星が吸う水 の商品レビュー
ただの女子の性事情の話ではありません。性行為の不思議を通して語られる既成の枠に囚われないこと、多様性です。人は差別を積極的にするものだし、違いこそ生き残る為の術です。女性の方が自分の身体を通しての現実があるものですし。
Posted by
表題作「星が吸う水」と「ガマズミ航海」を収める。 女性なのに性欲を感じると男性のように「勃起」し「抜く」ためにセックスをする主人公・鶴子と、性格も恋愛に対する向き合い方も違う梓と志保の女子3人組の話「星が吸う水」。 主人公・結真にとって性行為は、セックスか、ただの「おしゃぶり...
表題作「星が吸う水」と「ガマズミ航海」を収める。 女性なのに性欲を感じると男性のように「勃起」し「抜く」ためにセックスをする主人公・鶴子と、性格も恋愛に対する向き合い方も違う梓と志保の女子3人組の話「星が吸う水」。 主人公・結真にとって性行為は、セックスか、ただの「おしゃぶり」かの2種類に分けられる。大嫌いな彼氏と別れられない美紀子とともに、結真が「性行為じゃない肉体関係」を編み出そうとする話「ガマズミ航海」。 正直よくわからない内容だった。何も解決しないまま終わるし、大した出来事が起きるわけでもなし。ただ妻からしてみると、女性目線ではとても共感できる部分が多いとのことだ。例えば「星が吸う水」では、鶴子達3人の友情関係はそれぞれが違う性質を持っているからこそ成立するのだという。男は同類で集まることが多いが、女性は同じ土俵に立つ女性は競争相手と認識してしまうことが多いらしい。それぞれが違うからこそ共存できる。 男の私としては、やはり結論を求めたがる。しかし「女性」を描いた本書では、おそらく結論よりも、世の女性たちが自分たちの性質として感じていることを「表現すること」が大切なのだろう。それはまさに、結論や解決策など存在しないガールズトークのようなもの。うーん、男には理解しがたい感覚だ。
Posted by
特異な性欲を満たそうとする女子とその友人たちの日常を描く表題作は、耽美的な性描写や恋愛観の異なる女友達と交わす台詞が興味深い。「性行為ではない肉体関係」を求める女性を描いたもう一遍も男の想像が及ばぬ部分の深淵を覗くようだ。
Posted by
内容(「BOOK」データベースより) 恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味...
内容(「BOOK」データベースより) 恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。表題作他一篇。 ---------------------------------------- 表題作と「ガマズミ航海」の二作。 どっちがどっちかわからなくなるような似たような話。 若い女性の性に対する現代的な感覚を描いたつもりなんだろうけど、ただそれだけのうすっぺらく共感も驚きもない文章。 チラシのウラにでも書いとけ、って感じ。
Posted by
なかなか、濃密な小説でした。 描写が八割方セクシャルな感じ。そこまでいやらしくはないけど。 ほかのユーザーさんの解釈とか読むと、そうなのかあと思い、自分はそこまで深く読めませんでしたけども。 ただ、読みにくくはないので、けっこうすらすら読めました。 こういう小説も、たまにはいいで...
なかなか、濃密な小説でした。 描写が八割方セクシャルな感じ。そこまでいやらしくはないけど。 ほかのユーザーさんの解釈とか読むと、そうなのかあと思い、自分はそこまで深く読めませんでしたけども。 ただ、読みにくくはないので、けっこうすらすら読めました。 こういう小説も、たまにはいいですね。
Posted by