初陣 の商品レビュー
竜崎の同期の伊丹の短編。 伊丹が活躍するのかと思いきや、やっぱり竜崎が助けるというパターン。 マスコミな対して好ましいイメージになるように気を使いつつ頑張る伊丹も、なかなか良いです。 困るとついつい竜崎に助けを求める伊丹と、なんやかんやいいながら、伊丹を助ける竜崎はとても良い関係...
竜崎の同期の伊丹の短編。 伊丹が活躍するのかと思いきや、やっぱり竜崎が助けるというパターン。 マスコミな対して好ましいイメージになるように気を使いつつ頑張る伊丹も、なかなか良いです。 困るとついつい竜崎に助けを求める伊丹と、なんやかんやいいながら、伊丹を助ける竜崎はとても良い関係で、歳をとってからの友情もいいもんだなぁと、思いました。
Posted by
隠蔽捜査シリーズの竜崎さんの幼馴染、伊丹刑事部長目線の短編集です。 基本、竜崎さんに振り回されていて面白いです。 特に「静観」では2人の温度差に笑ってしまいました。 また、前作の「疑心」の裏側も知ることができて、藤本警備部長が気になる存在になりました。 今後も隠蔽捜査シリーズを読...
隠蔽捜査シリーズの竜崎さんの幼馴染、伊丹刑事部長目線の短編集です。 基本、竜崎さんに振り回されていて面白いです。 特に「静観」では2人の温度差に笑ってしまいました。 また、前作の「疑心」の裏側も知ることができて、藤本警備部長が気になる存在になりました。 今後も隠蔽捜査シリーズを読むのが楽しみです。
Posted by
主人公竜崎がとてもカッコ良い。こうありたいなぁ。と思ってたら、お世辞で、竜崎みたいでしたよと言われた笑笑。お世辞でも嬉しい
Posted by
伊丹目線で描かれた短編集です。長編作品も面白いですが、この短編集によりそれぞれのキャラクターが際立って、より愛着が湧きます。 あっという間に読めちゃう。オススメです!
Posted by
伊丹の隠れ小心者キャラがはんぱない。 でも大概の人はこっちのタイプやと思う。 ハニートラップの件では竜崎も伊丹に相談してたし、結局いい関係やな。
Posted by
1.著者; 今野氏は、大学在学中に「怪物が街にやってくる」で、問題小説新人賞を受賞し、作家デビューしました。隠蔽捜査シリーズで脚光を浴び、第一作「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞受賞。第二作「果断 隠蔽捜査2」で、山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞しています。中学生の頃、北杜夫...
1.著者; 今野氏は、大学在学中に「怪物が街にやってくる」で、問題小説新人賞を受賞し、作家デビューしました。隠蔽捜査シリーズで脚光を浴び、第一作「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞受賞。第二作「果断 隠蔽捜査2」で、山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞しています。中学生の頃、北杜夫に憧れ、詩を書き始めました。北杜夫独特のユーモア感覚と小説全体に漂う上品さに魅了されたそうです。空手の指導者という武道家でもあり、異色の作家です。 2.本書;警察庁のキャリア官僚の活躍を描いた警察小説シリーズの第3.5弾です。今回は、前3作を補完する8つの短編集です。前作の主人公は竜崎でした。本書の主人公は同期の伊丹です。伊丹が事件の相談で、竜崎に関わっていくというショートストーリー集です。8つの作品は、「指揮」「初陣」「休暇」「懲戒」「病欠」「冤罪」「試練」「静観」です。「初陣」は初仕事のエピソード、「試練」は、「疑心 隠蔽捜査3」の舞台裏を書いています。 3.個別感想(気に留めた記述を3点に絞り込み、私の感想と共に記述); (1)「指揮」より、「警察官は、容疑者の確保のためにいるんだ。それが優先だろう。その為に、手続きが後回しになるくらい、どうという事はない。・・・合理的な判断を実行するためなら、遠慮なく行使すべきだ。そうじゃないか?(竜崎)」 ●感想⇒この考え方に納得です。しかし、組織人は保身を考え、ややもすると、無難かつ安易な行動に走りがちです。私が勤めた企業でも、現場は情を重んずる傾向があり、貸し借りの世界がありました。そうした中で、合理性を貫くには、大変なストレスがあり、忍耐です。 (2)「休暇」より、「組織の効率だけを考えてないけない。組織というのは、歯車やゼンマイの集まりではない。人間が集まって作るものだ。・・・効率は追求しなければならない。ただ、改革にはいろいろな段取りが必要だ。