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ハピネス の商品レビュー

3.4

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    90

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    2

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2013/04/01

※少しネタバレ有り 購入してからしばらく放置していたけど、今回は読み始めて2日で読み終わった。 桐野夏生作品にしては登場人物が少なく感じました。狭い世界のなかを描く、シンプルな作品かなと。 しかしながら、やはり桐野夏生作品!打算的な(計算?)人間模様がガッツリと書き込まれてる。...

※少しネタバレ有り 購入してからしばらく放置していたけど、今回は読み始めて2日で読み終わった。 桐野夏生作品にしては登場人物が少なく感じました。狭い世界のなかを描く、シンプルな作品かなと。 しかしながら、やはり桐野夏生作品!打算的な(計算?)人間模様がガッツリと書き込まれてる。 ラストの件では、「あぁ、こういう人いる。こういう嘘つかれたことあるなぁ。」という感じに心にぐさりと刺さった。 利用された?いや。ちょっと違う。でもそうやってグレーな部分を作るのってある。こういう人が本当の勝ち組なんですね、的な。 めげちゃダメですね。

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2013/04/01

ママ友のおつきあいってたいへんだーってのがまず感想。 桐野作品にしては毒が薄いのは掲載誌がVERYだったせいか? どうせなら他作品のような女のドロドロした腹黒さを 思い切って書いてくれたらもっとおもしろかったのになー とちょっと残念。 良くも悪くも無難な内容だから「ダーク」や「グ...

ママ友のおつきあいってたいへんだーってのがまず感想。 桐野作品にしては毒が薄いのは掲載誌がVERYだったせいか? どうせなら他作品のような女のドロドロした腹黒さを 思い切って書いてくれたらもっとおもしろかったのになー とちょっと残念。 良くも悪くも無難な内容だから「ダーク」や「グロテスク」 みたいなのを期待すると拍子抜けしちゃうね。

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2013/03/30

タイトルはHappinessだけど桐野さんが書くんだから絶対ハッピーな話じゃないんだろうななんて思ってワクワクしてたのに。タワーマンションに住むママ友たちの思惑とか悪意とか夫の浮気とか、なんかありふれた話だった。林真理子的。スクール・カーストならぬママ友カーストか(笑)でもこのカ...

タイトルはHappinessだけど桐野さんが書くんだから絶対ハッピーな話じゃないんだろうななんて思ってワクワクしてたのに。タワーマンションに住むママ友たちの思惑とか悪意とか夫の浮気とか、なんかありふれた話だった。林真理子的。スクール・カーストならぬママ友カーストか(笑)でもこのカーストは子供のお受験とか離婚とかで簡単に下克上されちゃうらしい(^_^;)

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2013/03/28

子供が小さい間って、ママ友との繋がりが一番濃くて、みんな初めての繋がりだから色々張り合っちゃったりするんだよねー。懐かしい。 桐野夏生にしては毒少なめ。女にしか解らない痛いほどのエグさが無かった。残念なようなホッとしたような・・・

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2013/03/27

ほぼ2年振りの桐野作品。 どれも重めですが、何故か素直にサクサク読める。 いつも読後に次の作品を期待してしまいます。

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2013/03/25

「ママ友」たちの生態をえぐる 江東区の湾岸にそびえる超高層マンションに棲息する「ママ友」たちの生態をあからめようとする著者の最新版の小説である。 ママ友とは育児する母親の仲間の謂いだそうだ。昔はだいたいおばあちゃんが嫁の育児を支援してくれたが、最近はそういう関係が崩壊している...

