1,800円以上の注文で送料無料

ブラック企業 の商品レビュー

3.4

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2013/01/22

お正月に実家に帰った時、ハローワーク勤務の父が読んでたので。うーん、ブラック企業の実態はとりあえず怖かった。うちの職場は大丈夫だと思う・・・多分。少なくともこんな露骨にやばくはないぞ。内容としては、精神的に対抗する方法かと思っていたら、手続き的な対策が主だった。確かに精神論ではな...

お正月に実家に帰った時、ハローワーク勤務の父が読んでたので。うーん、ブラック企業の実態はとりあえず怖かった。うちの職場は大丈夫だと思う・・・多分。少なくともこんな露骨にやばくはないぞ。内容としては、精神的に対抗する方法かと思っていたら、手続き的な対策が主だった。確かに精神論ではなく対等な立場で冷静に対応するのが正解だもんな。

Posted byブクログ

2013/01/22

ブラック企業の実態を具体例を挙げて分析するとともに、ブラック企業による新卒の早期退職者の増加は国全体の経済力を下げることになると指摘し、社会全体が取り組むべき社会問題であると提言した1冊。 著者は労働相談のNPO法人代表ということで最近NHKの若者討論番組などでもよく見かける今野...

ブラック企業の実態を具体例を挙げて分析するとともに、ブラック企業による新卒の早期退職者の増加は国全体の経済力を下げることになると指摘し、社会全体が取り組むべき社会問題であると提言した1冊。 著者は労働相談のNPO法人代表ということで最近NHKの若者討論番組などでもよく見かける今野さん。労働法を専門に学んだということもあり、労働者の権利をないがしろにする企業、それが横行する社会への憤りを感じる。 個別の企業の問題とされてきたブラック企業問題を社会問題として提言したことは非常に重要と思われる。どんな企業でもブラック企業になりうるという考え方は確かに正しいと思う。そういう社会だから、自分を守るためにあらかじめ労働法に関する知識や企業につぶされない心構えをもっておくことは、これから就職活動をする人にとっては非常に大事なことになってくるだろう。 ただ、残念ながら企業の立場や言い分についてあまり触れられていないので、労働者の権利を声高に主張しても戦略的に行動しても、それだけでは解決しないのだろうな、と思わざるをえない。 今波に乗っている新興企業と老舗大企業や中小企業ではそれぞれブラックになりうる理由も状況も異なるだろうし、そういった部分にも少し踏み込んでもらえるとよかった。 そういう意味でちょっと物足りなさも感じたかな。

Posted byブクログ

2013/01/19

人材の使い捨ては本当にもったいない話で、いくら正社員採用だからと言ってもそういう会社に入らないでほしいし、入ったとしても体を壊す前に辞めてほしいです。 ただ、ブラックだとだいたいわかっていながらも、消費者としては安いものを買ってしまうし、働き口がなければ就職してしまう、これは啓...

人材の使い捨ては本当にもったいない話で、いくら正社員採用だからと言ってもそういう会社に入らないでほしいし、入ったとしても体を壊す前に辞めてほしいです。 ただ、ブラックだとだいたいわかっていながらも、消費者としては安いものを買ってしまうし、働き口がなければ就職してしまう、これは啓蒙だけではなかなか解決しない難しい問題で、違法の取り締まり強化と労働者側の知識武装くらいしか対策が思い付かず残念です。

Posted byブクログ

2013/01/19

今の実態を知ることができる本。 あまり、気が良くないときに読むのはオススメしない。 ただ、こういう側面もあり、大人の世界がこういう所もあると知るには、良い本だと感じる。 法律は知っておいて損はないと改めて感じる。

Posted byブクログ

2013/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブラック企業と就職活動の結びつきには納得を覚えた。 自己分析の繰り返しによる自己否定は確かにブラック企業が必要とする人材を生み出すだろう。

Posted byブクログ

2013/01/14

労働相談NPOのPOSSE代表の著書。 前半は、事例の紹介をしつつ、ブラック企業を体系的に分析している。事例はどうしても客観性がなくなってしまうので、どう読めばよいかというのは少し難しく、企業側の言い分がある場合もあるとは思う。ただ、日本型安定雇用と命令権のバランスが崩れている...

労働相談NPOのPOSSE代表の著書。 前半は、事例の紹介をしつつ、ブラック企業を体系的に分析している。事例はどうしても客観性がなくなってしまうので、どう読めばよいかというのは少し難しく、企業側の言い分がある場合もあるとは思う。ただ、日本型安定雇用と命令権のバランスが崩れているのがブラック企業問題の原因だという指摘は、チェーンストアやITなどの新興産業がブラック企業として挙がりやすい理由をうまく説明していると思う。 後半は、ブラック企業がコストを社会に押し付けることによって成長しているという議論で、これは的確な指摘だと思う。企業が次々と労働者を使い捨てて利益を上げる一方で、捨てられて再労働ができなくなった人は社会が養わざるを得ないという構造だ。 仮に、格安なサービスが劣悪な労働によって支えられているとすれば、そのときに消費者が支払う商品代金は安くても、将来は、働けなくなった労働者の健康保険や生活保護などの社会保障料負担として消費者が支払うことになる。なので、費用の先送りでしかなく、しかも、先送りの代償として将来を失った労働者が残される。そういう意味では、本書で提言されているような政策や企業・労働者の対応だけでなく、消費者の選択も、ブラック企業と深い関わりがあると思う。また、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』(http://booklog.jp/item/1/406138516X)で書かれているような「再生産可能な労働を維持できるだけのギリギリの働き方」というのはまだマシなほうで、ブラック企業というのは再生産不可能な働き方と言える。 少し極端な表現もあるけれど、「ロシアンルーレット社会」として、ブラック企業を「個人の就職先選択の問題」ではなく、「社会の問題」にまで広げた意味は大きいと思う。

Posted byブクログ

2013/01/13

P180「労働法は道路交通法と同じくらい守られない」とも言われてきた。 自社のマニュアルは何があっても遵守させるが、自分たちは決まりを守らない。なぜ厳粛に守られる法律と見てみぬふりされる法律があるのだろうか。不思議。 しかし、ブラック企業によって恩恵を受けていることも忘れていけな...

