なんらかの事情 の商品レビュー
エッセイかと思って読んでいたら、空想話しが多くなり、最後の方は星新一みたいになった。何だろうね、これ。
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ダース・ベイダーのテーマ曲の歌詞とか、ひらがな達の秘密とか、耳より情報盛り沢山。 そして「やばさの基準」には納得。 確かに人間に連行される宇宙人のやばさに比べたら私の今までの人生なんて順風満帆、うまくいき過ぎているといってもいいかもしれない。 岸本さんの視点はとても大らかで、焦...
ダース・ベイダーのテーマ曲の歌詞とか、ひらがな達の秘密とか、耳より情報盛り沢山。 そして「やばさの基準」には納得。 確かに人間に連行される宇宙人のやばさに比べたら私の今までの人生なんて順風満帆、うまくいき過ぎているといってもいいかもしれない。 岸本さんの視点はとても大らかで、焦りがないように感じる。 こういう人になりたいなぁと心から思う。
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何の気なしに背表紙に惹かれて手に取った。 なんとも言えない不思議な世界が広がっている楽しい本だった。 作者の日常は楽しそうだ。 是非他の著作も読んでみたい。 あとがきで装丁と挿絵がクラフト・エヴィング商會によるものだと知り思わず声を上げてしまった。 なるほど素敵なはずである。
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エッセイってこれまでもずいぶん読んできたが、岸本佐知子が最強なのかもしれない。いわゆる妄想エッセイなのだが、その妄想ぶりがぶっ飛んでいる。 レジで一番遅い列に並んだ人が優勝する協議。「万雷の拍手がわきおこり、どこか知らない世界のスタジアムで私が金メダルを授与されている」 ダー...
エッセイってこれまでもずいぶん読んできたが、岸本佐知子が最強なのかもしれない。いわゆる妄想エッセイなのだが、その妄想ぶりがぶっ飛んでいる。 レジで一番遅い列に並んだ人が優勝する協議。「万雷の拍手がわきおこり、どこか知らない世界のスタジアムで私が金メダルを授与されている」 ダース・ベイダーも夜は眠るのだろうか。 傘運がない。「いま、家にはとてもいい傘がある。~一度でも外に持っていけば間違いなく今生の別れになる、~外でさせないので、ときどき家の中でさしてみる。~蜜月ではあるが、それはもう傘ではない別の何かだ。」 聞くとなんとなくモヤモヤする言葉~立ち会いと同時に変化しました 外面的変化と内面的変化が起きる力士。「国技館の屋根を突き破ると、東京の空は青かった。「おまえの故郷、たしか沖縄だったよな」上のほうで鈴木山が、ばさりと大きく翼を鳴らした。 しゃべる家電。臓器なんかも、しゃぺったらいいんじゃないかと思う。 商品でも雑誌でもスポーツ選手でも、私が心ひかれて心の中で応援を始めると、とたんに消えてしまう。 死ぬ間際にみる走馬灯の準備をそろそろしておいたほうがいいのではないか。 アロマでごわす 次に生まれ変わったら何になりたいか考えておいたほうがいい気がする。 「今のところ候補は「水洗いした野菜をぐるぐる回して水を切る、あの遠心分離器みたいなやつ」か、「バールのようなもの」だ。 子宮と卵巣のものまね 変な気持ちになる言葉。「国はこれを不服として」「何らかの事情を知っている」 なぜ広さを表現するときの単位が判で押したように東京ドームなのだろう。 みんなはファラ・フォーセットなのに、なぜ自分ひとりが検非違使なのか。 あの寒いことで有名な冬に、 着ぐるみ「あなたは頭の被りものを何週間、何ヶ月、何年かぶりに取ろうとするが、すでに皮膚と着ぐるみがくっついて、どうやっても脱げない。皮膚がメリメリいい、血がにじむ。スカウトマンがにっこり微笑み、あなたは晴れて”ランド”の住人となる。 捨てるとにかく捨てる。「「ハッビー・ニュー・イヤー」と言おうとしたけれどもはやそれを言う口も言葉も相手もなかった。」 昔からサザエのふたは好きだった。 カーナビはなおも<海です><海です><海です>と言い続けた。 鏡餅は宇宙船 ひらがなの「め」と「ぬ」はよく似ている。 「会う」の意味は。会って会話もしなかった。注文した店員とは会話した。その場合会ったのは店員ではないのか。店内の人は?どこまで会ったというかの。 前回の「ねにもつタイプ」から6年がたっていて、その間エッセイは書いてないそうだ。文学界の損失ですね。
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翻訳家岸本さんの想像力全開エッセイ。短編小説を書いたら面白そう。 彼女の発想はとめどなく果てしなくそして笑える。 アロマテラピーのエッセイは爆笑でした
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僕のエッセイ読書歴に新星あらわる。短い文章の中で、想像力の飛翔っぷりが突き抜けてる。挿絵のセンスが良い。つまり、サラッとしてて、面白い。
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この本を手にするまで、ちゃんとしたニヤニヤがしたくて 「ねにもつタイプ」「気になる部分」を何度も読みました。 そしてまた再び岸本節に出会えた!!! 私にとってのちゃんとしたニヤニヤとは こういった文章に触れ、心の底を見透かされ、 恥ずかしい思いや情けない思いをしながらも 妙にうな...
この本を手にするまで、ちゃんとしたニヤニヤがしたくて 「ねにもつタイプ」「気になる部分」を何度も読みました。 そしてまた再び岸本節に出会えた!!! 私にとってのちゃんとしたニヤニヤとは こういった文章に触れ、心の底を見透かされ、 恥ずかしい思いや情けない思いをしながらも 妙にうなずいたり納得できたり。 そしてニヤニヤ。 抽象的な感想ですが、ここでひとつ具体的なエピソード。 地元の読書会のメンバーが(ミステリーONLY) 私の隠し玉としてこれを出した時、皆さん知っていたことです! 共有できて嬉しかった!
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岸本さんを知った今年、6年ぶりに出版されたなんとも運命を感じてしまうエッセイ。 また電車の中でひとりにやにやしている怪しい人になってしまいました。 もう、あざといと思ってしまうくらいの描写もあるものの、そんな卑近な感覚をおいてけぼりにするめくるめく岸本ワールド。 半分エッセ...
岸本さんを知った今年、6年ぶりに出版されたなんとも運命を感じてしまうエッセイ。 また電車の中でひとりにやにやしている怪しい人になってしまいました。 もう、あざといと思ってしまうくらいの描写もあるものの、そんな卑近な感覚をおいてけぼりにするめくるめく岸本ワールド。 半分エッセイ、半分ファンタジー。 たまについていけないところも味なもの。 一度かち割ってみたい頭のひとつ。
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久しぶりに著者の視点が出ている面白いエッセイを読みました。著者の視点というより岸本佐知子さんの妄想の広がりが面白い! 日常での気になっていることから、頭の中で関連したことが次々と広がる世界は自分でもとても共感できる、そんな1冊です。
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私にとって岸本佐知子エッセイ奇跡の新書()。 いつもどおりの岸本節。すぐ読めてしまった! 「やぼう」については占星術に通ずるものを見た気がする。しかし、すごく、わかる。 ☆5をつけたいところだが、過去エッセイ読んだときの衝撃が強すぎた、という理由で☆4。
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