王国(その4) の商品レビュー
『王国』シリーズを読んでから1年以上間があいてしまって、内容を忘れかけていたので『王国 その3』をざっと読み返してから読みました。この『アナザー・ワールド』は雫石と楓の間に生まれた子、ノニが主人公。雫石と楓が子供をもうけたということがなかなかピンと来なくて、そして同棲愛者同士の父...
『王国』シリーズを読んでから1年以上間があいてしまって、内容を忘れかけていたので『王国 その3』をざっと読み返してから読みました。この『アナザー・ワールド』は雫石と楓の間に生まれた子、ノニが主人公。雫石と楓が子供をもうけたということがなかなかピンと来なくて、そして同棲愛者同士の父親が2人とかあまりにも斜め上すぎる家族設定と、ノニ自身もレズだったりとか、ちょと待て…と言いたい設定過ぎてなかなか物語そのものに馴染めませんでした。あと、よしもとばななさんの作品はもともとスピリチュアル要素が濃いのが特徴なのは心得てましたが、今回はどうもその辺も馴染めない要因になっていたかも。言葉で説明し過ぎてクドクなっているような…。ばななさんは好きな作家の一人ですが、そろそろ合わなくなってきているのかも。 ただ、片岡さん(パパ2)の言葉「 だれもだれかを裏切ったりそむいたりしないよ。だれも悪くはない。時間が流れてるだけだ。そして自然にその人の思う方向に変わっていくだけだよ。」ということだけは、私自身もある事で深く傷ついていたときだったこともあって深く胸に響いたし、結局この物語でばななさんが語りたかったことの中心はこれだろかも…と感じられたので、読んでよかったとは思いました。
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いちばんの武器はいちばんの弱点だし (たとえばあなたの優しさ、自信) これだと思ったことはいつも時間をかけなくちゃいけない (たとえばあなたの信念、直感、愛情)
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「王国」4部作の完結編。物語はミコノス島にはじまり、沖縄、ランサロテ島、そして最後は天草と、その舞台を移して行くが、こうして並べてみるまでもなく、ばななさんの南指向(嗜好でもある)は明らか。それに加えて今回は島指向でもある。したがって、そこに流れる空気と時間はいたってゆるやか。そ...
「王国」4部作の完結編。物語はミコノス島にはじまり、沖縄、ランサロテ島、そして最後は天草と、その舞台を移して行くが、こうして並べてみるまでもなく、ばななさんの南指向(嗜好でもある)は明らか。それに加えて今回は島指向でもある。したがって、そこに流れる空気と時間はいたってゆるやか。それゆえにか、登場人物たちの存在感までがなんだかゆるい。もっとも、サラ以外はみんな多かれ少なかれアナザーワールドと繋がっているのだから、それも当然なのか。この本が、隆明氏が最後に自分の眼で読んだのだと聞けば、感慨もまたひとしおだ。
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楓と雫石の子どもの話 その3まで読んだ人なら、 続編として読んでもいいかも でもなんだか、ちょっと重たい… もうちょっと、身近な設定がいいなと思ってしまう その3までは、 商店街とか、居酒屋さんとか、 そういう設定もあって、 ほっとできる箇所が所々あったけど 今回は全体に緊...
楓と雫石の子どもの話 その3まで読んだ人なら、 続編として読んでもいいかも でもなんだか、ちょっと重たい… もうちょっと、身近な設定がいいなと思ってしまう その3までは、 商店街とか、居酒屋さんとか、 そういう設定もあって、 ほっとできる箇所が所々あったけど 今回は全体に緊張感が走ってる感じで、ちょっと疲れた
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世代が変わって、雫石の娘目線の話。 まさにアナザーワールド。 楓と雫石、片岡さんのその後のお話し。 なかなかグローバルに育ってる娘ノニは石の魔女。 母ほど魔女力はないけど、やっぱり普通とは感性がちがう。 楓の予言通り、猫の女王の家来キノと出会い、また命をつなげていくんだろうな。...
世代が変わって、雫石の娘目線の話。 まさにアナザーワールド。 楓と雫石、片岡さんのその後のお話し。 なかなかグローバルに育ってる娘ノニは石の魔女。 母ほど魔女力はないけど、やっぱり普通とは感性がちがう。 楓の予言通り、猫の女王の家来キノと出会い、また命をつなげていくんだろうな。 おばあちゃん同様、なかなか自由に生きている雫石と 片岡さんの関係もいいなぁ。 人と魂でつながれる、信頼も超えてわかりあっちゃってるかんじ。
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王国シリーズ最終巻。雫石の娘の物語。 しばらくぶりにばななさんの小説を読んだせいか、目の前の景色、人、食べ物…目の前の風景全部に「人生って素晴らしい」感がでていて大げさな気がしてはじめは違和感があったんだけど、でも次第にそれがすんなりと自分の心にも浸透して、最終的には自分もなんか...
王国シリーズ最終巻。雫石の娘の物語。 しばらくぶりにばななさんの小説を読んだせいか、目の前の景色、人、食べ物…目の前の風景全部に「人生って素晴らしい」感がでていて大げさな気がしてはじめは違和感があったんだけど、でも次第にそれがすんなりと自分の心にも浸透して、最終的には自分もなんか幸せな気持ちになっていた。不思議だなぁ。 そういえば話の中にでてくる「アンリケの家」の描写がすごくて(礼讃的で)どんなとこか気になったのでぐぐってみたら、やはりすごく神秘的なところで。そういえばこうやって小説の中にでてくる場所?を改めて検索することが今まであまりなかったことにも気づいて、頭の中に思い描けないくらい思わずみてみたくなるような風景の描写ってすごいなって思った。 王国シリーズ、全編通して読んだら、また印象が違うんだろうなぁ。ブックオフに売らなきゃよかった
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完璧でないもの、の愛しさ。思いを馳せる切なさ。みんな、苦しくてでも幸せだよね。だって愛を与えて、愛に包まれて、循環させているんだもの。
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王国シリーズの番外編。そして時は経って...。その3までを読んでいないと話がまったくつながらないので注意です。
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王国その後の話。 場所と登場人物がちょっと変わるけど 素敵な世界はずっと素敵だった。 3人で夫婦になれるなんて。 決まった型にとらわれることはない。 とらわれてはいけない。
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水を飲むみたいに自然に読めて嬉しい。短時間で白黒つけることを至上としない生き方もあるんだよ、ともっと沢山の人が思ってくれたらいいなと。
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