The Book の商品レビュー
漫画からのノベライズ、しかも別の作者、という点で多少抵抗はあったが、読んでみたらすんなりとその世界に入りこみ、そして頭の中で雪の杜王町をしっかりイメージできるような素晴らしさ。最初の謎解き、そしてクライマックスまでそれぞれのキャラがしっかりと活かされていて、文句なし。ゴゴゴゴゴっ...
漫画からのノベライズ、しかも別の作者、という点で多少抵抗はあったが、読んでみたらすんなりとその世界に入りこみ、そして頭の中で雪の杜王町をしっかりイメージできるような素晴らしさ。最初の謎解き、そしてクライマックスまでそれぞれのキャラがしっかりと活かされていて、文句なし。ゴゴゴゴゴっていう擬音が見えるくらい!(あ、もしかしてエコーズの仕業か?)
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「ジョジョ」についてはまったく知らない高校時代に読んだ本。再読。 5、6年前に読んだからほとんど忘れていたけど「明里」という女性の災難には衝撃を受けたのは覚えてる。 「スタンド」とか全く話が読めなかったけど、そこは「気」とか「念」とか他の少年漫画の情報でカバーww 乙一さんが5年もの歳月をかけて描いた力作。面白くないわけがない。「ジョジョ」を知らなくても平気だった。知ってたら☆5だったけど。 誰もがハッピーになれない一つの物語。最後の最後で幸福になってほしいと願うラストに「さすが乙一!」となった。
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2013.2,2 start ⇒ 2013.2.7 きっかけ:本屋で目に留まった。最近、4部を読みなおして当時より面白く感じたので。 のめり込んで一気読み。やはり、乙一さんの文章は読みやすく。好き。さらさらしてて綺麗で水のようなイメージ。 そして個人的にはものすごくJOJOの世界に浸れた。 杜王町の様子が、4部の面々が文章で読んでるんだけど、画になって頭に浮かびました。 乙一さん本人がJOJO好きなんだろうなぁってすごく感じた。特にああ、JOJOって感じ!って思ったのが、登場人物の口調や会話の内容。 JOJOに出てくる登場人物って話してることが独特。 突然 全然みゃくりゃくないこと語ったり。口調ががらっと変わったり。 そのちょっとした不気味感が好きなんだけど、それが小説でも再現されていると感じました。 特に個人的に気に行ったのが、スタンドを同士の戦闘シーン。 JOJO(漫画)ってスピード感が好きで、あの音の描写と一緒にだだだだーっと読んじゃうんだけど、文章で読むことでいつもは映像のようなスピートd感で読んでた戦闘シーンがじっくり楽しめた感じ。 スタンドの動きが画でなく文字なので、動きを想像しながら読んでました。それによって、よりスタンドの能力が面白いと感じたりしました。 当初は、露伴先生と広瀬くんが活躍かと思いきや。 憶康の活躍に意外に思いつつも楽しかった。こんなに男気あるやつだっけ(笑)と思いながら、あ、でもやるときやるやつだったかもと思いながら楽しみました。 これは、他のJOJOノベルにも手を出さなくては。
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リングの小説版が思い起こされた。 あれにもああいった内容があったように思う。 いや、でもね、しんどい。総体として面白かったけど、読み返すのはもう勘弁かなぁ。
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こんなに物語のコントラストを痛烈に感じた小説は初めて読みました。 あまりにも美しくて悲しい物語にジョジョの覚悟が挑むって感じ。 物凄くジョジョに対するオマージュが見える作品で痺れました。
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復讐はしてはいけない。 わかってはいる。 一応母にも聞いてみた。 「なんで復讐しちゃだめなの」 「復讐したいの」 「そういうわけじゃないけど」 「だめなものはだめなの」 なぜだめなのか、考えてみた。 もちろん、わかってはいる。 本能的に。 だからあえて考えてみようと思う。 そうでもしないと、私は復讐するため だけに生きたこの悲しい男を 許してしまいそうになる。 (すでに相当肩入れしてしまっている 事実は認めざるを得ないが…) 復讐はまた新たな復讐を生む。負の連鎖。 それに、実際に復讐を果たしたところで、 本当にスッキリするものなのだろうか。 それも疑問だ。 なぜかって、どんな物語でも復讐者は必ず といっていいほど最後は捕まえられてしまって (正義のヒーローとか警察とか探偵とかに) そんなことしても亡くなった人は戻らないとか 浮かばれないとか、説得させられて、 最悪の場合自殺に至る。 