1,800円以上の注文で送料無料

火口のふたり の商品レビュー

2.8

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2018/02/08

大人の関係なのに、二人の行動は子どもっぽいというか、本能のままで、どっちも歯止めが効かない。 それがもとからなのか、震災や離婚による心的ストレスなのか、 震災はともかく離婚は自業自得だし そもそも直子はなぜ自衛官との結婚をしようとしているのだろう。 賢ちゃんを好きな直子の方が理解...

大人の関係なのに、二人の行動は子どもっぽいというか、本能のままで、どっちも歯止めが効かない。 それがもとからなのか、震災や離婚による心的ストレスなのか、 震災はともかく離婚は自業自得だし そもそも直子はなぜ自衛官との結婚をしようとしているのだろう。 賢ちゃんを好きな直子の方が理解できる。好きとは一言も言わないけれど…。 三大欲求。

Posted byブクログ

2017/04/05

読み終わった時に、どうして白石一文は、こういう内容にしたのか自分で考えるだけでは分からず、インタビューを読んで妙に納得出来た。http://biz-journal.jp/i/2012/12/post_1195_entry.html

Posted byブクログ

2016/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんか、どんよりとした読後感だった。 中年二人の性描写がメイン、出てくる手料理もモツやハンバーグ3種+締めのハンバーガーなど、読んでいて胃がもたれる。実際、彼女もおなかを壊している。 震災後の、口には出さないけど西の人にはわからないどんよりとした諦念と、二人の関係がリンクしてもういろいろどうでもいいやという方向に、でも生きるエネルギーがむくむくと増幅していく。 二人がいちども「愛してる」とかの類の言葉を交わさなかったのはいいなと思った。

Posted byブクログ

2016/02/14

離婚をし、起業したものの震災の煽りを受けて倒産寸前になった主人公はいとこの結婚式の為に実家へ帰った。彼らは若い頃付き合っていたのもあり、再会ののち2人の関係は再び戻ってしまう。 震災、放射能被害など実際にあった話に加えて、富士山の噴火があると仮定して物語がかかれていた。が内容の...

離婚をし、起業したものの震災の煽りを受けて倒産寸前になった主人公はいとこの結婚式の為に実家へ帰った。彼らは若い頃付き合っていたのもあり、再会ののち2人の関係は再び戻ってしまう。 震災、放射能被害など実際にあった話に加えて、富士山の噴火があると仮定して物語がかかれていた。が内容のほとんどは官能小説に近い。ただ、こんなにこの人だ。と思える人に出会えるっていいなぁと思った。主人公の浮気や結婚真近の相手と関係を持ったりと女の敵だな。と思いながら読んでいた。

Posted byブクログ

2015/11/29

こんなにどうしようもない気分になれる相手がいるのは幸せなのかも。 何が何でも という気分にはそうそうなれるもんじゃないと思うんだもん。 抗いがたいなんて気分とやらになってみたいもんだわ。

Posted byブクログ

2015/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

官能小説のよう。いとこ同士の二人が再会をきっかけに、昔のように身体を合わせていく。 自らの女性関係によって離婚し、震災の影響で立ち上げたばかりの会社は倒産の危機を迎えている主人公。欲情のままに食事とセックスを繰り返し、刹那的な快楽に溺れる。現実逃避のようにしか見えない。 震災の後、今度は富士山が噴火することがわかる。不確実な世界、血のつながり、生と性、、、テーマを考えてみても、一体何が言いたかったのかわからない。

Posted byブクログ

2015/07/06

原発事故後の日本での逃げ場のない不安感がよく描かれた話。投げやりになりがちな主人公が、しかし従姉妹により繋ぎとめられているので、救いがある雰囲気で終わっている。

Posted byブクログ

2015/03/09

結婚前の従姉妹との性に溺れる作品。 東日本大震災と富士山噴火もからめていたけど、結局、よくわからなかった。 失礼かもしれないけど、やっつけ仕事?と思ってしまった…

Posted byブクログ

2015/01/29

近未来小説。 2014年。離婚をし、起業をし、これからという時に、東日本大震災が起き、借金を負って、故郷へ帰ってきた賢治の話。 五つ年下のいとこ、直子の結婚式に帰ってきた。一週間後、自衛官と結婚する予定の彼女とは、東京にいる時、性的な関係を持っていた。二人は、子どものころ、いっし...

近未来小説。 2014年。離婚をし、起業をし、これからという時に、東日本大震災が起き、借金を負って、故郷へ帰ってきた賢治の話。 五つ年下のいとこ、直子の結婚式に帰ってきた。一週間後、自衛官と結婚する予定の彼女とは、東京にいる時、性的な関係を持っていた。二人は、子どものころ、いっしょに同じ家で過ごしていた。 自衛官は結婚式まで帰ってこないという。その一週間、二人はまた、二人の時間をもつことになる。 怖がりの直子と、肝心なこととなると気が弱く何も決められなくなる賢ちゃんの二人旅は、結婚式前夜終わりになるはずだった。 が、自衛官は、一旦帰ってきて、また任務に向かった。結婚式は延期になった。 富士山が噴火するという。直子が情報をつかみ、また二人はいっしょになる。 「もう、何が起きてもおかしくないよ、この国は」 「そしたら、どうするのよ」 「もういい加減考えてばっかりいるのはやめて、自分の人生を生きてみようって、そんなふうには思わないの?」 直子と賢治は手をつないで、歩き出す。 あったかい土地で、ゆったりと過ごしたい、と思って、そのために色々な道をたどり、結局出来ない、というのがこれまでの普通の人生だったとしたら、そう思ったら、まずやってみるというのが、これからの普通の人生じゃないか。そして、それは、ひとりではなく体が合う二人がタブーなんか無視してはじめるのがいいんじゃない? 近未来小説は挑発する。

Posted byブクログ

2014/05/24

火口のふたり、危ない関係の二人の物語と、震災が結びついてくるとは。 白石さんの本は2冊目だけど、淡々と読みやすい文体が好きだ。

Posted byブクログ