カジュアル・ベイカンシー(2) の商品レビュー
もっと良い翻訳がつけば印象が変わるかと。亀井さんはベテランだけど、いまいち著者の感覚についていけてないというか。ブリジット・ジョーンズのときも思ったけど、英作品より米作品向き?なのかもしれない。原作は1冊ものだけど日本語にすると長すぎるせいか上下巻に分けたせいで上巻はコレといった...
もっと良い翻訳がつけば印象が変わるかと。亀井さんはベテランだけど、いまいち著者の感覚についていけてないというか。ブリジット・ジョーンズのときも思ったけど、英作品より米作品向き?なのかもしれない。原作は1冊ものだけど日本語にすると長すぎるせいか上下巻に分けたせいで上巻はコレといった展開のない作品でしたが下巻ではグイグイきます。だからといって何かがあるというわけでなく、どこかで起こっている出来事を観察しているような感じ。翻訳に不満はあれど小説として嫌いじゃないです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
テリの問題は、イングランドとアイルランドが舞台のノンフィクション、トニ・マグワイヤ著『ママには言えない』を思い出した。 絡み合った人間関係の糸の先にあるのものは、想像も出来ないような、口に出来ないような…そんな問題(近親姦と、里子に出されることで生じるかもしれない問題)かもしれない。それを取り上げた点に、作品としては非常に読みにくかったが、最後まで読んで良かったと個人的に思えたので3の評価。
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何故か初めにⅡを読んでしまって・・・ 苦労したので、相関図を書きつつ読みました それで、またⅠに戻ったり・・・ どの人たちも中途半端に終わった感じ 展開あったのに???
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読み終わったら、空が明るくなっていて 窓から明け方の静かな景色を見ながら、作者が伝えたかった事はなんだったのか、それを、自分は受け取れただろうかと考えていました。作中人物たちの愚かさは、自分や周りの人々に共通するものがあり、人として生きていく哀しみが胸にしみた作品でした。
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ひたすら哀しいお話でした。大人たちのエゴや見栄が、社会的弱者である子どもたちを損ない続けるという意味で。
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小さな箱庭のような町で、いろんな種類の不幸な家族のあり方がぱーっと目の前に展げられて、もう十分ですという感じ。救いは子供たちなのだけど、、、。
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後半は2回に分けて一気読みしました。 なんと言っても子供たちが可哀相なお話でした。 一人の人間がある人にはかけがえのない人である人には憎むべき存在で…小さな町の中の人間関係と予測出来ないラストが良かったと思います。 読後感はあまり良くはないですが、暗い気分になりたい時とかにいいん...
後半は2回に分けて一気読みしました。 なんと言っても子供たちが可哀相なお話でした。 一人の人間がある人にはかけがえのない人である人には憎むべき存在で…小さな町の中の人間関係と予測出来ないラストが良かったと思います。 読後感はあまり良くはないですが、暗い気分になりたい時とかにいいんじゃないでしょうか。 アンドルーには頑張ってもらいたい。
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帯文:"ラスト70ページの衝撃!" "胸を締め付けられる結末へ、強く、そして深く、あなたの心に届く―" "心震える小説がここにある。"
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最初は登場人物が覚えられなくてわけわかんなかったけど、後半はけっこう止まらなくなった。 なんか、オースティンみたく、小さなコミュニティに人間のエゴの全てを詰め込んだ感が感じられる作品。
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図書館にて。 「ハリーポッター」のJ.K.ローリングの新刊。 暗い…とにかく暗い…。 どこかでこの暗さから脱出するに違いないと頑張って読んできたが、ラストの出来事で地獄に落とされる感じ…。 いろいろな小説を読んでいて思うが、人の嫌な部分、悪意や残酷さをいかにそのまま(デフォルメし...
図書館にて。 「ハリーポッター」のJ.K.ローリングの新刊。 暗い…とにかく暗い…。 どこかでこの暗さから脱出するに違いないと頑張って読んできたが、ラストの出来事で地獄に落とされる感じ…。 いろいろな小説を読んでいて思うが、人の嫌な部分、悪意や残酷さをいかにそのまま(デフォルメしなくても十分だから)きっちりごまかさず描けるかでその小説の深みが変わる気がする。 この本の表紙の裏に「今を懸命に生き抜く人々の姿を描いた」とある。とても素敵な言葉だがそんな素敵なものではなく、人々の悪意ばかりが伝わってきた気がする。 でも人なんてそんなもの。悪意は行動にも言葉にも表れ、それがいいことではないとわかっていても止められない。 表面では取り繕っている人の内面まで描いているので、読者もこの悪意からは逃げられない。 ハリーポッターのように解決してくれるヒーローもいないこの世の中ではこれがリアル。他人ももちろん、自分の中にも確かにあるものだからなお怖かった。 あと、ヤク中のテリが心配し薬を止めさせようと自分を責めた祖母には見捨てられたと思いこみ、売人のオッボにはいいように利用されても友達だと思い込む。都合のいいようにゆがめて解釈して、都合が悪いことはつじつまが合わなくても全力で否定する。 古い言葉でいえば非行に走った人たちが、親身になってくれる人がいてもなかなか立ち直れないのはこういう心理なのかと感服した。
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