赦す人 の商品レビュー
誰かが紙面で「大崎善生の作品はどれもいい、特に”赦す人”は誰にでも勧めたい一冊」のような記事を読み、私も本著者が好きだが、本作は読んだこと無かったので、内容も確認せず読んでみる。 団鬼六氏の評伝じゃねーか、誰にでもオススメな物かね? とびっくりするが、興味があり読み進む。最初...
誰かが紙面で「大崎善生の作品はどれもいい、特に”赦す人”は誰にでも勧めたい一冊」のような記事を読み、私も本著者が好きだが、本作は読んだこと無かったので、内容も確認せず読んでみる。 団鬼六氏の評伝じゃねーか、誰にでもオススメな物かね? とびっくりするが、興味があり読み進む。最初は、どうしてだろう文章に入り込めない。対象者と思い入れが強すぎるのか、距離が近すぎるのか、著者自身の説明も多く、混乱してしまうなぁと思っていた。 だが途中からこれは団鬼六評伝と言うだけでなく、大崎善生氏の自伝なのだなと思い腑に落ちる。 中学校で英語を教えているのに、締切が近付くと、授業を自習にして、教壇でSM小説を書くくだりは流石に参った。 団鬼六氏が透析を受けるくらいなら死を受け入れると言っていて、私と同じだなと思ったが、意見を変え透析を受け、それに慣れると、「受けて良かった」と言っていたので、私もまあその時にならないとわからないが、もう少し頭を柔らかくして考えても良いかなと思った。 【読みたくなってしまった本】 不貞の季節 花と蛇 真剣師 小池
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団鬼六の伝記。年末から読み進めたがやっと読了。団鬼六としてやっていくことを決断したところは、仕事を選択するという事がどういうものなのかを指し示すようであり、道に迷うものとしては突き刺さるものがあった。周囲から求められること、仕事に貴賤がないとはつまるところ、求められるからあるのだ...
団鬼六の伝記。年末から読み進めたがやっと読了。団鬼六としてやっていくことを決断したところは、仕事を選択するという事がどういうものなのかを指し示すようであり、道に迷うものとしては突き刺さるものがあった。周囲から求められること、仕事に貴賤がないとはつまるところ、求められるからあるのだなと思い、その求めにただ応じるということの潔さみたいなものは純粋にいいなと思う。徹底的に遊んで、最後、悟れないということを悟るあたり、鬼六らしくてしびれる。破滅的に全てを受け入れる、一言で言うと、大きな男である。団鬼六の本は読んだことが無いが、とりあえず、花と蛇あたり読んでみることにする。
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『花と蛇』の著者として有名な団鬼六さんの一生を描いたノンフィクション作品『赦す人』を読了。確かに豪快な人ではあるが赦す人と言うタイトルは悼む人のタイトルを波パクった感じがあり団鬼六さんに失礼な気もした。まあそれはわて置き、生い立ちから死のときまでほんとうに快楽主義というか本当に生...
『花と蛇』の著者として有名な団鬼六さんの一生を描いたノンフィクション作品『赦す人』を読了。確かに豪快な人ではあるが赦す人と言うタイトルは悼む人のタイトルを波パクった感じがあり団鬼六さんに失礼な気もした。まあそれはわて置き、生い立ちから死のときまでほんとうに快楽主義というか本当に生ききった人だ。将棋の世界に使った無駄金などなど普通にしていれば成功者なのだが、いろいろな人と関わるうちに人生のいろんな場面で博打をうってします。そして最後には死は夜逃げだなといって冗談をいいながら死んでいった団鬼六氏。凄すぎる人です。一読の価値あり。
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団鬼六の伝記的位置づけだが、大崎善生らしさの感じられる作品。 将棋と文学が好きならオススメできる。 そうでない人にはオススメできない。 合う人合わない人がわかりやすい本
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快楽主義とは、団氏が自分に言い聞かせていた言葉のような気がしました。 金銭面の成功と失敗を繰り返し、信頼していた人に裏切られ、小池重明氏のような破滅型へ無類の優しさを提供する。 人を裏切るより裏切られた方が幸せと以前何かで出てきたのを思い出しましたが、自分の思った通りのことを精一...
快楽主義とは、団氏が自分に言い聞かせていた言葉のような気がしました。 金銭面の成功と失敗を繰り返し、信頼していた人に裏切られ、小池重明氏のような破滅型へ無類の優しさを提供する。 人を裏切るより裏切られた方が幸せと以前何かで出てきたのを思い出しましたが、自分の思った通りのことを精一杯やるということを一生涯かけて貫き通したことが、著者の長い取材から滲み出てきたような気がします。 最後に一番愛したのが「将棋」というのが意外でした。
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ノンフィクションの名手による団鬼六評伝。 直接著者との接点もあった、将棋が趣味のカリスマSM小説家の一生を素晴らしいタッチで鮮やかに描いている。大崎善生のノンフィクションに”外れがない”ことを確信した一作。
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大崎さんにこの手を書かせると抜群にうまい。 団鬼六という人物は、SMということしか知らなかったが、将棋ともかかわっていたとは。 彼の豪放磊落な魅力をたっぷり出していました。
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団鬼六! SMと将棋。常識の枠に入らない大きな人間。人が好きで、遊ぶのが大好きな快楽主義。たこ八郎とも縁があった。
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団鬼六の伝記。私はこの方の小説を読んだことがないと思うので、メディアを通しての漠然としたイメージしかなかった。 読んでみて、自分のまんまに生き、浮き沈みのある人生をどん欲に楽しんだ人。そして他者にひどく優しい人。とてつもなく逞しい人。そんな印象を持った。おもしろかった!
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花と蛇……で有名なSMエロ作家(と呼んでいいのか?)団鬼六の物語。 実は団鬼六を読んだことないのだけれど、この本の著者の大崎氏から見る団鬼六の世界はものすごい豊かだ。団鬼六は作家として生きていた方なんだろうなぁ。 しかし、希望のあるエロスって……淫猥とは逆ベクトルそうだよね...
花と蛇……で有名なSMエロ作家(と呼んでいいのか?)団鬼六の物語。 実は団鬼六を読んだことないのだけれど、この本の著者の大崎氏から見る団鬼六の世界はものすごい豊かだ。団鬼六は作家として生きていた方なんだろうなぁ。 しかし、希望のあるエロスって……淫猥とは逆ベクトルそうだよね。 機会があったら読んでみよう。
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