかっただけに、余計に残念。
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リフレ派に対する批判的検討として国債の暴落と通貨安に対する是非が述べられています。前者はよく知られていますが、後者については円高を良しとするロジックは読み応えがあります。しかし、そのロジックの過程で広げられる客観的な例証が無いため懐疑的になる場面が多いです。最終章では日本企業の戦...
リフレ派に対する批判的検討として国債の暴落と通貨安に対する是非が述べられています。前者はよく知られていますが、後者については円高を良しとするロジックは読み応えがあります。しかし、そのロジックの過程で広げられる客観的な例証が無いため懐疑的になる場面が多いです。最終章では日本企業の戦略論となってしまい、経済政策の域を離れてしまっています。全体的に”成熟化”や”フローからストックへ”、”差別化”といった月並みな論に終始してしまっている点で面白みにかけます。むしろ金融政策には限界があることを端的に述べたほうが評価が高かったかもしれません。
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