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午前零時のサンドリヨン の商品レビュー

3.6

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    5

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2023/04/07

鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。 マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日曜の謎系ミステリの連作短編集です。 ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。 前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収...

鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。 マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日曜の謎系ミステリの連作短編集です。 ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。 前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収するのは連作短編集の王道ですが、その手腕がとても鮮やかで、細かいところにも配慮されていると思います。 ただ、語り手である主人公の恋する気持ちは理解出来るのですが、何かにつけてヒロインに強要するような言動にはイライラすることが多々ありました。 語り口の軽さとは対照的に、謎の背後にあるものは重く、学校という狭い世界で生き抜くことの大変さをつい思い出してしまう、そんな一冊です。

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2023/03/01

#読了 無口で無愛想な美少女酉乃さんと、そんな彼女に一目ぼれをした須川くんが学校内の謎を解いていくミステリー。 酉乃さんはマジシャンで、磨かれた観察力の高さと持ち前の明晰さで謎をといていく。けれど人と関わることが苦手で、そのくせ人と関わることに貪欲。そのちぐはぐさが魅力的だと思う...

#読了 無口で無愛想な美少女酉乃さんと、そんな彼女に一目ぼれをした須川くんが学校内の謎を解いていくミステリー。 酉乃さんはマジシャンで、磨かれた観察力の高さと持ち前の明晰さで謎をといていく。けれど人と関わることが苦手で、そのくせ人と関わることに貪欲。そのちぐはぐさが魅力的だと思う。

Posted byブクログ

2023/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

思ってたより、人間関係にスポットのあたった 生臭いお話が多かった気がする。 トリッキーな女子に振り回される男子、という構図は、 あまり得意ではないけれど、 続編や他の作品も読んでみようかな、と思う。

Posted byブクログ

2022/11/20

デビュー作を読んだ事がなかったため早速読んでみました。 ミステリーより学園青春(恋愛)の方が高く感じましたがテンポ良く読み進める事が出来ました。 マジックを絡めながら伏線を上手く回収していく物語に続編も楽しみな一冊。

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2022/11/03

デビュー作から、最後の畳み方の巧みさにうっとりさせられる。ただし「城塚翡翠」のシリーズよりはそういう伏線の存在が隠れきれておらず、「ここ、気になるな」となっていた描写が最後にちゃんと集合するイメージ。読み口はだいぶライトだが、そういえば当時こういう傾向の、流行っていたなと。

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2022/10/31

甘酸っぱくて背中がムズムズした。 高校生とかのときに読みたかった。アラサーには刺激が強すぎる。 続きも読みます。

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2022/09/08

Mediumを読んで面白かったので、マツリカシリーズを読み、さらに遡って、デビュー作へ。 著者の特徴である日常の謎を軸にストーリーが展開していく。 気になる点もチョコチョコあるが、全般的には面白かった。

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2022/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鮎川哲也賞の作品を読み漁っていて出会った作品。相沢先生の作品は、城塚翡翠シリーズで度肝を抜かれましたが、それ以外の作品は何気に初めて。 短編の積み重ねが最後の章で繋がるという作風は、mediumを連想させられました。ただ、午前零時のサンドリヨンの方が先に刊行された作品なので、本当は逆の流れですね。この頃から、この流れを使われていたのかと改めて発見させられた作品でした。

Posted byブクログ

2022/08/27

最終話での緻密さにさすが!と思っただけに、そこに至るまでの話がとても残念で。 まずは一人称がラノベより読みにくい。これが読み易い人も居るのかな。時間軸がブレる時もあった。 あとは本当にちょっと許せないのが、主人公。人としてどうなの?と思う台詞をよりによって好きな女の子に言ったの...

最終話での緻密さにさすが!と思っただけに、そこに至るまでの話がとても残念で。 まずは一人称がラノベより読みにくい。これが読み易い人も居るのかな。時間軸がブレる時もあった。 あとは本当にちょっと許せないのが、主人公。人としてどうなの?と思う台詞をよりによって好きな女の子に言ったのに、当人がまったく気が付かない。ちょっとひどすぎて引いてしまう。全然心惹かれない。 シリーズだからかな?本心がまだ明かされていないのかと思う部分も、もやもやが少し。 酉乃さんの謎は、不思議な時計と併せて、もう少し奥深いと思っていただけに、ちょっと残念。でもそれこそ「本当の私を見ていない」ことになるのかも。ボーイミーツガールらしいかもしれない。

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2022/04/30

文章はライトノベル的だけど、主人公に魅力がないだけに、軽快な文章という感じにはならず、むしろ薄っぺらい文章になっている。一人称のウジウジした1人語り読まされるよりは、三人称でシンプルに描いたほうがいいような気がする。 あまりミステリの面白さも感じられない。 ラノベしか読んでない人...

文章はライトノベル的だけど、主人公に魅力がないだけに、軽快な文章という感じにはならず、むしろ薄っぺらい文章になっている。一人称のウジウジした1人語り読まされるよりは、三人称でシンプルに描いたほうがいいような気がする。 あまりミステリの面白さも感じられない。 ラノベしか読んでない人や、中学〜高校生ならそれなりに楽しめるかも。

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