P180「労働法は道路交通法と同じくらい守られない」とも言われてきた。 自社のマニュアルは何があっても遵守させるが、自分たちは決まりを守らない。なぜ厳粛に守られる法律と見てみぬふりされる法律があるのだろうか。不思議。 しかし、ブラック企業によって恩恵を受けていることも忘れていけない。難しい問題。

Posted byブクログ

2013/01/08

 いわゆる「ブラック企業」の実態と、それに対する対策を記した本。裁判沙汰になっている企業は実名で、そうでない企業もなんとなくわかるように紹介されているので、ああ、あの会社ってそんななんだー、と思う。  もちろんこの本に紹介されているようなブラック企業ってまったくもってダメなん...

 いわゆる「ブラック企業」の実態と、それに対する対策を記した本。裁判沙汰になっている企業は実名で、そうでない企業もなんとなくわかるように紹介されているので、ああ、あの会社ってそんななんだー、と思う。  もちろんこの本に紹介されているようなブラック企業ってまったくもってダメなんだけども、それでもちょいちょい「いや、それは企業としてドライでストイックなだけであって、それが無理ならその企業と合わないんだから会社辞めるしかやいやろ」というのもある。毎日嫌がらせを受けてノイローゼになるまで精神的苦痛を受けることと、毎日4時間残業が前提になっていることは並列に並べると議論がぶれるような気がするんだよね。毎日4時間くらい残業してた時期があるものからすると。(最近はゆるいけど)  筆者は会社に毅然として労働条件の改善を求めることが必要だというけれど、たぶん労働者が求める条件を受け入れるとその企業は企業活動を続けていけないのであろうし、そもそもその違法な労働環境を続ける企業があってよいものではない。で、あればそんな企業に入らないで起業するか、労働市場できちんと選別されるべき。でもそれって労働者が企業を選別する能力と環境が前提なのであって、そう考えると「ブラック企業」問題とは、個人の資質にその解決を求めるしかないじゃないかなあ、と解決にならないことを思った。    

Posted byブクログ

2013/01/06

ブラック企業が恐ろしいということは分かった。ブラック企業との対峙の方法も分かった。ブラック企業が生まれた背景も、ブラック企業を支える弁護士・社労士の存在も、彼らが生まれた背景も分かった。だけどそれらの多くを多分本書の読者は既に知っているのではないか。 以下、読書感想文ではなく、ブ...

ブラック企業が恐ろしいということは分かった。ブラック企業との対峙の方法も分かった。ブラック企業が生まれた背景も、ブラック企業を支える弁護士・社労士の存在も、彼らが生まれた背景も分かった。だけどそれらの多くを多分本書の読者は既に知っているのではないか。 以下、読書感想文ではなく、ブラック企業に関する個人的な意見を。 僕には、ブラック企業に関して、一つだけ分からないことがある。 ブラック企業が、法的なリスクや世間の批判に晒されることのリスクをとってまで、なぜブラック企業でい続けるのかということだ。 そこには、本書的な批判が批判として機能しない、つまり、「そこはブラック企業でダメだ!」という指摘が意味をなさない文法が存在するはずであり、それをこそ、我々は掘り下げて分析する必要があるのではないか、と僕は思うのだ。 つまり、我々が本書の視点から見たときに「リスク」とすることであっても、彼らにとってはリスクでない可能性がある。我々がネガティブに捉える事象が、彼らにとってポジティブな事象である可能性がある。我々の合理性と彼らの合理性が異なる可能性がある。 レヴィ=ストロースが『悲しき熱帯』で、ブラジルの原住民の生活に寄り添うことで、「白人中心主義」の構造を逆説的に導き出したように、我々も、あえてブラック企業に寄り添い、ブラック企業の中の文法・ブラック企業がブラック企業であることから脱け出せない構造を分析することで、新たに見えてくることがあるのではないか。そして、それこそが今後のよりよい社会のための視点なのではないか、というようなことを、僕は思ったりするのだ。 まあ、お前がやれよ、って話ですよね。

Posted byブクログ

2013/01/04

「ブラック企業」という言葉が安易に使われている割に、実態が断片的にしか知られていなかったり、対岸の火事のような意識しか持たれていない現在の状況が、社会的にすごーく危ないということがポイント。戦略的に生きていかないと、どこで落とし穴に落っこちるかわからない世の中です。 自己分析に明...

「ブラック企業」という言葉が安易に使われている割に、実態が断片的にしか知られていなかったり、対岸の火事のような意識しか持たれていない現在の状況が、社会的にすごーく危ないということがポイント。戦略的に生きていかないと、どこで落とし穴に落っこちるかわからない世の中です。 自己分析に明け暮れてシューカツを頑張った人や、努力と根性でたいていのことは乗りきれると信じている人、二言目には「このゆとりがwww」た言ってしまう人は、これを読んでもう一度まっさらな状態から自分を省みるべし。

Posted byブクログ