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The Book の商品レビュー

4.2

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2013/05/22

とても面白かった。JOJOという舞台が高い完成度を持っていて、読者(自分)がその風景やバックボーンを持っているからなんだろうと最初は思った。しかしこの乙一氏はその完成された世界を壊すことなく、この蓮見を含めた登場人物を物語の中で躍らせている。 また漫画の中でも、一番の魅せ所とも...

とても面白かった。JOJOという舞台が高い完成度を持っていて、読者(自分)がその風景やバックボーンを持っているからなんだろうと最初は思った。しかしこの乙一氏はその完成された世界を壊すことなく、この蓮見を含めた登場人物を物語の中で躍らせている。 また漫画の中でも、一番の魅せ所とも言えるスタンド能力によるバトル、とても文章で表現していると思えない程、頭の中で描かれていくのがわかった。 復讐を生き甲斐に生きた蓮見と、杜王町で起きた事件を追う仗助達の、本当に戦わなくてはいけないのかと思いながらも交錯していく、悲しい話でした。 仗助との戦いはもちろん不可避だと思ってたけど、露伴と同じオチ(髪型を馬鹿にされた仗助が目に映るものが読めなかった)だったら、結構ドッチラケーとなるところでしたが、さすがにそれは無かったですね(笑) 過去の仗助を救ったその髪型の恩人の話を蓮見がしたシーンは、作者があえて読者に軽い誘導と挑発をしたように勘ぐった程(笑) 何にせよ、原作も含めてやはり素晴らしい。

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2013/05/12
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ページをめくる手がとまらなかったのはひさびさです。 おもしろかった・・なんとよくできた、The Book・・! 最初はばらばらに展開する物語が、 だんだんつながっていく小気味よさ。 救いのない陰惨な展開、 本にまつわるあらゆる伏線、 文章なのに画がみえるようなスタンドバトル、 なにをとってもおもしろかったです。 乙一GJとしかいいようがありません。

Posted byブクログ

2013/05/05

お久しぶりの乙一。だけど原作は荒木飛呂彦っていう人なのね。ともかく、ほかの人が書いたなら「何言っちゃってるの?!」と思うようなことでも不思議とするっと入ってくるところが乙一マジック。 不思議な不思議なお話。

Posted byブクログ

2013/04/13
  • ネタバレ

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どの部も好きで1番が決められないタイプのジョジョファンであるが、4部はキャラクター、世界観、スタンド共に特にお気に入りのため、非常に期待して読んだ。 著者の作風も他作品を読んで大体掴めている状態で読んだため、原作との雰囲気の相違は特に気にならず、仗助たちの様子をまた別の描写で読むことが出来て楽しめた。 スタンドバトルも、著者が如何にジョジョを好きで、よく研究しているかが分かる描写が多く、違和感なく読むことができた。 ただ一つ不満なのは、本文でもよく一人称の視点人物として登場する広瀬康一が、ところどころでメタ発言を繰り返していたところ。 仗助のあこがれのリーゼントヘアの学生についてのジョジョファンの考察など、別になくてもいい。むしろ無いほうがいい。「コミックスを読んでいただけたら」などというくだりもいらない。 そこだけ残念だったので、★4

Posted byブクログ

2013/04/08

丹念に描かれている場面の繋がり、伏線が最後ひとまとめにビュッと結びぬかれるような、読み応え抜群の一冊。 本編を読んだことがない人向けにも作者よりささやかな付け加えがしてあって大変読みやすい。

Posted byブクログ

2013/04/06

ジョジョ初体験が乙一の小説となりました。 ぐいぐい引き込まれたのは乙一の手腕もあるけれど、ジョジョという原作が素晴らしいからだろうなぁと想像します。 これは原作漫画を絶対読まなくちゃいけない!と思う今日この頃です。 文庫で揃えようかなぁ。

Posted byブクログ

2013/03/03

ジョジョの奇妙な冒険第4部の物語。著者の原作への愛情がひしひしと伝わってくる。第四部杜王町編は、日常に潜む恐怖がテーマ。そこにジョジョ独自の血脈の因縁が入り、この物語を構築する。 そして、何よりこの物語はデッドマンQのように、主人公達にとっては敵となる存在が主役であることがなによ...