根回しだとか、説得だとか・・・(伊丹)」 ●感想⇒合理主義の竜崎に対して、現場主義の伊丹の忠告です。私は、竜崎の合理主義を支持します。しかし、組織は人間集団です。時と場合によって柔軟性も必要でしょう。 (3)「病欠」より、「刑事部長より先に電話を切る所轄の署長は、おそらく竜崎だけだろう。幼馴染という事もあるが、上下関係の気遣いなど無駄なことだと考えているのだろう(伊丹)」 ●感想⇒組織は、タテ関係で構成されています。但し、上位の人が偉いという事ではありません。これに関しては、ホンダの本田宗一郎氏(創業者)も長が付くと偉いという事はないと、言っています。人間の偉さは別にしても、組織である以上、上位者への一定の配慮は必要と考えます。 4.まとめ;伊丹と竜崎は同じキャリアでありながら、『現場主義を重視する伊丹』と、『合理主義に徹する竜崎』のキャラクターが対照的であり、興味をそそられます。8短編の流れは、伊丹が事件の相談を竜崎に持ち掛けます。そして、竜崎は自身の哲学である原理原則に基づいて、伊丹にアドバイスし、問題解決される、というストーリーです。私は、「短編なんて」と高を括っていました。しかし、本書は、前編を補完すると同時に、竜崎と伊丹の人間性が顕示され、良い作品に仕上がっています。私はあえて絞れば、「指揮」「休暇」「試練」が良かった。いずれにせよ、竜崎の(従来の慣行や部下の視線等を気にせず、理屈を押し通す姿勢)を支持するファンには共感できる一冊でしょう。 ( 以 上 )
Posted by
伊丹目線のスピンオフ短編集 伊丹に降りかかる難問の数々頼りにするのは同期で幼なじみの我らが竜崎だが答えは決まって「何を悩んでいるかわからない」 竜崎の原理原則に従えば魔法のように解決してしまうので爽快感がある。自分も少しでも竜崎のように生きてみたいと思う そしてやはり伊丹は竜崎が...
伊丹目線のスピンオフ短編集 伊丹に降りかかる難問の数々頼りにするのは同期で幼なじみの我らが竜崎だが答えは決まって「何を悩んでいるかわからない」 竜崎の原理原則に従えば魔法のように解決してしまうので爽快感がある。自分も少しでも竜崎のように生きてみたいと思う そしてやはり伊丹は竜崎が好きなんだな〜というのがわかる短編集でした
Posted by
「原理原則」を突き通す、型破りな警察官僚・竜崎が活躍するシリーズ物の番外編。 警視庁刑事部長への異動が決まった伊丹俊太郎。 彼は警察キャリアであるものの、私大卒であるが故に 自分の警察官僚としての立ち位置や振る舞いを常に考えながら行動する。 その甲斐あって、彼は順調に出世を重ね...
「原理原則」を突き通す、型破りな警察官僚・竜崎が活躍するシリーズ物の番外編。 警視庁刑事部長への異動が決まった伊丹俊太郎。 彼は警察キャリアであるものの、私大卒であるが故に 自分の警察官僚としての立ち位置や振る舞いを常に考えながら行動する。 その甲斐あって、彼は順調に出世を重ねていた。 一方、その伊丹と全く正反対の性格を持ち、小学校時代の幼馴染である竜崎伸也。 彼は「原理原則を突き通す」事のみに邁進し、周囲から変わり者と見られようがなんだろうが お構いなく自分を貫く。 そんな竜崎に対し、どこか羨望の眼差しを向ける伊丹。 しかし竜崎は伊丹の考えなど一向に気にする様子もなく、普段通りに職務をこなすのであった。。。 このシリーズを知っていれば大いに楽しめるし、 知らなくてもシリーズを読みたくなるような内容である。 今までは竜崎が主人公であった為、どうしても融通の利かなさというか、 気の利かなさが気になっていたのだが いざ伊丹視点で竜崎という人物を眺めてみると、非常にありがたい存在だったりする。 伊丹は周囲に対して恐ろしく気を遣っている為、その評価は非常に高い。 が、内面では竜崎のような生き方に憧れていて、何かに付けて竜崎を気にするのである。 そんな伊丹の頼りなさげな考えと、竜崎の傍若無人とした立ち振る舞いが両極端で、 その様子がこの短編集をとても楽しいものに仕上げているのだろう。 それにしても、何もかも竜崎の思い通りになり過ぎて何だか悔しい。 こんな風に感じるのは、恐らく自分が伊丹に近い考えだからなのだろう。
Posted by
今回はスピンオフ短編集。 警視庁刑事部長の伊丹の立場から竜崎を見る。 相変わらずの変人ぶりを発揮していて面白かった。 堅物だが頭は柔らかい。 彼の考え方が分かれば、なんだそんな簡単なことだったのかと思ってしまうのが毎回不思議です。
Posted by
読むのを迷ったが、3の後書きに惹かれて…短編なので、短く上手くまとまっていてよかった。あれが計算だったとは…やるな警察、今野さんって感じ。
Posted by