つばさものがたり の商品レビュー
「つばさものがたり」・・・勝手に、一代記だと思っていたら、そうじゃなかった。(もしくは新幹線の「つばさ」を思い浮かべてしまった)タイトルもっと考えた方がいいんじゃないかな?なんか、すごく設定が細かいファンタジーなので(天使のテストの設定が細かすぎる!)、こういうの、子どもは好きだ...
「つばさものがたり」・・・勝手に、一代記だと思っていたら、そうじゃなかった。(もしくは新幹線の「つばさ」を思い浮かべてしまった)タイトルもっと考えた方がいいんじゃないかな?なんか、すごく設定が細かいファンタジーなので(天使のテストの設定が細かすぎる!)、こういうの、子どもは好きだけど、大人にはちょっと・・・ついていけなーい!(笑)主人公の小麦ちゃん、病気のことを誰にも言わないのは、なんだかなあ。親にくらいちゃんと言った方がいい気がするけど・・・ でもこれを読んで、ケーキってすごく繊細に繊細に作られているんだ、ということが分かって、おいしいケーキ、こだわったケーキを食べたくなった!単純!
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順調だった仕事も、大好きだった人も諦めて小麦は故郷へと戻った。 すべては身体に巣食う癌のために。 完治したと思っている周囲に再発・転移した事実を打ち明けることができずに、逃げるように何も知らされていない家族が住む故郷へと帰ってきたのだ。 夢だった母とのケーキ屋。だが、「天使の通り...
順調だった仕事も、大好きだった人も諦めて小麦は故郷へと戻った。 すべては身体に巣食う癌のために。 完治したと思っている周囲に再発・転移した事実を打ち明けることができずに、逃げるように何も知らされていない家族が住む故郷へと帰ってきたのだ。 夢だった母とのケーキ屋。だが、「天使の通り道」ではない店は開店早々に閉店に追い込まれる。 兄の息子・吐夢にもある問題があった。 天使が見えるという吐夢を父である小麦の兄・代二郎は心配するが、母親の道恵は楽観的だ。 天使・レイことを嬉しそうに話す吐夢を優しく見守っている。 どんなにがんばって手に入れた未来も、突然の病がすべて壊していく。 辛くても必死にそれを隠してがんばろうとする小麦が愛おしい。 病気のことを知る前も、知った後も、代二郎をはじめ小麦を支えようとする周囲の人たちがあたたかい。 自分の努力や熱意ではどうにもならない病との闘い。 死は容赦なく刻々と近づいてくる。 それでも悩み、苦しみ、ときに泣きながらも前を向き続けようとする小麦の姿は強く、そして輝いている。 小麦は病に立ち向かうために。 吐夢は自転車に乗れるように。 レイは天使の試験に合格するために。 そして道恵はケーキ屋をしっかりと守っていけるように。 何かを手に入れるために頑張る姿は美しい。 約束通りに迎えにきたレイ。 「ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ」。最近見たドラマでのセリフだ。 私はちゃんと生きているだろうか? 死ぬことはけっして終わりではない…と信じたくなる物語だった。
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この作家さんはこんな話も書くんだなと発見した。 夢に向かってひたむきな主人公を素直に応援したくなるし、この作品のファンタジックな要素も引っかかる事なく馴染めたので途中何度か目が潤んだ。落ち着くところに落ち着く、正統派な感動ストーリーだと思う。
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なぜ上司に病気のことを相談しないんだ?なぜ同僚に言えない?なぜ家族に甘えない?スーシェフもできないぐらい調子悪いのにお店をオープンしようなんて思う?勝手に自分の思いを義姉にたくす?ふ~。美しい物語でした。
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井戸の茶碗のように善人しか出てこない物語。それでも、嫌味が無く、レイの存在もすんなり入ってきました。代二郎さんが一番魅力的だったかも…
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洋菓子店を開くという亡き父の思いを叶えようとする若きパティシエールと天使の見える甥っ子の話。 天使が出てくるけど、変なファンタジーではないし、物語は山あり谷ありで面白かったけど、甥っ子の名前、叶夢でカナムは弱冠キラキラだよなぁ、とどうしてもその点だけ引っ掛かりを感じてしまったよ。
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『火の粉』に続き、雫井作品二作目。前に読んだのとは全く違う作風で、こんなに温かく微笑ましい作品も描けるんだとビックリしました!パティシエールの小麦が病気の身体に鞭を打ち、君川家の"希望の星"であり続けるため、また母と亡き父の夢の為に頑張り続ける姿には胸が熱くな...
