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真綿荘の住人たち の商品レビュー

3.3

72件のお客様レビュー

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2018/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは、、 私は今までずっとナラタージュが大好きで、ナラタージュが出た当初高校生だったんだけど、その頃から私の心に留まり続けて、こんなに読んだあとその世界観から抜け出せなくなる小説はない、と思ってたんだけど、、 綿貫さんに共感しまくった。 完璧に所有されたいという気持ちが自分の中で物凄くしっくりきてしまった。 最後は感動して涙こぼしながら読んだ。 映画のようなドラマチックな描写。 その流れは絶対婚姻届でしょ、と普通ならなるところ、この2人にとっては養子縁組の書類。 この世で一番頑丈で強固な束縛。 ちょっとこう言ってはなんだけど、羨ましい。 実際養子縁組って現実的ではないんだけど、、。 晴雨さんの不器用さが愛おしい。 君の夢を叶えよう なんてめちゃくちゃ言われたい笑 そして1人1人の登場人物がみんな愛くるしい。 久しぶりにいい小説に出会えた。

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2016/09/28

真綿荘という下宿の5人の住人と1人の管理者の話。物語は各章ごとに中心となる人物がおり、進んで行く。 恋愛が中心だが、いわゆる普通の人とはすこし変わっている人が登場人物なので、苦悩・葛藤がそこに入り込んでくる。 表現方法が文学的にしようとしているが、その言葉遣いは必要なのかと思うわ...

真綿荘という下宿の5人の住人と1人の管理者の話。物語は各章ごとに中心となる人物がおり、進んで行く。 恋愛が中心だが、いわゆる普通の人とはすこし変わっている人が登場人物なので、苦悩・葛藤がそこに入り込んでくる。 表現方法が文学的にしようとしているが、その言葉遣いは必要なのかと思うわざとらしい点が多少目についた印象がある。 個人的には「もやのかかっていた違和感は、そんな風に言葉にされてしまうと、ひどく月並みで自分がとても卑屈な人間に思えた」という文章が好きだった。 他人におすすめするか、といわれれば微妙だが、興味をもっている人がいたら、読んでもいいんじゃない、と言える程度にはおもしろかった。

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2016/06/26

真綿荘という下宿に住む男女。 そこに住む人たちの様々な恋愛とか、歩んできた過去とか。 私は独り暮らしとか、こういった下宿とかしたことないから、ちょっと羨ましかったり。 年代を越えた人たちとの繋がりって、意外と少ないよね。 2016.6.26

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2016/04/23

鯨ちゃん。どんな子なのかな? 名前がいいですね。 こんな下宿があって、そこに住んでいたら、それはいろいろなことが起こることでしょう。

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2016/04/14

大好きな「ナラタージュ」には遠く及ばなかったけど、一つの下宿に住む住人達それぞれのストーリーで悪くはない。 でも、つい胸を締め付けるような切なさを島本さんには期待してしまうので、その期待には今一つ答えてくれなかったかな。

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2015/12/01

みんな自由だけど、芯がないというか奔放で苛々した。 綿貫さんとせうさんがハッピーエンドな理由もよくわからないし。

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2015/09/17

最初はちょっととんちんかんな感じだった大和君が、だんだん色んなことに気づいて大人になっていく様子がおもしろかった。絵麻との逃避行は、一大転換点だったんだろなー。 大和君に恋する鯨ちゃんもかわいらしい。 綿貫さん&真島さんカップルは思いが通じ合っているようでそうでない、お互いずれた...

最初はちょっととんちんかんな感じだった大和君が、だんだん色んなことに気づいて大人になっていく様子がおもしろかった。絵麻との逃避行は、一大転換点だったんだろなー。 大和君に恋する鯨ちゃんもかわいらしい。 綿貫さん&真島さんカップルは思いが通じ合っているようでそうでない、お互いずれた一方通行な感じがとても変。変な人たち、だけで終わってしまった。 この2人の物語を、物語の一部にしてしまうのはかなり無理があるように感じた。もっと長く読むことができれば、興味を持てたかもしれない。

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2015/08/19

東京・江古田にある下宿、真綿荘に住む5人それぞれの恋の物語。 性格の悪い美人に振り回される大和くん。彼に片想いをするも、大学の先輩に告白されて揺れる鯨ちゃん。 とある過去から男嫌いになり、今は女子高生の八重子と付き合っている椿。 真綿荘の大家で小説家の綿貫さんは、「内縁の夫」と呼...

東京・江古田にある下宿、真綿荘に住む5人それぞれの恋の物語。 性格の悪い美人に振り回される大和くん。彼に片想いをするも、大学の先輩に告白されて揺れる鯨ちゃん。 とある過去から男嫌いになり、今は女子高生の八重子と付き合っている椿。 真綿荘の大家で小説家の綿貫さんは、「内縁の夫」と呼ぶ画家の晴雨さんと離れられずにいる。 “普通の恋”なんていうものは無いのだと思う。この小説に出てくる人たちの恋も、みんな変だし、きっかけも普通じゃなかったりするし、理解に苦しむ恋もある。 普通じゃないのが当たり前なのだ。なんて、パラドックスに陥りそうだけど(笑)、実際そうなのだと思う。 とくに大家の綿貫さんと晴雨さんの関係は、すぐに理解しろと言われてもとても難しい。 それぞれの恋がひとつの短編になって進んでいく短編集で、何となく謎を残しつつ、最終章ですべての謎が明かされる。 みんなそれぞれコンプレックスを抱えているから自信がないところもあって、その欠けた部分が愛おしく思えた。 とくに鯨ちゃんが好き。なぜか安心できて悩みを打ち明けてしまう彼女のような人っている、と思った。コンプレックスが強いからこそ、他人のこともめったに否定しない人。 ちなみに表紙はこの写真のものではなくて、2015年夏の青春フェアのスペシャルカバーのものを購入。他のも可愛らしいのばかりだった。

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2015/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「救ってもらうためではなく、自分を自分で救うために好きであることを続ける。そういう恋があってもいいと思うのは、いま自分がここにいてもいいと思うのと同じ…」と「女子は口に出したりすることよりも、空白の方が百万倍重要…」そんな言葉が残った。でも最後の章は私には何となく理解できなくて複雑な気持ちに…

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2015/01/12

何度も挫折しかけた本。 最後、なんとかまとめた感があったけど途中がなんとも退屈で、変わった人がたくさん出てくる。 多分、作者はこの変わった人たちを描きたかったのだろうけど、私には理解できなかった。 変わった人がたくさん出てくる中で、いわゆる普通の人がとてもつまらない人であるかのよ...

何度も挫折しかけた本。 最後、なんとかまとめた感があったけど途中がなんとも退屈で、変わった人がたくさん出てくる。 多分、作者はこの変わった人たちを描きたかったのだろうけど、私には理解できなかった。 変わった人がたくさん出てくる中で、いわゆる普通の人がとてもつまらない人であるかのように描かれて、それもまた疑問だった。

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