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別れる力 の商品レビュー

3.1

73件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

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  3. 3つ

    32

  4. 2つ

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2024/01/10

2012年初版。著者が亡くなったことをきっかけに、読んでいます。一つのテーマが5ページくらい、読みやすい。酒・ギャンブルに浸り、想像するに数々の女性とも浮き名を流してきただろう著者。独善的な文章が歯切れが良い。思っていることを忖度して嫌われることを恐れて、戦々恐々としている私から...

2012年初版。著者が亡くなったことをきっかけに、読んでいます。一つのテーマが5ページくらい、読みやすい。酒・ギャンブルに浸り、想像するに数々の女性とも浮き名を流してきただろう著者。独善的な文章が歯切れが良い。思っていることを忖度して嫌われることを恐れて、戦々恐々としている私からすると羨ましい限りです。「会うが別れの初め、さよならだけが人生さ」知っている言葉ですが、身に沁みます。

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2023/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冒頭部分が切ない。 『第一章 別れて始まる人生がある』の冒頭『愛する人が残してくれたもの』というエッセイは「人と人は出逢いではじまる。」という書き出しで始まる。 その後、「私は三十五歳で若い妻を癌で亡くした。」という名前こそ出てこないが、夏目雅子さんの話へと続く。 次の『生きることの隣に哀切がある』というエッセイでは、伊集院さんが20歳の時に16歳の弟さんを海の遭難事故で亡くした話。台風の中、友人たちと手をつないで海に入り弟さんを探したそうだ。 別れについてだけを書かれているわけではないが、本人が経験した数々の別れを記す。

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2022/08/06

言い切る文章が気持ち良く、この夏、大人の流儀3冊目。 「たとえ人が、バカなことをと笑ってもかまうことではない。正しいことというのは半分以上が人の目に見えないことだ。」

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2022/01/06

ガンコ親父の、別れをテーマにした「説教」、いや失敬「教訓」本。 この年代の人達ってホントに大変な時代を生きているだけに、今の表面上の平和に余計違和感感じるのかな。 個人的には、ビートたけしに通じるキレ味があるような気がします。 この手のお本は、すごく複雑な気分になります。 や...

ガンコ親父の、別れをテーマにした「説教」、いや失敬「教訓」本。 この年代の人達ってホントに大変な時代を生きているだけに、今の表面上の平和に余計違和感感じるのかな。 個人的には、ビートたけしに通じるキレ味があるような気がします。 この手のお本は、すごく複雑な気分になります。 やっぱり次世代の人間として、「この人頭硬いな」って思ってしまう反面、「こういう人がいる世代が終わってほしくない」と思ってしまいます。 今の世代より、よっぽど筋が通ってて、自分の生き方を貫き通すかっこよさんを持ってる。でも、それを今の時代があまり許さないのか。。 少し話しが横にそれましたが、自信が経験した別れを通じて、別れから来る力、そして別れそのものは何なのかという持論を展開しています。 出会うからには、別れを覚悟していなければならないという意見には、全くもって賛同します。それを受け入れた上で、どのように出会いと別れを積み重ね、それらをいかに人生の糧にするかというのは、生きていく上で非常に重要なことだと思うのです。

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2021/12/28

伊集院静が「週刊現代」に連絡しているエッセイを、「大人の流儀」という書名で単行本化したもの。本書がその3冊目であり、2011年12月から2012年11月にかけてのものを、抜粋、修正したもの。私は1冊目も2冊目も読んでいる。 時々、「うんっ?」と思うような部分がないではないが、基本...

伊集院静が「週刊現代」に連絡しているエッセイを、「大人の流儀」という書名で単行本化したもの。本書がその3冊目であり、2011年12月から2012年11月にかけてのものを、抜粋、修正したもの。私は1冊目も2冊目も読んでいる。 時々、「うんっ?」と思うような部分がないではないが、基本的には真っ当なことを真っ当に書いていると思う。 最近、この人が、阿佐田哲也、あるいは、色川武大について書いた「いねむり先生」を読んで非常に面白かったので、手にとってみたもの。 例えば、通勤の電車の中で、あまり頭を使わずに読む本(内容がないということではなく、文章がとても読みやすく、すっと頭に入ってくる)を探している方にはお薦め、という感覚の本。

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2021/10/08

「たとえ人が、バカなことをと笑ってもかまうことではない。正しいことというのは半分以上が人の目に見えないことだ。」 「人というものはつき合ってみないとわからないことが意外に多いものだ。」 伊集院さん、ブレがない。特に嫌いなこと。

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2021/03/15

伊集院 静。 言いたい放題だけど、なんで好感持てるんだろ。 この人、女性からは、もっとモテモテなんだけどね。 週刊現代への連載随筆集だけど、「別れる」をテーマにしている回は数が少ない。 なんで「別れる力」なのか。○○力っていう昨今のタイトルは辟易気味としても。 鮨屋のカウンタ...

伊集院 静。 言いたい放題だけど、なんで好感持てるんだろ。 この人、女性からは、もっとモテモテなんだけどね。 週刊現代への連載随筆集だけど、「別れる」をテーマにしている回は数が少ない。 なんで「別れる力」なのか。○○力っていう昨今のタイトルは辟易気味としても。 鮨屋のカウンターに子供を座らせるな、との持論。 夜の鮨屋のカウンターは男の場所だ。 若い女のうち、素人は来るな。主婦は奥の障子の向こうにいろ。 一方で、スペインは2時間のシエスタを今もしている、 いくら金融支援しても救われるわけがない。 ギリシャは社会主義政権の時に失業者をみんな公務員にして食わせた。 こんなこと続くわけないだろ。 日本も莫大な借金かかえて子供手当満額実行だの高速道路無料だの言ってるな。 と過去の有り様との”別れ”を提唱する。 伊集院さん、よく分からんが、憎めない。 田原総一朗的にいえば、 変わらなくてはいけない、と叫ぶのが革新だったはず。 今や“革新勢力”とは、これまでの”ぬるま湯”を守る保守に。 こういう感覚は、日本だけじゃないでしょうね。 アメリカは別として。

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2020/06/23

伊集院節、やっぱり気持ち良いです。 氏のお母様と愛犬ノボ、素敵ですね。このお二方が出てこられるお話が特に好きです。 自分も大人の男になりたい、と思いつつ。。。 程遠いです。

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2019/06/12

今回は副題とおり、別れに関する流儀がメインの話し。ここ最近の時事と共に著者の考えがよくわかる。耳が痛い内容もちらほら。おっさんも、若者もいるんな意味でボケちゃってると思う。

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2018/07/28

「別れる」という意味を早合点していた。様々な「別れ」があって、それぞれに意味があり、大人の男としての対処があるということなのだ。すっかり離婚のことだと勘違いをしていた。悩めるオイラはこの本で頼りになる伊集院の兄貴から教えを乞うことができると張り切っていた。が、浮気というものが理解...

「別れる」という意味を早合点していた。様々な「別れ」があって、それぞれに意味があり、大人の男としての対処があるということなのだ。すっかり離婚のことだと勘違いをしていた。悩めるオイラはこの本で頼りになる伊集院の兄貴から教えを乞うことができると張り切っていた。が、浮気というものが理解できないとあり、離婚などというものが肯定的に語られる訳がない。さすがである。  この人をつくった父親、母親は素晴らしい。父親は父親らしく、母親は母親らしい。実にシンプル。正しいのかどうかはわからない。でも、確かに迷いがなくて言い切る力強さがある。なにが正義かなんて立場によって変わってくるものだから、せめて自分自身にとって何が正しいのかくらいは胸を張って言えるようでありたい。

Posted byブクログ