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糸車 の商品レビュー

3.3

13件のお客様レビュー

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2022/10/08
  • ネタバレ

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 松前藩家老・日野市次郎の妻お絹36歳は、夫を殺され、息子勇馬15歳は行方不明に。お絹は江戸深川の裏店で小間物の行商をしながら息子を探す日々を。そんなお絹の息子探しに協力する南町奉行所の持田勝右衛門42歳(妻は病死)は、次第にお絹に魅かれていく。お絹、勇馬、持田の人間模様を描いた宇江佐真理の大作「糸車」、2013.2発行。切り貼りの月、青梅雨、釣忍、疑惑、秋明菊、糸車の連作6話。

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2014/10/28

宇江佐先生は松前藩を書いた作品がありますね 藩の動乱に巻き込まれた一人の寡婦が必死に 活きる様が共感を覚えます

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2014/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三年前までは蝦夷松前藩の家老の妻だったお絹。江戸・深川の宇右衛門店で独り暮らしをし小間物の行商で身を立てている。夫は藩内の不穏分子の手にかかり、息子の勇馬は行方不明。お絹は商いを通じて、定廻り同心の持田、船宿の内儀おひろ、茶酌女お君など町の人々と親交を深め行方不明の勇馬の手がかりをつかむが…。船宿の不良娘と質屋のドラ息子の逃避行、茶酌娘と元恋人の切れぬ縁、そしてお絹自身に芽生えた静かな愛情と紡がれる恋の模様…。息子の藩への復帰の為に同心持田とお絹の掴みかけた幸せが紡がれず切ない終盤。10/07読了分 行方不明の勇馬に出会わないままのほうが、お絹のためには良かったのに、、、

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2014/08/07
  • ネタバレ

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作者の品のある文章を今回も存分に味わうことができました。 ある程度年を経た男女の切ない恋愛、幸せな結末であってほしいと願ったのですが、なかなか人生はむずかしいものです。 すべての登場人物の生き方をとおし、そう感じました。

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2014/05/25

蝦夷松前藩出身の30代後半の女性を扱った物語。 当時の情報としてはそれほど多くなかっただろうに、 現代の地方出身者の心境も織り交ぜてか よく心の動きがえがけていると思いました。 そして、この著者ならではの、 一筋縄でいかない男女の行く末をちょっとせつなくも あたたかく描いています...

蝦夷松前藩出身の30代後半の女性を扱った物語。 当時の情報としてはそれほど多くなかっただろうに、 現代の地方出身者の心境も織り交ぜてか よく心の動きがえがけていると思いました。 そして、この著者ならではの、 一筋縄でいかない男女の行く末をちょっとせつなくも あたたかく描いています。 物語なんだから、もうちょっと希望や夢みたいな 結末を期待するのですが、 でもこの時代の人もこんなに思い通りにならない人生を 生ききっていたのだと想像すると元気にもなります。

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2013/09/10

図書館で借りました。 ストーリーそのものより、江戸時代の人々の生活の描写などが鮮やかで楽しかった。

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2013/08/29

 行方不明になった息子を探すため、松前藩から江戸に出てきて、小間物商いをしながら暮らすお絹。武家の母親だけれど、町人として人情を大切に暮らしていく。息子が見つかってからは、かなりつじつま合わせというか、駆け足という気がした。武士の世界はややこしい。  おいねと長吉の二人が、自分の...

 行方不明になった息子を探すため、松前藩から江戸に出てきて、小間物商いをしながら暮らすお絹。武家の母親だけれど、町人として人情を大切に暮らしていく。息子が見つかってからは、かなりつじつま合わせというか、駆け足という気がした。武士の世界はややこしい。  おいねと長吉の二人が、自分の思いをあけすけに言うところや、思いのままに行動するけれど人情があるところが武士の世界とは全く違っておもしろい。  なぜ糸車なのか、もひとつ理解できなかった。

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2013/04/07
  • ネタバレ

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息子の行くえが分かるのを待ちながら江戸の長屋で暮らす事になった松前藩家老の未亡人絹の物語。陰間となって生きながらえていた息子勇馬の処遇を巡るお話になった途端に、語り口が急ぎ足になったようで、出来得るならば持田との別れなど、もっとじっくり描いて欲しかった。

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2013/03/22

松前藩家臣で命を失くした夫と、同行していた行方不明の息子を 探すべく江戸へ出てきた『お絹』 武士の妻でありながら、小間物行商をしながら、生活していく中で かかわっていく人間源模様とその一生 さらっと読める1冊

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2013/03/20

L 松前藩家老の妻女が、江戸での小間物行商と裏店での暮らしで得たもの。 残念ながら泣き所の深い話はないがほのぼのが満載。しかし辻占いはいただけない。先が見えたようで残念感漂う。占いになにか伏線あったかな、ほかの作品でも。 北原亞以子さんが亡くなられて深い情緒溢れるしっとり江戸...

L 松前藩家老の妻女が、江戸での小間物行商と裏店での暮らしで得たもの。 残念ながら泣き所の深い話はないがほのぼのが満載。しかし辻占いはいただけない。先が見えたようで残念感漂う。占いになにか伏線あったかな、ほかの作品でも。 北原亞以子さんが亡くなられて深い情緒溢れるしっとり江戸を描ける宇江佐さんに今後さらなるご活躍を願わずにはいられない。

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