ウェブで政治を動かす! の商品レビュー
2012年発行なので、今はなきUstreamが出てきたり時の流れを感じます。 情報量は、格段に増えているけど、政治は、悪くなっている。
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内容はタイトル通り。SNSを使った政治活動、電子行政など。 抗議デモに関して、欧米のように半ばお祭り騒ぎでとりあえず盛り上がるだけで十分価値がある、という筆者の認識が自分にとっては新鮮で面白かった。 同じ思想をもった見ず知らずの人間が同じ場所に集結するだけで感動モノという感覚...
内容はタイトル通り。SNSを使った政治活動、電子行政など。 抗議デモに関して、欧米のように半ばお祭り騒ぎでとりあえず盛り上がるだけで十分価値がある、という筆者の認識が自分にとっては新鮮で面白かった。 同じ思想をもった見ず知らずの人間が同じ場所に集結するだけで感動モノという感覚は、Webで誰とでも繋がれる (繋がった感じがする) この時代ではついつい薄らいでしまう。でも結局は生身の人間が繋がって社会を構成しているのだから、あくまでWebはツールであり、コミュニティの本質は昔から何も変わっていないということを忘れないようにしようと思った。
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SNSを始めて7年。その間急速に社会が変わっていったが、この本では震災をはさんでTLで見てきた政治とネットに関わる事件や運動が、しっかりまとめられていたので、当時を思い出しながら読んでいた。政権も変わっては元に戻り、選挙運動でのネット解禁や議員のSNSでの発言も多く見られるように...
SNSを始めて7年。その間急速に社会が変わっていったが、この本では震災をはさんでTLで見てきた政治とネットに関わる事件や運動が、しっかりまとめられていたので、当時を思い出しながら読んでいた。政権も変わっては元に戻り、選挙運動でのネット解禁や議員のSNSでの発言も多く見られるようになったが、それでもまだ政治を動かすのにネットは十分な役割を果たしてないどころか、短所や欠点も目立つようになってきているように思える。それはデバイスのこちら側がいかに政治と向き合い、何を望んでキーを打つかに良心があることで、未来が開けるのだろうなと思った。
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インターネット関係で絶大な発言力を持っている津田さんだが、本書はその中でも政治関連に特化したもの。あちこちで多くのコメントを残している著者がそこでは言えなかったことを本書で爆発させたような感がある。Factcheck.orgやYouChooseといった「こんなのあったのか」とい...
インターネット関係で絶大な発言力を持っている津田さんだが、本書はその中でも政治関連に特化したもの。あちこちで多くのコメントを残している著者がそこでは言えなかったことを本書で爆発させたような感がある。Factcheck.orgやYouChooseといった「こんなのあったのか」といった便利サイトも紹介。情報技術に関する多くのリテラシーを獲得できるが、本来そうしたものを持ったほうがよいと思えるような方々が本書を手にするとは限らない。 政治に関わらない物事はおよそ存在しえないと思うが、特に「情報」というものの本質を探ればいずれは「政治」に行き着く。いわゆる投票率の低下あるいは政治への無関心は「情報へのアプローチの低下」と深く結びついていることは否定できない。情報へのアンテナを広げていない人は、他の分野に没頭している合間に、いつの間にか自らの「自由」を失うこととなるだろう。これは古今東西人間として認識していて然るべき事実であるが、ここに無頓着な人間が多いのもこれまた情報貧乏の成せる技といえる。これは情報のなかでも「教育」の影響が大きい。 情報に対する規制は他に対するそれとは根本的に異なる。情報以外に対する規制がいくら行われても、その情報が流通する限りは改善の余地は必ず残される。しかし情報に対する規制はその認識の機会すら奪われることとなるので、改善するための議論すらもできなくなるのだ。これは憲法21条における表現の自由の根本的な趣旨であるが、ここを踏まえずに単に「プライバシーが侵害される」「名誉が毀損される」といった規制理由を持ちだして議論してもほとんど意味がない。極論すれば、情報に対する規制はそうした「プライバシー侵害」や「名誉毀損」の事実を認識する機会すら葬る危険性がある。「良識ある政府がそんなことをするはずがない」と言う方々もいらっしゃる。しかし情報に対する規制は「するか」「しないか」ということはあまり意味がない。肝腎なことは「できる」か「できないか」である。人間は自分の利益になることで「できる」ものは、よほどの理由がない限り実行するものである。さらに「するかしないか」の判断に曖昧さが残ると萎縮効果が生じることは免れない。これも憲法ではおなじみの「明確性の原則」が求められる所以である。 「政」を「まつりごと」というように、本来的に政治はお祭りである。しかし選挙がある度にその期間中しかめっ面をし、その結果に歯ぎしりするのはなぜか。それは多くの人間が求める選択肢がないということと、あってもそれが採用される可能性が限りなくゼロに近いということであろう。そうした絶望的な状況を覆す態勢が整って初めて他の先進国のように安心して日本国旗を振りながらお祭り騒ぎをする空気ができるはずである。 ほとんどの人達は、政治における専門的な話に十分な踏み込みができない。それゆえにマニフェストやアジェンダなどを見ながら議論したり検討したりすることには限界がある。そんな我々にできるのは個々の政策の是非を語ることではなく、専門家が有益な発言をしながら議論を行える「場」を創ることではないだろうか。そのためには偏った議論の場を再構築すること。ウェブ技術の発展はそれに大きく関わる。そして情報インフラが整った状況で、反対論すら唱えられない「場」が存在し続けるような状況になれば、それを許した我々に責任があることは心得ておくべきである。
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インターネット・ウェブの力っていうことかな。中々面白く読めた。書中に出てきた”オバマの作り方”を読んでみたいと思った。 この手の本を読むたびに思うけど、ウェブの集団に個としてもっと参画しつつ、世の中に関わって行きたいと思いつつ、つい面倒になって目の前の現実世界だけにとどまってし...