「ママ友」たちの生態をえぐる 江東区の湾岸にそびえる超高層マンションに棲息する「ママ友」たちの生態をあからめようとする著者の最新版の小説である。 ママ友とは育児する母親の仲間の謂いだそうだ。昔はだいたいおばあちゃんが嫁の育児を支援してくれたが、最近はそういう関係が崩壊しているので同世代の若い女性が育児を素材にして繋がっていく。赤ちゃんが大きくなれば自動的に解散する賞味期限付きの交わりではあるが、その裂け目から垣間見る人間関係はなかなかに趣深いものではあるようだ。 「ママ友」にもいろんな種類があって、超セレブは超高層の超セレブマンションに住み、青山学院幼稚園(なんでも日本一の難関たしい)の3年保育なんかを目指すそうだが、その下には松竹梅のセレブがあり、またその下には一般ピープルのママが巨大な階層を構成しているんだと。 こうやって書いているだけでヘドが出るほど気色が悪いが、いっけん仲良く付き合っているように見えるママ友たちの下部構造には、先祖代々の身分や氏素性、穢多非民などの隠微な階層差異、学歴や資産や勤務先や住居の経済格差に起因する差別意識が沈殿しており、本作ではそおゆー彼女たちさらなる高みをめざす熾烈な生存競争の実態をいくつかのサンプルを提示しながら明るみに出そうとしている。 んで、どうなるかって? 超セレブにもそうでない普通のママにも悩みは腐るほどあり、結局は世間からどう思われようとおのがじしのささやかなるハピネスをしっかり握りしめようと、てな別に目新しくもない教訓とやらに、われひとともにいつの間にか辿りついていくのだった。 おまけ。「ママ友」てふ日本語も相当けったくそ悪いが、家庭内暴力を振るう男を「ドメバ」と称するそうだ。ったく。  ママ友がドメバにさんざん殴られて逃亡するがハピネスにだんだん近づく話なりけり 蝶人

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2020/07/15

この作品もまた、桐野夏生らしい、微妙な人間心理を細かく表現している話しで、先が気になってなかなか途中で止められなかった。 主な登場人物は、幼稚園に入る前の女の子を持つ5人のママたちで、豊洲のあたりにある、タワーマンションの住人。 東京湾沿いの高層タワーマンションに住んでいるとい...

この作品もまた、桐野夏生らしい、微妙な人間心理を細かく表現している話しで、先が気になってなかなか途中で止められなかった。 主な登場人物は、幼稚園に入る前の女の子を持つ5人のママたちで、豊洲のあたりにある、タワーマンションの住人。 東京湾沿いの高層タワーマンションに住んでいるということは、名門の私立幼稚園に子供を入れようとするような人々にとっては、一種のステータスになっているけれども、小説の中に出てくる「タワマンカースト」という言葉に象徴されるように、マンションの中でも、どの階に住んでいるか、といった微妙な差異によって、差別があるのだという。 いかにも日々の人間関係の気遣いを感じさせる環境の中で暮らす、母親や、その子供たちが感じる複雑な気持ち。 ありがちな日常生活の中に見え隠れする、人間の陰湿な部分を上手に描いていて、その点とてもハラハラするところが多いのだけれど、ダークなだけではなく、ところどころ、優しさだったり、希望を感じさせるところがあって、そこが好きだ。 ママたちが本音を言おうとしないのは、幼稚園選びによって、その後の小学校受験の目論見が見えてしまうからだ。 目論見が見えたとしても、成功さえすればいい。だが、それは最後までわからないから、万が一、失敗した時に他人の好奇心から子供を守るためには、本音や本心は絶対に言ってはならないのだ。(p.148) 母との電話を切った後、有紗は憂鬱になった。東京の人気あるタワーマンションに住み、カッコいいママたちと友達になって楽しく暮らしていても、過去を完全に捨て去ることなどできないのだ。(p.215)

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2013/03/18

小さな子を持つママ友の大変さがよくわかる1冊。 桐野さんは作品によっては後味の悪さが残る場合もあるが、本書は主人公が前向きな生き方を模索したところで終わっていてよかったです。

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2013/03/17

高層マンションに住む若い母親たちの関係と、各々に隠された家庭の秘密を描いた作品。ママ友だったりお受験だったり、母親の姿や夫婦、その親との事柄を、まんべんなく描いているけれど、子ども視線からの感情が入っていないので、親子を中心に読んでいくと薄い感じがするかも。女性ってこういうところ...

高層マンションに住む若い母親たちの関係と、各々に隠された家庭の秘密を描いた作品。ママ友だったりお受験だったり、母親の姿や夫婦、その親との事柄を、まんべんなく描いているけれど、子ども視線からの感情が入っていないので、親子を中心に読んでいくと薄い感じがするかも。女性ってこういうところで「社会から取り残されている気持ち」に陥るんだなと、あらためて考えさせられます

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2013/03/15

女性ファッション誌連載のせいか桐野作品にしては毒がない。ママ友の話だがみんながみんな自己中心的だなと思うだけの話だったような。

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