大いなる眠り の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白いんだとは思う。 瞬間瞬間でちょっと面白いかもと感じる。 でも、この言い回しがダメだ。回りくどい。 余計にしか感じない。 軽妙洒脱に感じることができない。 テンポよく読めない。 ふつうに「はい」とか言えないもんか。
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マーロウシリーズ長編第一作。 三十三歳という設定だが、攻めの姿勢は相変わらず。 依頼は終わっても自分が納得するまでは調査の手を休めない。 それが例え一部の人にとっては探って欲しくないことでも、その所為で自身が窮地に陥っても。その一部の人が例え依頼人側の人間であっても。 それがマー...
マーロウシリーズ長編第一作。 三十三歳という設定だが、攻めの姿勢は相変わらず。 依頼は終わっても自分が納得するまでは調査の手を休めない。 それが例え一部の人にとっては探って欲しくないことでも、その所為で自身が窮地に陥っても。その一部の人が例え依頼人側の人間であっても。 それがマーロウなのだから仕方ない。彼に依頼をするときは、そういう容赦のない探偵だということを分かった上でないと、こちらが痛い目に遭う。 そのことがよく分かる一冊。 村上春樹氏の翻訳にも随分慣れてきた。個人的には清水氏訳のクールな感じが好きだが、村上氏の丁寧な訳も結構好み。
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何度挫折したことか。ようやく読めた。人間関係が結構複雑で時間がかかった。相変わらず描写の細かさはすごいな。
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チャンドラーの想像を喚起させる情景描写と、フィリップ・マーロウの身のこなしとポリシーに入り込めれば読むことが楽しくてしょうがない。 村上春樹訳も悪くないと思う。清水さんでもいいと思うが。
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「それっぽっちの報酬のために、君はこの地域の法執行組織の半分を敵にまわそうとしているわけか?」 社会的な無意味さこそがマーロウの神話性です。この問いかけは読者の問いかけ。なんで、これっぽっちのために身を捨てて立ち向かえるんだ? 漫画のヒーロー。 それが、仲間のためだ、にならない...
「それっぽっちの報酬のために、君はこの地域の法執行組織の半分を敵にまわそうとしているわけか?」 社会的な無意味さこそがマーロウの神話性です。この問いかけは読者の問いかけ。なんで、これっぽっちのために身を捨てて立ち向かえるんだ? 漫画のヒーロー。 それが、仲間のためだ、にならないことだけが違い。温度の違い。土俵は同じでも絶望的に真逆。それを湿度で表すならドライと呼ぶ。 日本人のヒーロー像は逆であって、孤独でないとこにマーロウとの文化的な断絶を感じてしまう。 このシリーズは哀しい大金持ちばかり描きますね。
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フィリップ・マーロウのシリーズ。登場人物どうしのつながりが見えて来るとどんどん話に吸い込まれていくのは、この作品も同じ。 この作品は、男性よりも女性の登場人物が印象的なように思います。強烈なキャラクターの女性が多い。まぁ、マーロウの周りをうろつく(?)人たちはみんな一癖あるやつら...
フィリップ・マーロウのシリーズ。登場人物どうしのつながりが見えて来るとどんどん話に吸い込まれていくのは、この作品も同じ。 この作品は、男性よりも女性の登場人物が印象的なように思います。強烈なキャラクターの女性が多い。まぁ、マーロウの周りをうろつく(?)人たちはみんな一癖あるやつらだけど…。 村上春樹の翻訳だけど、私はこの作品に関してはなんだか翻訳がぎこちないような気がしてしまって、どうにもちょっと残念です。いかにも翻訳調みたいな文体のように感じました。ふだん春樹訳の作品で文体が気になることはあまりないんだけどな。
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脳内でマーロウの一人称の「私」を「僕」に読み替えると、羊をめぐる冒険のパラレルストーリーとして楽しめる。 村上春樹の翻訳は(生硬な直訳を志向しているので)読みにくいのであまり好きでないのだけど、こういう変な読み方をする楽しみがあるので何とか読める。
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打ちのめされるところが見せ場であるヒーローってのも珍しいんじゃなかろうか。その前後でぶれることのないマーロウ節に痺れる。スタイルの強健さ。タフな精神的足腰。 そして、打ちのめされる(文字通り、打たれてのされるわけだけど)ことで転換点を迎えるストーリー。そういう意味でも、来た来た!...
打ちのめされるところが見せ場であるヒーローってのも珍しいんじゃなかろうか。その前後でぶれることのないマーロウ節に痺れる。スタイルの強健さ。タフな精神的足腰。 そして、打ちのめされる(文字通り、打たれてのされるわけだけど)ことで転換点を迎えるストーリー。そういう意味でも、来た来た!って思っちゃうんだよね。 今回の話は他の長編に比べて些かセンセーショナルだし、マーロウもそんなにくたびれてないなと思ってたら、この前読んだ「リトルシスター」よりだいぶ前に書かれている最初の長編なんだね。納得。
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軽快ですいすい読めた。チャンドラーの作品は初めて手に取ったのだが、主人公マーロウが愛されるゆえんも、チャンドラーの作品が親しまれているのも頷ける。この軽さなら他の作品もすぐに読めそうだ。
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村上春樹・翻訳によるフィリップ・マロウ・シリーズの1作目。レイモンド・チャンドラの推理小説とは、主人公であるフィリップ・マロウが、推理を語らず、突如行動し、場面が変わるため、読んでいていささか付いていけない箇所がある。この本では謎が謎のまま終わり、雑然とした箇所があるが、そのアク...
村上春樹・翻訳によるフィリップ・マロウ・シリーズの1作目。レイモンド・チャンドラの推理小説とは、主人公であるフィリップ・マロウが、推理を語らず、突如行動し、場面が変わるため、読んでいていささか付いていけない箇所がある。この本では謎が謎のまま終わり、雑然とした箇所があるが、そのアクの強いチャンドラ節が癖になる。
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