インターネット・ウェブの力っていうことかな。中々面白く読めた。書中に出てきた”オバマの作り方”を読んでみたいと思った。 この手の本を読むたびに思うけど、ウェブの集団に個としてもっと参画しつつ、世の中に関わって行きたいと思いつつ、つい面倒になって目の前の現実世界だけにとどまってしまう。。
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ウェブ・ジャーナリストである著者が、ツイッターをはじめとするソーシャル・メディアがこの国の政治を動かすためのツールになることを、豊富な事例とともに論じた本です。 思想的なバックボーンとしては、東浩紀の『一般意志2.0』に依拠しているところが多いように感じます。東は、現代社会の民...
ウェブ・ジャーナリストである著者が、ツイッターをはじめとするソーシャル・メディアがこの国の政治を動かすためのツールになることを、豊富な事例とともに論じた本です。 思想的なバックボーンとしては、東浩紀の『一般意志2.0』に依拠しているところが多いように感じます。東は、現代社会の民主主義はあまりにも個別的・具体的な利害関係が錯綜しており、話し合いによる「熟議」でコントロールするには限界があるということを示しました。その上で、「熟議だけでは統治をうまく回せない現実に対処するため、熟議を情報技術によって集められた「集合知」で取り巻く」ことで、従来の民主主義を補完しようと主張しています。 オタクの消費行動について、大塚英志の主張した「物語消費」から「データベース消費」へのシフトを語った東が、政治において「熟議」から「集合知」へのシフトを主張したのは興味深いのですが、本書の著者は、そうした東の思想的な文脈に深入りすることはしません。むしろ著者が本書で力を込めて語っているのは、T・オライリーの提唱する「GOV 2.0」という発想です。これは、「政府はユーザーの要求に応じてサービスを提供するプラットフォームであり、IT技術を利用して政府の持つデータをオープンにし、ソーシャルメディアが持つインタラクティブ性を政策決定に生かせる仕組みをつくるべきだ」という考え方だと説明されています。 ソーシャル・メディアを利用することでユーザーの利益を図るという側面から政治を語ることに、風通しのよさを感じることは事実ですが、宮台真司のシステム論的な語り方に感じるのと同じような不満を感じてしまいます。どうしても「システム」ではなく「意味」について語ってほしい、と考えてしまうのですが、私の頭が古いせいなのでしょうか。
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情報技術を利用して政治を日常化し、政策ベースの政治を実現する。というテーマに対して、ネットメディアの第一線で活躍する筆者が豊富な取材に基づいた圧倒的な筆致で迫っている。 これからの政治、もとい社会のあり方を考える上で、必読の書。 軽い気持ちで読み始めたが、実現の可能性に久々に興奮...
情報技術を利用して政治を日常化し、政策ベースの政治を実現する。というテーマに対して、ネットメディアの第一線で活躍する筆者が豊富な取材に基づいた圧倒的な筆致で迫っている。 これからの政治、もとい社会のあり方を考える上で、必読の書。 軽い気持ちで読み始めたが、実現の可能性に久々に興奮させられた。
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Twitterで有名な津田大介が記述した、文字通り、従来型ではなく、WebのTwitterやSNSなどを活用して、政治を動かしていこうという著書。 実際の自身の体験を交えた具体例などを元に、Twitterなどが発進となって政治を動かしたことが書かれており、非常に勉強になった。
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インターネットがこれだけ普及したのだから、間接民主制を廃止し直接民主制にうつったら良いのにと思う。 一方で、日本の教育制度が原因かと思われるが「政治」「経済」の最低限の知識を持っている大人が非常に少なくなっているのも現実であるため、公共の福祉のためには現在の形態が一番適しているの...
インターネットがこれだけ普及したのだから、間接民主制を廃止し直接民主制にうつったら良いのにと思う。 一方で、日本の教育制度が原因かと思われるが「政治」「経済」の最低限の知識を持っている大人が非常に少なくなっているのも現実であるため、公共の福祉のためには現在の形態が一番適しているのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カバー見返しにある「政治は,もはや遠い世界の出来事ではない。きみがウェブを駆使しt社会を動かせる時代は,もうそこまで来ている!」ということを説いた本 私にとって新しい知見はあまりなかったし,著者は楽観的すぎるような気がする。 日本の若者(?高齢者以外?)の多くが政治に興味がないのは現在の日本政治が「政策より政局」で動いているからだという前提で書かれている。この問題認識は世間で広く言われるところだが,本当にそうなのだろうか? 一番有益だったのは,デモについての國分功一郎氏の意見を知ることができたこと。 デモの意義は,掲げているテーマだけでなく,大群衆が出現することにより「いつまでも従っていると思うなよ」という為政者に対するメッセージとなることだ,と。
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