欠落 の商品レビュー

今野敏【著】

2016/06/29

同期の続編。
人質立てこもり事件が起こり、人質解放の身代わりになったSIT所属の同期が、犯人に連れ去られる。
気が気じゃない中起こった、身元不明の死体遺棄事件の捜査本部に詰める主人公の宇田川は、一向に進まない捜査に疑問を持ち始めて！

若手とベテランの塩梅がとてもよい。
そしてお久しぶりの蘇我。
世の中の事件のどの割合が、公安のシナリオなのだろう？
なかなか進まない事件がジリジリ真相に近づくのを感じながら、一気に結末はつい息をするの忘れて読む展開。
また続きが出ますように。

2016/03/21

同期の続編、公安もの楽しみにしてた。面白いが、いまいち動機が弱い。展開的にはどうなるんだろうと、ワクワクしたが、結果がわかると、なんで?って感じ。

2015/10/18

タイトル「欠落」とは、同期の一人が欠落した時に、同期はどう動くのかということではないか。同期の連帯感が、事件を解決に導く展開である。欠落したのは、懲戒免職となり、姿を消している蘇我和彦か、あるいは、立てこもり事件で、人質の身代わりとなって拉致された大石陽子の方だったのか。主人公宇田川亮太の閃きが、公安警察の壁を切り崩していく。

2015/09/26

警視庁捜査一課の若手刑事宇田川亮太を主人公とするシリーズ第2弾。今回も、公安の潜入捜査官蘇我やＳＩＴの女性警官大石という「同期」がキーパーソンとなって、公安が絡む誘拐事件＆殺人事件に挑んでいく。話のテンポはよく、また、宇田川と植松、佐倉、土岐という先輩刑事との交流の描写も楽しませてもらった。しかし、展開がぶっ飛びすぎてて、話にリアリティは感じられなかった。

2015/01/27

似たような本が続くが、これも捜査一課と公安の対立がテーマである。警視庁同期の若手3人は、現在、捜査一課宇田川♂・ＳＩＴ特殊班捜査係大石♀・公安→懲戒免職(偽装)蘇我♂となっている。多摩川の女性絞殺事件の捜査をしている大石は、同時期に世田谷で起きた人質立て籠もり事件で人質の身代わりとなった大石のことを気にしつつも、多摩川の捜査をしている。しかし捜査は全く手掛かり無く、また、捜査自体の進め方に不審を抱いた宇田川らは蘇我と連絡を取るなどしているうちに、両方の事件の関連性を疑う。そんな中多摩川の捜査本部に警察庁警備企画課のキャリアが派遣され、公安の関与を確信した宇田川らは本部の指示から逸脱してゆくこととなる。これも面白く読めるが、血の轍に比べるとストーリーは単純で、公安と刑事部が協力し合うところも面白みは少ない。

2014/11/22

『同期』の続編。
やっぱり警察ものは今野敏です！
キャラクターが多彩で、ストーリーの展開もテンポがよくて、結末ですっきりできる。
同期三人の関係もいいけど、ベテラン刑事に味がある。
こういう先輩がほしいですね。

2014/10/17

「同期」の続編。2つの事件が主人公と同期2人に複雑に絡み合って、息もつかせない展開で読ませてもらいました。

2014/04/06

警察物ではありがち作品です
同期の2作目

むこうみずな若手の刑事が年配の刑事と組まされる。
最初の印象は良くないのだけど、段々と理解しあい事件を解決に導いていく

こんな感じの作品ですが、面白かったです
前半ちょっとイライラしますが後半はイッキに片付いていき、気持ちよいです

2014/04/05

『同期』を読んでしまって、第２弾、この『欠落』は、宇田川と蘇我に、SITの新人　女性警官の大石が、同期として、加わる。

SIT 、SATの違いも知らなかった。
警備部　SAT　（スペシャル・アサルト・チーム）
特殊班部　SIT　（スペシャル・インベティゲーション・チーム）と言うらしいけど、、、ここで紹介されている、大石は、捜査第１課特殊班捜査第１係に配属され、SITの略が、捜査のS,一課のI,特殊班のT,だったと、説明してある。
その方が、分かりやすいけど、、、(笑)

大石の立てこもり事件の身代わり事件から、話が、進んで行き、宇田川の捜査本部での捜査でのギャップを、蘇我のいる公安の秘密裡作戦との連合で、無事解決していく。

中国マフィアの殺し屋も関係してして、最後の旅館で、６人はどうなるのかと、思いきや、あっと言う間に、解決。

さてさて、のらりくらりの蘇我の携帯電話番号も、知らされず、次の、『同期』３人は、どんな事件に遭遇するのか、楽しみにしている。

2014/03/29

一気にシリーズを読み切ったが、これも秀逸。なかなか難しい話だけど、うまく話をまとめている。

同期の関係もいいんだけど、先輩や上司がまたいいんですよね。タマには嫌な奴は出てこないの?

続編希望!