ジョジョの奇妙な冒険第4部の物語。著者の原作への愛情がひしひしと伝わってくる。第四部杜王町編は、日常に潜む恐怖がテーマ。そこにジョジョ独自の血脈の因縁が入り、この物語を構築する。 そして、何よりこの物語はデッドマンQのように、主人公達にとっては敵となる存在が主役であることがなによりも特徴だ。 ジョジョの第一部はこのように始まる。「二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。一人は泥を見た、一人は星を見た」 この物語の主人公の母親は星を見ながら死に、主人公はまさに泥の中に生まれた。血筋への決着と復讐。人を殺すということ。 ジョジョでは少年誌掲載ということもあり、リタイア、再起不能が多い中、この物語は死がつきまとう。「人間賛歌は「勇気」の賛歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!ノミと同類よォーッ!!」というツェペリさんの言葉を意識しながらも、ノミと同類の主人公は、必死に運命に立ち向かう。残念ながら復讐が目的となってしまったが。 第5部のペッシのように急激に成長しながらもそのベクトルが悲しい運命によって間違った方向に急速に進む中、この物語に「To Be Continued」は存在しない。筆者のジョジョへの愛情、そして荒木先生への尊敬をベースにしながらも、深く一人の人間の運命を書き連ねることは大変なことだったと思うが、きちんと成立していると思う。 本当は星を5つつけたいところだが、ジョジョを知らないとおそらく分からない世界になってしまっている、というか楽しみが少し減ってしまうことで星ひとつ減らさせてもらった(ジョースター家の人間は星型のあざをもっているけど、この主人公は馬型だしね)のはご愛嬌ということで。 ジョジョ好きならきっと楽しむことの出来る、そして納得することの出来る作品に仕上がっていると思う。ジョジョ好きならぜひ読んで欲しい。 しかし、実は4部が好きだという人は、かなりのジョジョ通なので向き不向きはあると思うが、個人的には非常に好きな部類です。小説だから出来るジョジョの世界というのも非常に良かった。乙一さん、覚悟が!「言葉」でなく「心」で理解できた!

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2013/02/16

ジョジョ漫画で読みたくなった。当たり前だけど、感情表現も文字になるのが面白いなと思った。特に元が漫画だからか。

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2013/02/04

漫画からのノベライズ、しかも別の作者、という点で多少抵抗はあったが、読んでみたらすんなりとその世界に入りこみ、そして頭の中で雪の杜王町をしっかりイメージできるような素晴らしさ。最初の謎解き、そしてクライマックスまでそれぞれのキャラがしっかりと活かされていて、文句なし。ゴゴゴゴゴっ...

漫画からのノベライズ、しかも別の作者、という点で多少抵抗はあったが、読んでみたらすんなりとその世界に入りこみ、そして頭の中で雪の杜王町をしっかりイメージできるような素晴らしさ。最初の謎解き、そしてクライマックスまでそれぞれのキャラがしっかりと活かされていて、文句なし。ゴゴゴゴゴっていう擬音が見えるくらい!(あ、もしかしてエコーズの仕業か?)

Posted byブクログ

2013/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ジョジョ」についてはまったく知らない高校時代に読んだ本。再読。 5、6年前に読んだからほとんど忘れていたけど「明里」という女性の災難には衝撃を受けたのは覚えてる。 「スタンド」とか全く話が読めなかったけど、そこは「気」とか「念」とか他の少年漫画の情報でカバーww 乙一さんが5年もの歳月をかけて描いた力作。面白くないわけがない。「ジョジョ」を知らなくても平気だった。知ってたら☆5だったけど。 誰もがハッピーになれない一つの物語。最後の最後で幸福になってほしいと願うラストに「さすが乙一!」となった。 

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