まりしてんギン千代姫 の商品レビュー
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立花宗茂を夫にもった姫のものがたり。 何だか浅田次郎の小説のように物語は進む。 この娘は強い。そして限りなくやさしい。 強く生きねば殺される。強く生きねば踏みにじられる。逃げた者が殺されるのがこの世の掟ならば、逃げない強さがほしい。孝行のために戦場を離れた者でも殺されるのがこの世の掟ならば、その掟を変えさせる強さがほしい。そう思う姫であった。 関ヶ原の闘いで敵側に回った武将のうち、旧領に復したのは、立花宗茂ただ一人だった。宗茂は真っ直ぐで素直であり、西軍についたのも、豊臣の恩報いるという、ただその一点だけであった。交渉相手もの加藤清正もそれを知っており、城を明け渡す交渉もすんなりとすすんだのであろう。ただ、それを陰に陽に支えたのは誾千代姫であり、また、姫を育て上げた、戸次道雪であったろう。
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う~ん、私がイメージしていた誾千代とは違っていて、あまり感情移入できなかった。やっぱり夫の宗茂とは仲は悪かったと思う。って言うか誾千代は夫を尻に敷いていたんじゃないかな。 そう言う夫婦の形であっても戦国時代にしぶとく生き抜いていた立花家に興味を持って読んだのだが、私の期待と違って...
う~ん、私がイメージしていた誾千代とは違っていて、あまり感情移入できなかった。やっぱり夫の宗茂とは仲は悪かったと思う。って言うか誾千代は夫を尻に敷いていたんじゃないかな。 そう言う夫婦の形であっても戦国時代にしぶとく生き抜いていた立花家に興味を持って読んだのだが、私の期待と違っていた。 どれが史実なのかわからないが、誾千代を聖母のように描かれているのが腑に落ちなかった。
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立花宗茂と誾千代のストーリーより、とにかく地名が楽しかった。身近な為、戦国時代が立体的に感じられたし、高良山から筑後平野を見下ろす感覚が想像出来る。福岡、佐賀、大分の歴史って感じ。先日、柳川の史料館を見学して、誾千代の名前が印象に残り、まりしてんの意味は分からなかったのですが、気...
立花宗茂と誾千代のストーリーより、とにかく地名が楽しかった。身近な為、戦国時代が立体的に感じられたし、高良山から筑後平野を見下ろす感覚が想像出来る。福岡、佐賀、大分の歴史って感じ。先日、柳川の史料館を見学して、誾千代の名前が印象に残り、まりしてんの意味は分からなかったのですが、気になって読みました。宗茂と誾千代の人物像には、いろいろと抵抗ありましたし、どうして宗茂が再度柳川藩主になれたか興味ありましたが、家康に頼んだからってのは(^^; ともあれ、内容より舞台で満足(笑
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誾千代姫!まず一文字目を読むのに苦労して、誰だか解らないのが普通の人なんだと思います。この視点を描くというのは本当に鬼才としか思えないよなぁ~しかもどの作品を読んでも興味を引くように手ほどき的に描いてくれる。山本兼一先生、本当に惜しい方を失った… 「まりしてん誾千代姫」 父は...
誾千代姫!まず一文字目を読むのに苦労して、誰だか解らないのが普通の人なんだと思います。この視点を描くというのは本当に鬼才としか思えないよなぁ~しかもどの作品を読んでも興味を引くように手ほどき的に描いてくれる。山本兼一先生、本当に惜しい方を失った… 「まりしてん誾千代姫」 父は立花道雪、義父は高橋紹運、夫には立花宗茂と九州きっての猛将三人に囲まれた誾千代は男勝りで、多勢に無勢の状況下でも志願して一翼を担うそんな女性でした。父の跡を継ぎ自分が城主へと心決めていた矢先に婿として後の立花宗茂と競い合うかのような夫婦生活。この時代から考えると思い浮かぶのは平安時代の巴御前くらいかと!本当に目の付け所がおもしろい。小説としてはこれが初めてなんじゃないかな
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戦乱の世を生き抜いた女性には一つの共通点がある。強さと美しさを兼ね備え、当時の領主に翻弄されながらも守るべきものを守り抜いたこと。直虎しかり。ともえ御前しかり。その中でも誾千代姫は群を抜いている。なにしろ自身が戦の最前線に立ち、城を守り、亭主を支え、秀吉をも虜にしたのだから。関ヶ...
戦乱の世を生き抜いた女性には一つの共通点がある。強さと美しさを兼ね備え、当時の領主に翻弄されながらも守るべきものを守り抜いたこと。直虎しかり。ともえ御前しかり。その中でも誾千代姫は群を抜いている。なにしろ自身が戦の最前線に立ち、城を守り、亭主を支え、秀吉をも虜にしたのだから。関ヶ原以降、自分を犠牲にしてもお家存続に奮闘する猛々しさ。それはまさに、摩利支天の化身そのものという表現が相応しい。
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立花道雪の娘で、立花宗茂の正室である誾千代姫について書いた本です。 誾千代が道雪より立花城の城督を譲られて、立花宗茂を婿に迎えるあたりから、大名返り咲きのために立花宗茂が京へ旅立つあたりまでが書かれてています。 この本では、大友家を大事にしたり、立花の義を振りかざして、宗茂に...
立花道雪の娘で、立花宗茂の正室である誾千代姫について書いた本です。 誾千代が道雪より立花城の城督を譲られて、立花宗茂を婿に迎えるあたりから、大名返り咲きのために立花宗茂が京へ旅立つあたりまでが書かれてています。 この本では、大友家を大事にしたり、立花の義を振りかざして、宗茂に詰め寄るようなことはなく、あくまで影ながら支えるような、すばらしい女性として描かれています。 ↓ ブログも書いています。 http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-a3a0.html
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豊後の大友家重臣の戸次家を7歳で家督をついだぎん千代姫の話。器量を持った婿をとるものの戦国の世に女として生まれた堅苦しさになんとか折り合いを付けながら国を治めていく。この主人公の苦悩する様子は確かに困難に満ちているけど、、、オレの苦悩もいつか誰か小説にしてくれるかな?
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絵を描いたひとがすきです。あくまで物語だから、でき過ぎなヒロインちゃんでもいいじゃない。清正様がイケメンですね。
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城主の姫として産まれた彼女は、兄弟がおらず女性ながら自分が家督を継ぐものとして、強く生きてきました。その強さは摩利支天の化身と言われるほどでした。 親からは婿の決定に従うように言われ、彼女が城主なのに思うように動けない苛立ちや葛藤がよく描かれていると思います。 このことは、現在の女性に置き換えてもありうるなぁと共感読むことができました。 戦う女の人の強さを実感できるストーリーです。
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誾千代姫というのは無双のキャラでしか知識がないです。 なのでいつも立花のためー立花のためーという感じのイメージでした。 現実どうだったのかはわからないけれども、この小説の誾千代はとても理想な女性だなと思いました。
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