横道世之介 の商品レビュー
3月の後半に読んだがいい時期であった。1990年頃、長崎から大学進学のために上京した横道世之介と彼を取り巻く周囲の人々のストーリー。
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オールタイムベスト級に大好きな映画の原作小説、やっと読めた。ダラダラと精一杯今を生きる世之介は小説でもやっぱり愛おしいし、記憶の中で現在と過去が交差するその一瞬の切なさよ。世之介が辿る人生は必然的なものだったのかも、と示唆させるラスト前の展開が見事。
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世之介は少しずつ東京に馴染んでいくけど、 田舎で育ったまっすぐさやピュアさをずっと持っているところがよかった。 読んでいるうちに、気づいたら世之介のことを好きになっている。 人物の魅力で読ませる小説が好きな人にはかなり合うと思う。
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大学生一人暮らしを懐かしく思う。なんでも新鮮で何やってても楽しかったなぁ。横道みたいに流されるままに生きてる時って色々な経験ができて新鮮で一番楽しかったりする。
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上京してきた大学生の日常の物語。 特に変わったところの無い、普通の大学生、それが世之介。ありふれた大学生のひとりだけど、一つ一つの出会いを大切にしてのんびーり過ごすのも青春だなって懐かしくなった。 読み終わってから、世之介死んじゃったのか…と知り合いでもない本の主人公なのに、な...
上京してきた大学生の日常の物語。 特に変わったところの無い、普通の大学生、それが世之介。ありふれた大学生のひとりだけど、一つ一つの出会いを大切にしてのんびーり過ごすのも青春だなって懐かしくなった。 読み終わってから、世之介死んじゃったのか…と知り合いでもない本の主人公なのに、なんか力が入らないというか、どこかやるせなさを感じてしまう。
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携帯電話をまだ持っていない時代の青春小説。その辺にいそうな世之介と、大学一回生の間に関わった仲間たち。間にその仲間達の十何年後かの話が入る。みんな世之介のことは少しだけ幸せな記憶として残っている。あとは読んでのお楽しみ。面白かった!
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横道世之介はごく普通の青年なのに真っ直ぐで少し抜けていて優しくて、とてつもなく魅力がある。祥子ちゃんがあんなに彼を好きになった理由がなんとなくわかる気がする。読んでいて(特に前半)何度も声を出して笑ってしまった。 大学生活の1年間を飾らずに描いているところがたまらない。熱すぎず、...
横道世之介はごく普通の青年なのに真っ直ぐで少し抜けていて優しくて、とてつもなく魅力がある。祥子ちゃんがあんなに彼を好きになった理由がなんとなくわかる気がする。読んでいて(特に前半)何度も声を出して笑ってしまった。 大学生活の1年間を飾らずに描いているところがたまらない。熱すぎず、恋愛だけではない青春の日常と、そして世之介らしい生き方を描いている。 「世之介に出会えたことが一番の幸せだった」という母親の手紙の一節。読み終えて切ないけれど、とても温かい気持ちになった。出会えてよかった1冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
評判が良いので読んでみた。 長崎から東京の大学に上京し、大学生を謳歌する世之介。青くて若い生活楽しいー!と思って読み進めていたら急に現在軸になり…。 世之介、亡くなってしまっていたのね。それまで楽しく読んでいたのが一変、見え方が変わって世之介のその後の人生に想いを馳せてしまった。 青い時間が色褪せてしまうことも、過ぎた日々に想いを馳せることも、懐かしい誰かがもう側にいないことも、何も変わったことではなく誰もが日々の中で感じることである。あんな人いたな、こんなときもあったなと感じたことや触れたこと、人生の全ての起点はそこにあるのかもしれない。 とても現実的な小説だった。学生のときの翔子ちゃんがすごく好き!
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時々行く美容院の担当の人に、なにかおすすめの小説があるか聞いたら、これを勧めてくれた。 人に勧められて読む本て、すごくいいし、 勧められる事自体が、とても貴重。 今回もオーディブルなんだけど、 朗読だけですべての事態を把握しなくちゃならないから、 オーディブル視聴って実は結構、...
時々行く美容院の担当の人に、なにかおすすめの小説があるか聞いたら、これを勧めてくれた。 人に勧められて読む本て、すごくいいし、 勧められる事自体が、とても貴重。 今回もオーディブルなんだけど、 朗読だけですべての事態を把握しなくちゃならないから、 オーディブル視聴って実は結構、気を張る。ぼーっとしてたり、ながらだと置いていかれちゃうことも多い。このお話は割合おだやかで展開もめまぐるしくないから買い物しながらでも気持ちよく聞けるな、と思ってた矢先にトモヨという娘をもつ父の苦悩話が突如はじまり、最初、あれ、これって、大学生の誰かが小説でも書き始めたのかしらと思ってしまった。劇中劇だと思ったのだ。 ようやくだいぶ先(15年後くらい?)の話が挟まれていると理解するまで、このトモヨの話いつまでやるの?とややうんざりしていた。 次に挟まれた加藤のその後のお話で、パートナーにうざがられながらも笑いながら世之介の小さな思い出話を続けたがる加藤の様子を聞きながら、揺さぶられて涙が出た。好きな娼婦を寝言で値切ったり、クーラー目当てに部屋に入り浸ったり、加藤をゲイだと知ってもまったく動揺せずスイカを食べながら公園のベンチで待とうとしたり、、そんなやつがいたら、それだけで生きていきやすくなるよね。確かにちょっとだけ、出会っただけで得をしたと言えるよね。 僕の人生に、わたしの人生に、現れてくれてありがとう。 ---- 最後の世之介の母の語りまで聞き終えた。 やばい、すごい。 めちゃくちゃよかった。ものすごくよかった。 構成も、描写も、ナレーターの語りも、全部。 途中で何度も泣いたのに、どこだったか思い出せない。そのくらい、出会えてうれしい。 ここまで書いて、あ、これが世之介に出会ったということか、と思えた。
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「あいつに出会えただけで、自分は得をした」 読み終えた今、その言葉が痛いほど胸に響いている。 ラストのページ。 世之介の母親が綴った手紙。 あの一通には、世之介という人間のすべてと、彼を包んできた無償の愛が詰まっていて、気づけばボロボロと泣いていた。 この物語にはモデルがいる...
「あいつに出会えただけで、自分は得をした」 読み終えた今、その言葉が痛いほど胸に響いている。 ラストのページ。 世之介の母親が綴った手紙。 あの一通には、世之介という人間のすべてと、彼を包んできた無償の愛が詰まっていて、気づけばボロボロと泣いていた。 この物語にはモデルがいる。2001年の新大久保駅転落事故で、人を助けようとして亡くなった日本人カメラマンだ。あの事故で助けようとしたのは韓国人留学生だけだと思い込んでいた自分にとって、この事実は大きな衝撃だった。 作中にふわっと韓国人留学生のキムくんが登場するのも、きっと作者の公平な眼差しなのだろう。国籍など関係なく、世之介の周りにはいつも、温かな縁が広がっていた。あの悲劇を、これほどまでに生命力に溢れた「日常の物語」として描き切った著者に脱帽する。 世之介は、決して特別なヒーローではない。 けれど、誰かの記憶の中で「あいつ、元気かな」と思い出されるだけで、その人の人生を少しだけ明るく照らしてくれる。 そんな彼に出会えた読者の私も、きっと「得をした」一人なのだと思う。
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