現代日本の政党デモクラシー の商品レビュー
20代前半の若者としては、自分の生まれてなかった頃から小学生くらいまでの政治状況が、割と左でもなく右でもなく忠実に書かれていると思う。 今の政治がどのように形作られてきたかが丁寧に書かれていた。 初学者にしては分からない単語とかもあったからある程度(高校生政治・経済レベル)は知っ...
20代前半の若者としては、自分の生まれてなかった頃から小学生くらいまでの政治状況が、割と左でもなく右でもなく忠実に書かれていると思う。 今の政治がどのように形作られてきたかが丁寧に書かれていた。 初学者にしては分からない単語とかもあったからある程度(高校生政治・経済レベル)は知ってから読むべき 特に、民主党政権の生まれから崩壊までは面白かった。まあまとまりのなさがわかった。
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競争デモクラシーとは何か◆小選挙区制導入への道◆マニフェスト選挙の始まり◆政党政治の構造的変容◆市場競争型デモクラシーの隘路◆岐路に立つ日本の政党政治 著者:中北浩爾(1968-、三重県、政治学)
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1994年の小選挙区導入からの、政党政治の構造変化を二大政党間の競争デモクラシーを切り口に読み解くもの。 民意を反映させるためのシステムはどうあるべきなのか? 選挙システムから議院内閣制にまで考察を深めている。 個人的には普通選挙制度にも踏み込んで欲しかったなぁ。
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マニフェスト導入、二大政党制の有り様を現代史を一次資料と研究成果をまとめた新書。提言が比例代表の増加&参加デモクラシーであり、違和感はあるがこの分野では野党を入れて分析した唯一の本。貴重です
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重要なのは、1990年代から2000年代にかけて参加に代わり競争を重視する考え方が支配的になった結果、経済以外の公的な領域においても市民モデルを導入する改革が行われた。 小沢は自民党幹事長として冷静んの湾岸戦争に直面していたから、権力の政治的リーダーシップの欠如に危機感を持って...
重要なのは、1990年代から2000年代にかけて参加に代わり競争を重視する考え方が支配的になった結果、経済以外の公的な領域においても市民モデルを導入する改革が行われた。 小沢は自民党幹事長として冷静んの湾岸戦争に直面していたから、権力の政治的リーダーシップの欠如に危機感を持っていたから、小選挙区制を導入した。権力をめぐっての競争を活性化させることが重要だと思っていた。 橋下は、小泉みたいなスーパーマンじゃないと政権運営はできない。大統領制は天皇制に反するので憲法を改正して首相公選制を目指すべきだと語っている。
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1990年代の「政治改革」以降の日本政治の変動と混迷を、「マニフェスト選挙」の形成と挫折の過程を中心に歴史的に分析。混迷の原因を「政治の市場競争化」に求めている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中北浩爾『現代日本の政党デモクラシー』岩波新書、読了。過去20年の日本政治の見取図を提供してくれる一冊。日本政治の停滞が続くのはなぜか。極端から極端へ移りやすい市場デモクラシーに一つの因。政治改革の歴史とは選挙制度改革の歩み。「統治機構を安定をもたらすような制度設計」も必要か。
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我が国における、デモクラシーの在り方を探るため、選挙を軸に小選挙区制導入からの政治史をまとめた本。キーワードとしているのは、参加デモクラシーとその対立概念である競争デモクラシーである。 小選挙区制導入以後の選挙を軸にした政党政治の変遷については、よくまとめられていると思う。しかし...
我が国における、デモクラシーの在り方を探るため、選挙を軸に小選挙区制導入からの政治史をまとめた本。キーワードとしているのは、参加デモクラシーとその対立概念である競争デモクラシーである。 小選挙区制導入以後の選挙を軸にした政党政治の変遷については、よくまとめられていると思う。しかし、冒頭で筆者が示す枠組みが整理し切れていない印象を受ける。枠組みの提示の際に、筆者は多くの論者の概念について触れているものの、このせいで筆者独自の枠組みが見えづらくなっている。この枠組みの曖昧さが、のちの分析に響いてしまっている印象を受けた。 上記で示した問題点は、筆者独自の見解の見せ方の問題であるとは思うが、何とかならなかったのか。この点が非常にもったいないというのが、正直な感想である。
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とても整理されていて、よくわかる文章でした。 現代の日本に暮らすものにとって、この十数年間の政治の体たらくにはほとほと困り果てて・・・・。 何がいけないのか、何が原因なのかをしっかり指摘している。 穏やかな多党制が一番いいのでしょうね。
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