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みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない の商品レビュー

3.1

20件のお客様レビュー

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2023/11/17

葉崎シリーズ第6弾。葉崎FMで人気企画「みんなの不幸」はリスナーの赤裸々な不幸自慢で大評判。そこへ女子高校生から「知り合いのココロちゃん」の不幸ネタが寄せられる。その不幸ネタは思っていたよりさらに斜め上を行く不幸。そのネタが毎回毎回事件につながっていてFMスタッフも大慌て。

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2022/05/05

「葉崎市シリーズ」の6冊目。引き続きポプラ社。 葉崎FMの人気コーナー「みんなの不幸」に毎月届くリスナーからの投書。疫病神がついていると噂されながら、どんなことにもめげない17歳のココロちゃんの“不幸”を巡ってのてんやわんや。 コーナーで盛り上げニュースで落ちがつくパターンで半...

「葉崎市シリーズ」の6冊目。引き続きポプラ社。 葉崎FMの人気コーナー「みんなの不幸」に毎月届くリスナーからの投書。疫病神がついていると噂されながら、どんなことにもめげない17歳のココロちゃんの“不幸”を巡ってのてんやわんや。 コーナーで盛り上げニュースで落ちがつくパターンで半年が過ぎ、<ココロちゃんのペンペン草>ちゃんからのメールが途絶えた後は、番組スタッフの日記やら、貸本スペースの伝言用日誌やら、駒持警部補の取調ビデオやら、角田港大先生の日記エッセイやら、語られ口も変幻自在。 カルメン・マキやちあきなおみといったリクエスト曲が懐かしい。伝言用日誌上の言いたい放題がうける。角田先生のところの夕食が美味しそう。

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2022/03/24

ミニFMの番組に寄せられる、不運な女の子にまつわるエピソード 葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの不幸話が寄せられる人気コーナー そこに、友人がとても不幸な女の子だという投書がくる ラジオネーム ココロちゃんのぺんぺん草ちゃん 惣菜屋のバイトで一緒のココロちゃん...

ミニFMの番組に寄せられる、不運な女の子にまつわるエピソード 葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの不幸話が寄せられる人気コーナー そこに、友人がとても不幸な女の子だという投書がくる ラジオネーム ココロちゃんのぺんぺん草ちゃん 惣菜屋のバイトで一緒のココロちゃん(17歳)は生い立ちを聞くに、とても不幸に思えるが、本人はあっけらかんとした様子 今も親切な農家の離れに住まわせてもらっているという シンデレラ城のように豪華な母屋と何台もの車 一方、ココロちゃんが住んでいるところは納屋とも言える場所 そして住まわせてもらう条件は、納屋でハーブの鉢植えの世話をする事というが…… ココロちゃんに降りかかる不幸な出来事とそれに巻き込まれる周囲 ココロちゃんが気になり、ぺんぺん草ちゃんからの投稿を待つスタッフとリスナー パソナリティーの町井瞳子さん ま、そりゃぁニュースを読んでる最中にピンと来てしまったらねぇ 終盤にはお偉いさん方も納得してたようだけど 香坂さんは何でココロちゃんの世話を焼いてたんでしょうね? 本質的な目的がよくわからん それにしてもココロちゃんやべぇな 本人を利用したりすると報いを受けるのは物語上の定番とは言え 本人の要望に悪意はないけど応えないだけで死にそうな事故に遭い、サイトーのように遠巻きに様子を見ていてもとばっちりを食うし、優しくしてしてあげても大事なデータの危機に陥るって、完全にアンタッチャブルな存在じゃないっすか 絶対に近寄りたくねぇ ただ、ラジオのお便りで聞く分には心配もするし愉快に感じるところがあったりする不思議 この辺のさじ加減の上手さが若竹さんクオリティ

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2022/02/01

不幸引き寄せ体質のココロちゃん。おっちょこちょいにも程がある。人も巻き込む不幸体質はお近づきになりたくはないな。

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2021/07/23

とても面白く読み終えました。 一気に読み進み、最近では最速の読書となりました。 ニヤニヤしながら読み終えて、ふと、いくらローカル放送とはいえ、一人の人間の情報を月1で(ディレクターズカット版とはいえ)流すというのは、もう無理だろうな、10年前の話だからまだできたことか……と思いま...