復讐者は残念ながら(?)世間が放って おかない。 結局、復讐を完璧にこなしてふんふん 鼻歌でも歌いながらのうのうと暮らして いる人を見たことがないから、その答え は出ないのかもしれない。 きっと復讐っていうのは失敗するもの なのだ。 論点がズレてきた。 復讐がだめな理由だった。 自分を貶めてしまうから、っていうのは どうだろうか。 殺される側にも家庭があるかもしれない。 自分にとっては憎たらしい奴でも、 誰かにとっての大切な人かもしれない。 その命を奪うってことは、自分もやつと 同じになり、それだけでなく、かつての 自分と同じ人間をもう一人生み出して しまうことになる。 あれ、結局教科書的な答えになってしまった。 ******************************************************* 幼いころ自分を助けてくれた男の子が、 実は異母兄弟で、後に父親を殺す原因に なるなんて。 皮肉なものですね。 蓮見が、家族的な愛情にふれることなく ここまで育っちゃったことが悲しくて。 双葉に対する感情はきっと 激しくて混沌としたものだったんだろうな 自分でもどうしようもないくらいに。
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2013/1/5読了。なんとなく腑に落ちない点もあるがそれはジョジョ原作自体もそうだし、進行を妨げる程ではなく、ストーリー自体は面白かった。構成も凝っているし、作者と素材の相性が良いと感じた。ただ文章表現がいまいちというか、語彙が少ないというか、その点であまり読みやすいとはいえな...
2013/1/5読了。なんとなく腑に落ちない点もあるがそれはジョジョ原作自体もそうだし、進行を妨げる程ではなく、ストーリー自体は面白かった。構成も凝っているし、作者と素材の相性が良いと感じた。ただ文章表現がいまいちというか、語彙が少ないというか、その点であまり読みやすいとはいえないか。
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もともと乙一のファンであるが、ジョジョも何作かふれたことがあるため、この本に対する期待は高かった。内容はというと、少し乙一らしからぬ描写であったが、章ごとの現在、過去の場面転換の表現のうまさやスタンドを使った戦闘シーンがとてもわかりやすく書かれていて読みやすかった。ジョジョファン...
もともと乙一のファンであるが、ジョジョも何作かふれたことがあるため、この本に対する期待は高かった。内容はというと、少し乙一らしからぬ描写であったが、章ごとの現在、過去の場面転換の表現のうまさやスタンドを使った戦闘シーンがとてもわかりやすく書かれていて読みやすかった。ジョジョファンにも乙一ファンにもオススメの一冊である。
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ジョジョの世界観を小説で表現している、ミステリータッチのストーリー。軽すぎない読み応え。 作者の原作へのリスペクトが感じられた。でも、漫画を読んでいないと、展開についていけないだろうなー
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乙一と荒木飛呂彦のコラボ作品ということで、迷わず購入ゥゥ! 舞台は「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部ッ!そう!我々はこの舞台を知っているッ!この町をここに住む人々を知っているッッ! あらすじとしては、壊れた物を直すスタンド『クレイジーダイヤモンド』の持ち主、東方イ丈助の住む杜王...
乙一と荒木飛呂彦のコラボ作品ということで、迷わず購入ゥゥ! 舞台は「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部ッ!そう!我々はこの舞台を知っているッ!この町をここに住む人々を知っているッッ! あらすじとしては、壊れた物を直すスタンド『クレイジーダイヤモンド』の持ち主、東方イ丈助の住む杜王町で、ある日“奇妙な”事件が発生する。その事件の第一発見者の岸辺露伴と広瀬康一が仲間と共に事件を独自に調査する。という流れ。それにしてもこの人達は本当に調査するのが大好きだね! 全体の雰囲気は乙一っぽさがにじみ出ていて読みやすくて話の内容も面白く、スタンドバトルも描写がうまく書かれていて満足でした! ジョジョと乙一好きなら買っても確実に後悔はしないです。そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃ!
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