ふる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
西加奈子さん初めて読みました。 私には花しすのキャラクターがなぜかつかみにくかった。顔は個性的で、録音とかやってることも変わってて、とても人目を気にする人なかんじはしないのに、和みキャラなところがしっくりこなかった。 女の下ネタっぽいのが多くて疲れましたが、結局それが「同じ、女の人やろ」につながるから、うん、まあ必要な要素だから仕方ないかってかんじです。最後にはあたたかさが残る、明るい話ではありました。でも男の人はどう読むんだろうと思う。 タクシーの運転手の新田さんの話は楽しかった。こんなタクシー乗りたい。 「挑戦したいんだよねえ、固いもんとか、高いもんに。それで泣くんでしょ?」
Posted by
なんかね~ 途中まではイイ感じで読んでたんやけど 最後の方がね~ 唐突ってかね~ 置いてかれっちまった感がハンパ無いんだよぅ。 その前までは それぞれのキャラや 空から降ってくる感じとか 気にいって 一気読みしてたただけに残念。
Posted by
西さんのお話に出てくる主人公には、いつもなぜだか親近感がわいてしまう。一気に読んでしまった。内容は、わかるようなわからないような、ふわふわしている。 過去の自分がどのようにその人と接していたかを忘れてしまう感覚、よくわかる。自分がどんな人としていたんだろう??って。そういう時に、...
西さんのお話に出てくる主人公には、いつもなぜだか親近感がわいてしまう。一気に読んでしまった。内容は、わかるようなわからないような、ふわふわしている。 過去の自分がどのようにその人と接していたかを忘れてしまう感覚、よくわかる。自分がどんな人としていたんだろう??って。そういう時に、自分ってなんなんだろう??て思う。ありのままでいたいと思いながらも、日々演じているのかな。
Posted by
主人公は、AVのモザイクを入れる仕事をしている、花しす(かしす)という女性。 嫌われないように、みんなのオチでいようと、癒し系でいようと努める。 ICレコーダーでみんなの会話を録音していて、あとで聞くのが趣味。 過去の自分と、現在の自分が交差するように書いてありますが それもな...
主人公は、AVのモザイクを入れる仕事をしている、花しす(かしす)という女性。 嫌われないように、みんなのオチでいようと、癒し系でいようと努める。 ICレコーダーでみんなの会話を録音していて、あとで聞くのが趣味。 過去の自分と、現在の自分が交差するように書いてありますが それもなんとなく、混乱してしまう。 読みやすいからするする~~って読んじゃうけど、 読了後に残るものがあんまりなかったな~って感じ。 私がそこまで読めてないだけかもしれないけどね。
Posted by
白い雲みたいな人に纏わりつく物体が、なんの象徴なのか最後まで 感じ取ることができなかった。 自分の感動ラインには届かなかった。 彼女のワールドは健在であった。
Posted by
「能動的に誰かと関わることが、怖かった。いつでも受け身でいたかった。自分が選ぶのではなく、選ばれる側でい続けることで、関係性においての責任を負うこと、避けた。卑怯なことだと自分でも思う。」 この気持ちすごくわかる。そして優しいと言われ、安心している自分にガッカリしたりする。 「み...
「能動的に誰かと関わることが、怖かった。いつでも受け身でいたかった。自分が選ぶのではなく、選ばれる側でい続けることで、関係性においての責任を負うこと、避けた。卑怯なことだと自分でも思う。」 この気持ちすごくわかる。そして優しいと言われ、安心している自分にガッカリしたりする。 「みんな自分が好きなんだ。でも、誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは怖くなくなるはずなんだ。」こうやって自分で気がつくことができたら、偽りの自分から抜け出せるのかもしれないなと思った。 H25.8.29
Posted by
西さんの描く主人公の女性はいつも、ちょっと独特。これに出てくる池井戸かしすという女性もとても個性的。でも、わたしそのものでもある気がしながら読み続けた。 そんな人物が実に生き生きと、「女性」という主題からそれる事なく描かれている。 全体にふわふわした内容だが、話の軸がぶれないので...
西さんの描く主人公の女性はいつも、ちょっと独特。これに出てくる池井戸かしすという女性もとても個性的。でも、わたしそのものでもある気がしながら読み続けた。 そんな人物が実に生き生きと、「女性」という主題からそれる事なく描かれている。 全体にふわふわした内容だが、話の軸がぶれないのでしゃんとした気分の読後感です。 ただ、「ふる」ものがなんなのか結局わかりませんでした。
Posted by
電源の入ったICレコーダーを常にポケットにしのばせ、街の音や他人との会話を隠し録りして、そしてそれを寝る前にこっそり再生し、反芻することが趣味で、アダルトビデオの修正を生業とする主人公「池井戸花しす」、色んなエピソードに、色んな人となりで関わりを持つ「新田人生」、と色々不思議な雰...
電源の入ったICレコーダーを常にポケットにしのばせ、街の音や他人との会話を隠し録りして、そしてそれを寝る前にこっそり再生し、反芻することが趣味で、アダルトビデオの修正を生業とする主人公「池井戸花しす」、色んなエピソードに、色んな人となりで関わりを持つ「新田人生」、と色々不思議な雰囲気ながら、淡々と現実が進んでいく、という雰囲気。まぁ好きではないな、て感じかな。
Posted by
静かな迫力を感じた。西加奈子という作家は、人が目をそむけてしまうようなこともまっすぐに見つめ、それを肯定し、生きていくってすばらしいことなのだと気づかせてくれる。大好きです。
Posted by
新田人生さんが過去と現在に度々出てくるから、最後にどう関わってくるのかと思ったけど、結局よくわからなかった。 女性の性器と仕事と過去の介護体験とでつながって、現在を生きている象徴のように描いているところや、会話を録音しているといった物語のはこびはいいけど、伝わってくるものがなかっ...
新田人生さんが過去と現在に度々出てくるから、最後にどう関わってくるのかと思ったけど、結局よくわからなかった。 女性の性器と仕事と過去の介護体験とでつながって、現在を生きている象徴のように描いているところや、会話を録音しているといった物語のはこびはいいけど、伝わってくるものがなかった。
Posted by