とても面白く読み終えました。 一気に読み進み、最近では最速の読書となりました。 ニヤニヤしながら読み終えて、ふと、いくらローカル放送とはいえ、一人の人間の情報を月1で(ディレクターズカット版とはいえ)流すというのは、もう無理だろうな、10年前の話だからまだできたことか……と思いました。 始めのあたりではこの作者流の黒い部分を勝手に憶測し、主人公はなにか黒い組織の闇の大ボスなのではないかと思ったのです。それはさておき、葉埼市というところは、これまでのミステリーでそれなりに事件の起こるところだとは思っていましたが、主人公のせいとはいえ、こんなに事故・事件の起こる土地であったとは。これでは刑事ドラマで毎週凶悪事件が起きる土地と同じくらいの凶悪な土地なのではないか、と疑ってしまいます。これまでは、ちょっと引っ越してもよいかも、と思っていたのですが、今回の話では考えてしまいます。 ラストは秀逸。小道具の扱いがとてもよい感じです。 どこかのテレビで30分くらいの深夜番組にしてくれないものか、と思うところです。

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2020/05/02

架空の避暑地葉崎を舞台にしたコミカルな、でもちょっと毒のあるライトミステリー。軽く読み始めたら止められなくなってしまい一気読み。

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2016/05/15

作者らしい悪意と皮肉とユーモアが程よく配合された軽妙なミステリ。テンポもよく、止め時が見つからないまま、一気読み。

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2015/10/24

ローカルFMに届いたリスナーの投稿を中心に架空の街・葉崎で繰り広げられるココロちゃんとそれに関わった人達の物語。 ココロちゃん、どういう訳か次から次へと災難に見舞われ、本当に気の毒なんだけど何故か笑ってしまう。 これはこれである意味シニカルだけど、葉村シリーズとは対極の明るさ...

ローカルFMに届いたリスナーの投稿を中心に架空の街・葉崎で繰り広げられるココロちゃんとそれに関わった人達の物語。 ココロちゃん、どういう訳か次から次へと災難に見舞われ、本当に気の毒なんだけど何故か笑ってしまう。 これはこれである意味シニカルだけど、葉村シリーズとは対極の明るさと人情のあるミステリー。

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2015/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 瞳子ねえさん、ファンです!  葉崎市が舞台。ヴィラ・マグノリアとか猫島とか、若竹作品を読んだことあるひとには馴染みの単語がちらほら。相変わらず、つるっとするっと読める文体で、コメディ要素あり、毒もあり、とても楽しかったです。ちまちま捻じ込んである伏線を綺麗に回収するの、ほんとこのひとうまいと思う。  疫病神まるだしなココロちゃんを中心にして怒る、悲喜交々な事件。中身は細かく区切ってあって、ちょっとした空き時間に読むのに最適。  ミステリ的なトリックがどうのというより、物語的な仕掛けが楽しめる話。  前から言ってる気がするけど、葉崎が舞台の話をひととおりまとめて読みたい。昔読んでるはずなんだけど、きれいに忘れてるわ。

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2014/11/21

 FMラジオの放送形式で語られる、不幸だけどめげない少女とそれを見守り続ける少女の話。  前半はラジオのパーソナリティの語りで物語が進み、途中から貸本コーナーの日誌や警察の取り調べ記録など、表現を様々に変えて話が展開する。  疫病神がついているとしか思えないくらい数々の事件・事...

 FMラジオの放送形式で語られる、不幸だけどめげない少女とそれを見守り続ける少女の話。  前半はラジオのパーソナリティの語りで物語が進み、途中から貸本コーナーの日誌や警察の取り調べ記録など、表現を様々に変えて話が展開する。  疫病神がついているとしか思えないくらい数々の事件・事故に巻き込まれながら、あまり深刻さを理解していないココロちゃんの天然さ加減がかわいくもあるし、ちょっと怖くも感じる。起きていることはかなりブラックなはずなのに、なぜか少し笑えてしまうところがこの作品の特徴というか、良さかなと思った。  物語としての着地点が見えづらいけど、そういうところがリアリティを引き立たせていると思うので、私は嫌いじゃない。  あと、作品を全部読んだ後でカバーイラストをもう一度眺めてみると、いろいろと思わせぶりな点があって面白いと思った。

Posted byブクログ