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ゼロからわかる経済学の思考法 の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2022/02/28

数学科出身の経済学教授が解説した本(第2版)。 著者いわく、普通の入門書と異なるアプローチで、ミクロ経済学の基本を解説した本。「需要と供給」を中心に、貨幣や市場とは何かを解説、さらにゲーム理論の概要から、最後には再び「需要と供給」の原理に帰ってくる。 ロジカルな説明なので、「まあ...

数学科出身の経済学教授が解説した本(第2版)。 著者いわく、普通の入門書と異なるアプローチで、ミクロ経済学の基本を解説した本。「需要と供給」を中心に、貨幣や市場とは何かを解説、さらにゲーム理論の概要から、最後には再び「需要と供給」の原理に帰ってくる。 ロジカルな説明なので、「まあそうなるな」という印象で、経済学全く初学の私にとっては逆にそれほど驚きはなかった。 ただ、第2版で加筆されたという前書き、後書き著者の経済学に対する愛情(のようなもの)と、その裏返しの歯がゆさが、とても面白い(エモい)。

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2021/10/18

「需要・供給の原理」。経済学の入門編を勉強すると出てくる、ノの字型のグラフが交わるあれである。理屈は簡明そのものなので原理の当否について深く考えたこともないが、実際の経済においてその原理が成立しているさまを観察するのは意外に難しい。この本の大きな枠組みは、その「需要・供給の原理」...

「需要・供給の原理」。経済学の入門編を勉強すると出てくる、ノの字型のグラフが交わるあれである。理屈は簡明そのものなので原理の当否について深く考えたこともないが、実際の経済においてその原理が成立しているさまを観察するのは意外に難しい。この本の大きな枠組みは、その「需要・供給の原理」がいかに成立するかをゲーム理論でもって再発見してやろうというもの。終盤戦はけっこうややこしいが、なんとか理屈を追いかけることはできた。

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2021/05/23

ミクロ経済学の基本、とくに需要・供給曲線の意味について、わかりやすく解説している本です。 著者は、宇沢弘文の講演をきっかけに、数学から経済学に転じた経緯を語り、それまで経済学の需要・供給曲線にどのような意味があるのかということを、はっきりとつかめていなかったと述べています。その...

ミクロ経済学の基本、とくに需要・供給曲線の意味について、わかりやすく解説している本です。 著者は、宇沢弘文の講演をきっかけに、数学から経済学に転じた経緯を語り、それまで経済学の需要・供給曲線にどのような意味があるのかということを、はっきりとつかめていなかったと述べています。その後、塾の経営者となって現実の経済の動きに触れたことで、需要・供給曲線を効用関数としてとらえるより、選好の理論にもとづいて理解したほうがその意味を明瞭に把握できると考えるようになり、本書でもそうした観点から解説がなされています。 つづいて著者は、ゲーム理論にもとづいて、需要・供給曲線をより明瞭に理解するための見方を示しています。数学的な証明をたどっていくのに困難をおぼえましたが、直観的に理解できるような事例があげられており、おおまかな理解を得ることはそれほどむずかしくありません。じっさい著者も「もしも論理展開を面倒くさいと感じたら、次項はいったん読み飛ばして、先を読んでからもどってきても(あるいは読み飛ばしたままにしても)よいと思う」と述べているところもあり、数学が苦手な読者にとっても理解しやすいように工夫された説明がなされています。 著者とおなじように、経済学が現実の経済と対応しているように思えないと漠然と感じている読者が、経済学とはいったいなにをめざしている学問なのかということを考えるための手がかりになるような本だと思います。

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2019/02/14

まえがき 開講の前に 経済学って何なんだ? 第1講 経済活動にも法則性がある? 第2講 モノを交換する意味 第3講 お金はなぜ必要か 第4講 オークションが導く価格 第5講 社会の協力を描写する 第6講 グループの離反をふせぐ方法 第7講 「社会の協力」から「需要・供給の原理」へ...

まえがき 開講の前に 経済学って何なんだ? 第1講 経済活動にも法則性がある? 第2講 モノを交換する意味 第3講 お金はなぜ必要か 第4講 オークションが導く価格 第5講 社会の協力を描写する 第6講 グループの離反をふせぐ方法 第7講 「社会の協力」から「需要・供給の原理」へ 長いあとがき 経済学はどんな未来を見つめているか 参考文献

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2018/10/14

181013 中央図書館 ゲーム理論によって、経済学の中心となる考え方が、中央集中型から分権分散型へとシフトしつつある、ということかな。

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2018/10/20

経済学についての学説ではなく考え方をわかりやすく解説する。ゲームの理論の考え方を取り入れて解説しているところもわかりやすい。経済学の需要と供給の関係がふたつの考え方からも現れてくる。

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2021/08/08

協力ゲームの代表的な解のことをシャプレー解といい、限界貢献という数値から算出される。 タクシーの相乗りにおける各人の支払額で解説していたが、リアルに支払場面を想像すると、何となく納得感がない気もしたが、私だけだろうか…

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2015/11/28

経済学でどう考えるか、ではなくそのものズバリ経済学がどういう風に考えているか、という意味での思考法ってタイトル 最初から最後まで分かりやすくて基本的な部分が理解できたのでよかった。

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2014/01/07

後半ややこしくなっていたが、ゲーム理論から需給の原理を説明できるというのは初めてしった。 タイトルの割りに、初学者にはやや難解な気もした、

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2013/08/18

一見すると難しそうな算数が並びたてられているが、 しっかり読んでみるときっちり理解できる。 アダム・スミスの言葉も難しいが、 こういう意味なのかと理解できた気になれる。 これを読んで経済学の真理はわからないが、 何もわからない最初の状態で読むには最適なのではないだろうか、 と何...

一見すると難しそうな算数が並びたてられているが、 しっかり読んでみるときっちり理解できる。 アダム・スミスの言葉も難しいが、 こういう意味なのかと理解できた気になれる。 これを読んで経済学の真理はわからないが、 何もわからない最初の状態で読むには最適なのではないだろうか、 と何もわからない自分は感じた。 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ●人々は、他人の自由を侵さない限りにおいて、  自分の内面にある欲望におもむくままに利己的に行動し、  自分が損をするような行動は強制されない。  それを価格システムを使って調和させる。  調和とは、ある種の「協力」である。  人々の直接的な接触から影響を受け、  その影響がまた他社に影響を与えている。  その相互関係が市場を作り出しているのである。(P.146-147)

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