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王国(その4) の商品レビュー

3.8

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    8

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2013/02/28

王国シリーズ最終巻。 雫石がお母さんになって、娘の視点で進むストーリー。 お母さんも女の子だった頃、いろんなことを見て体験して感じてたんだろうなぁ、と読みながらなんとなく思った。 一回しか読めてなくて、王国シリーズがかなり思い入れがあるので、あまり響かず… また読もう。

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2013/02/24

130224*読了 王国の特別編。楓と雫石の子どもである、ノニちゃんの物語。 めちゃくちゃだけれど、あたたかい、そんなこの家族が好きだ。パパ2やおばあちゃんも含めて。 ノニちゃんの人生がこれからも、キラキラと輝いていますように。

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2013/02/11

王国シリーズの第四段がいつのまにか文庫になって発売されていて、 まるでつい最近まで女の子だと思ってた近所の子が、いつのまにか赤ちゃんを抱いて散歩しているのに出くわしたようでビックリした。 彼女の物語は殆どすべてを読んでいると思うが、このシリーズのように、若い女性が主人公の、喪失...

王国シリーズの第四段がいつのまにか文庫になって発売されていて、 まるでつい最近まで女の子だと思ってた近所の子が、いつのまにか赤ちゃんを抱いて散歩しているのに出くわしたようでビックリした。 彼女の物語は殆どすべてを読んでいると思うが、このシリーズのように、若い女性が主人公の、喪失と再生の物語のパターンがいつも自分を慰めてくれる。 ヒーラーとかゲイとか、マイノリティをピックアップすることの多い彼女の物語を嫌がる人もいるだろうが、こいうのって現代の寓話のようで面白いなあと思う。 彼女の物語を読んだ後の爽快感は独特だ。 自分と同世代の女性が、何度も若い女性を再生させ、広い空のように広げてTHE ENDさせる。 なんて言ったらいいかわからない感情が言葉にしてあるのを見ると、安堵する。 文中にでてきた、プリズナーオブパストという歌の歌詞はいいなあと思った。

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2013/01/11

揺り戻しが怖くてつい、平穏を求めてしまう。 けど、強い気持ちに触れた人たちを見ると、それすら羨ましくてしょうがなくなる。 贅沢なのか我が儘なのか。

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2013/01/09

よしもとばななフリーク、ではないです。 この人の書く小説は少し危険だなぁ、と思いながらいつも読んでいます。 自分を忘れてしまいそうな優しさに満ち溢れている小説が多い、というのが、私の偏見ですね。 こんな事書いたら、怒られそうだけど(苦笑 しかし、植物好きにとって、非常に羨まし...

よしもとばななフリーク、ではないです。 この人の書く小説は少し危険だなぁ、と思いながらいつも読んでいます。 自分を忘れてしまいそうな優しさに満ち溢れている小説が多い、というのが、私の偏見ですね。 こんな事書いたら、怒られそうだけど(苦笑 しかし、植物好きにとって、非常に羨ましい人々が出てくる! テレパシーいいなぁ。 私も、こう、ビビビっと来ないかな。

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2013/01/06

読みながら何度かじわり。涙腺ピンチ。 そういうところはキッチンから変わらず、連綿と心動かされる物語が続いているんだなぁ。

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2012/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読む前から雫石の娘が主人公だと聞いていたので、あの心地いい三人の関係がどうなってしまって子供が生まれたのかと心配しながら読み始めました。 でも何も変わっていなくて、むしろ三人のつながりがより深くノニという存在によって結び付けられていて、これはすごくいい。 ノニがみんなに愛されている様子を読むと幸せな気持ちになります。

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2012/12/15

文庫化によりゲット。その1から読み直しちゃいました。 やっぱり好きだなーと再確認。 以下、単行本時の感想。 王国シリーズその3までの主人公・雫石の娘・ノニを主人公として書かれた本作。副題に“アナザー・ワールド”とあるとおり、その3までと同列には少し扱いづらい。けれど、やっぱり...

文庫化によりゲット。その1から読み直しちゃいました。 やっぱり好きだなーと再確認。 以下、単行本時の感想。 王国シリーズその3までの主人公・雫石の娘・ノニを主人公として書かれた本作。副題に“アナザー・ワールド”とあるとおり、その3までと同列には少し扱いづらい。けれど、やっぱり読んでよかったなぁって思います。 ばななさんの小説がどれもそうであるように、この話も優しいばかりの物語では決してない。 「パパ」である楓から娘ノニへの遺言、 ラストを飾る「パパ2」であるところの片岡さんの言葉、ところどころに涙が出そうになった。 特に一番じーんときたのはこの言葉は 『命があるから生きているのであって、なにかを成すためにいきているのではない』 なんかいいなぁ。 どこまでも楓は楓で、片岡さんは片岡さんで嬉しかった。雫石だけはなんだか今までと少し違うように思えたけれど、娘視点ではこういうふうに見えるのかなぁって思うとおもしろかった。

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2012/12/09

王国シリーズの4弾目です。 あの雫石に娘ができていました。 その娘・ノニのお話です。 とんでもない状況にいるはずなのに、「ありかも…」と思わせてくれます。 見られる自分ではなく、魂に素直な自分。 それを許して、愛してくれる家族…。 愛された記憶が次への一歩を踏み出す強さをくれ...

王国シリーズの4弾目です。 あの雫石に娘ができていました。 その娘・ノニのお話です。 とんでもない状況にいるはずなのに、「ありかも…」と思わせてくれます。 見られる自分ではなく、魂に素直な自分。 それを許して、愛してくれる家族…。 愛された記憶が次への一歩を踏み出す強さをくれるんですね。 ばななさんの本を読むと、ふーーっと心が柔らかくなります。

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2013/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

う~ん、やっぱりなんだか悲しい話だ。前の王国3冊のその後の話。 簡単にそっけなく書くと、ゲイ2人と、そのうちの1人のゲイを愛した魔女の話で、ゲイの1人は死に、そのゲイと魔女の間には子供ができていて、他のゲイと魔女と子供との家族で、それぞれ生きている、という話。そう言ってしまえば、身もふたもないな。 自分の思っていることを、尋常ではなくても、まっすぐに信じて生きている人達の話で、幸せも感じるけど、やっぱりなんだか、どこかに割り切った切なさが隠れている。本当にそれでいいのか、という感じかな。そんなに無理をしなくても・・・もっと普通でいいじゃないかと思ってしまう。普通の幸せでは生きられない感じがして、それが悲しいということかな。

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