植物図鑑 の商品レビュー

有川浩【著】

2024/02/26

さやかとイツキの出会いは現実的にはあり得ないに等しいけど、あり得ないからこそ面白い始まりで2人の生活も温かく感じる。
自分の大切な人にはちゃんと思いを伝えていこうと思った。

2024/02/18

映画の広告だけ見ていたから、犬系男子のコテコテの恋愛ものかと思いきや、自分の周りにあるものをちょっとずつ彩ってくれるようなほっこり話だった！

川や道に生えている"雑草"の良さを最大限に引き出す樹と、その料理を発端に植物に興味を抱くさやか。二人で狩りに出かけて二人で料理をして幸せそうに過ごす日々にとても癒された。

仕事などで忙しくてコンビニご飯やカップ麺で済ませてしまうこともあるけれど、料ることの楽しさを忘れないでいたいと思う本だった。

2024/02/12

　この本を読んでから新しい自分になれた。
　今まで気にも留めていなかった道端の雑草。急に名前が知りたくなった。スマホの某アプリで撮影すると名前を教えてくれる。名前を知れて幸せになる。きっとこの本を読んだ人は共感してくれるはずだと私は思っている。
　本の中で「雑草というものはない。どんな植物でも皆名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。」　という言葉にも出会える。
　処世術が書かれているわけでも、お金儲けの方法が書かれているわけでもないが、この本に出会えて、日常に幸せを感じられた。

2024/02/04

うーん。中学生の恋愛というか、昭和のラブコメみたいな単純で驚くほど純粋な恋愛小説で、なんというか読んでいて少し小っ恥ずかしくなった。植物の名前とか詳しく載っているのはいいけど、調理の場面が長くて正直想像しにくいし、つまらなかった。まぁ、一部の人に人気な理由も分からないわけではない。

2024/02/02

読後に幸せ感が！
久しぶりに甘い恋愛小説が読めて、なんか良かったです笑

「僕を拾ってくれませんか」のくだり。
なんか他の物語でこんな場面見たことあるぞっとか思ってしまいましたが、すぐにこの物語が何かの二番煎じではないってことが分かります。

なにせ、タイトルにある通り植物の図鑑みたいな本なんですから！（笑）

山菜とかお散歩で野の草花を狩って美味しい料理を作ったり。
あー、なんかこうゆうほのぼのいい。
なんかのんびりしたお弁当持ってデートとか、いい。

最後の方はちょっと切ない感じも味わいながら、からの！
ハッピーエンドがたまりません。

「誕生日プレゼントに欲しいものは…」のくだりが、小説の歴史に残るであろう名場面すぎた！

2024/01/28

久々に王道ラブストーリーを読んだ気がします。
樹の事情が詳しく書かれすぎず、物語の素朴で温かい雰囲気が壊れなかったのがよかったです。

2024/01/24

ずーっと昔にママが借りててそれをまた借りてみたけど面白かった小さいながらにこんな恋愛したいなと思った、、そのあともう一回読んだような気がする。
そのときはえ〜〜〜草食べんのか〜〜って思ったけど、好きな人と散歩して摘んできた物食べて美味しいね〜ってできるのってめちゃくちゃ幸せだよね。イケメンが落ちてたら拾いましょう。

2024/01/17

めちゃめちゃラブストーリーで、時々体のあちこちが無性にむず痒くなった。更に、イツキとさやかの２人の世界については、何を見せられとるんやろ･･･と何度かフリーズしてしまった。
途中、２人の単調で穏やかな暮らしぶりにちょっと中弛みした部分もあった。

本題の植物については、作中に出て来る名前の由来や特徴に加え、表紙見開きにカラー写真が付いていたり、巻末にイツキのお料理レシピが載っていたりと趣向を凝らした作品だった。

幾つか馴染みのある植物もあったが、全く記憶にも無いものもある。それでもイツキの手にかかれば美味しい料理に早変わり〜♪
まぁ、これも半分以上は恋の魔法スパイスが効いてるんだろうな。
つくしも蕗のとうも、そんなぎょうさん食べれるもんちゃうし、毎日食べるもんちゃうで笑

終盤は展開があり巻き返してきた感があったが、
それにしても何回ｆｉｎあるん？と突っ込みそうになった。
まぁこれはこれでいいのかな？
読後は道端の草花を「雑草」と一括りに呼ぶのも失礼な気がしてくる。イツキの登場シーンと言い着眼点が斬新でユニークな作品だった。

因みに既に映画化もされているようで･･･
イツキとさやかのキャスティングがはまり過ぎでニクイ！
でも明らかにむず痒くなりそうなので、私は早々に辞退します。

2024/01/17

王道恋愛系と聞いてこの本を読み始めたが、思ったより恋愛というテーマにフォーカスはされていなかった。半分くらい山菜や花についての知識なので、少し中だるみを感じたが、面白い内容ではあった。
本当の植物図鑑だと思ってた読んでもいいかもしれない。そのくらい恋愛の要素は少しサブ的な要素を感じた。
エピローグでその後の話や、途中のイツキの話が書いてあったのは良かった。個人的に後日談とか好きなので。
恋愛要素的には少し少女漫画みを感じた。急に恋愛に発展するところとか、男のキザな言動とかには少しこっちも恥ずかしくなった。
あと同棲っていいなって思ってしまった笑

2024/01/15

恋愛漫画ではあるけれど、激甘な恋愛ストーリーというよりも、
植物や季節を慈しむ温かいストーリーでした。

雑草としてしか今は認識できていない草花の名前や特徴を認識する事で、
自分の世界の解像度が上がる気がしました。
私もまずは近くの川原へ草花マップを作りに行きたいです。

毎日が単調でつまらない、と思っていても
自分の視点を変えれば、道草で会話が広がったり、新しい出会いや体験をすることができるので、
何事にも興味を持って単調だと思っている毎日を過ごしたいなと思いました。

肝心の恋愛については、
イツキの逃げ癖があるところ、大事な事を言わずにさやかの元を去ったところ等々、異性としてイツキはかなり嫌いな部類に入りました！笑
何も聞かされず残されたさやかが不憫でなりませんでした。
再会後も、イツキと連絡が取れないと何度も連絡してしまうくらいトラウマになってますし...。
でもお互いが相手を必要とし、信じた結果、
また結ばれたのでホッとしました。

恋愛小説としても楽しめますが、
草花や草花料理に興味を持つきっかけとなる本です。
私もさっそく散歩してご近所マップを作ります！