『火の粉』に続き、雫井作品二作目。前に読んだのとは全く違う作風で、こんなに温かく微笑ましい作品も描けるんだとビックリしました!パティシエールの小麦が病気の身体に鞭を打ち、君川家の"希望の星"であり続けるため、また母と亡き父の夢の為に頑張り続ける姿には胸が熱くなり...(;_; 素直に読んで良かったなぁと思える作品でした(^^* オススメです!
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クライマックスが最高だった。 胸が熱くなり、心が潤ってくるのが自分でも分かった。 日々の当たり前な日常が、全く違うものに見えてくる。 あぁ、本ってこうゆう力があるんだ。 そう実感した。
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母や亡くなった父の期待を一身に集める光のような妹の小麦と、何だかうまくいかずに中途半端で残念な兄。 しかし、パティシエを目指し都会で頑張る小麦がガンになり、それを隠して地元に戻ることに・・・。 前半は入りにくかったけれど、夢叶が気になって読み進めるうちに引き込まれて一気に読みました。 家族、夢、命といったものを、ファンタジーの形で温かく描いている素敵な作品。
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クローズド・ノートの感動を再び というキャッチフレーズに惹かれて読み始めた本。 クローズド・ノートは受験合格後の最初の一冊でした。だから覚えているのかもしれませんが、とても感動してなんて温かい物語なんだろうと思ったのを覚えていました。 だから、その2弾ということは…と思い手に取り...
クローズド・ノートの感動を再び というキャッチフレーズに惹かれて読み始めた本。 クローズド・ノートは受験合格後の最初の一冊でした。だから覚えているのかもしれませんが、とても感動してなんて温かい物語なんだろうと思ったのを覚えていました。 だから、その2弾ということは…と思い手に取りました。 パティシエールの君川小麦は、君川家の希望の星だった。兄の代二郎は、父の期待に応えきれなかったのに対し、妹であった小麦は父に温かく見守られ、小麦とケーキ屋を開くという夢まで語っていた。 そして、小麦はその夢を叶えるべく、パティスリー・ハルタで修行を積み、順調に進んでいた。しかし、彼女にはある重大な秘密があった。 その秘密を自分の中だけに抱えたまま、故郷に帰り、家族でケーキ屋を開く。 代二郎の子供、叶夢は、少し不思議な子供で、幼い頃から天使レイが見えた。 「このお店は流行らないよ」 叶夢にしか見えない天使レイが言ったことは、本当になり、客足は減るばかり。 そんな店の状況に精神的に追い詰められていった小麦は、ついに家族に重大な秘密を打ち明ける。 そしてそんな小麦を救ったのは、叶夢とレイの夢に向かう姿だった。 家族、仲間、親子、友達… 最後のフィナーレには、涙せずにはいられない、そんな作品でした。 クローズド・ノートの感動を再び、というキャッチフレーズに嘘はなく、素晴らしい作品でした。 最初、叶夢とレイの部分には、少しとまどいを感じる部分もありましたが、この2人…?がすごく重要な要であることが物語を読み進めていく上でわかりました。 小麦の必死に努力し戦い続ける姿、重大な秘密を1人で抱える姿、そして最後の五条と早百合の結婚の所には、涙涙でした。 もし、小麦が病気という大きな爆弾を抱えていなかったら、五条のフランス行きについていったり、五条のお店についていってたら、五条との結婚もありえたのではないか、そして彼女には、パティシエとしての新しい未来があったのではないか… その可能性を考えずにはいられません。 でも、叶夢やレイの影響を受けて、前向きに進む小麦やその周りの人々の姿は、温かかったです。 またクローズド・ノートを読みたくなってしまいました!
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