宇田川町で待っててよ。 の商品レビュー
秀良子さんの作品はなんだか私の琴線を掠る感じのモノが多いのですが、この本はガッと掴まれました!(なんか上から目線ですみません…) 以下、あらすじとネタバレを含みます。 キャラクターたちは高校生。 攻めはハードロックだかデスメタルだか辺りの洋楽(※正確には描写されてないのでわかり...
秀良子さんの作品はなんだか私の琴線を掠る感じのモノが多いのですが、この本はガッと掴まれました!(なんか上から目線ですみません…) 以下、あらすじとネタバレを含みます。 キャラクターたちは高校生。 攻めはハードロックだかデスメタルだか辺りの洋楽(※正確には描写されてないのでわかりません)が好きで、休み時間には音漏れさせながら音楽聴いてるようなパッと見はわけわからん根暗タイプ。頭は悪い。 受けは黒髪細身美人で準DQN。クラスでは派手なグループにいて、女遊びもしつつ勉強なんかもこなす子です……が、人に言えない趣味が女装。 百瀬(攻)が地元から離れた繁華街で、クラスメイトの八代(受)が女装して突っ立ってるのを見かけるところから話は始まります。 で、百瀬の猛アタック。八代は葛藤の末、落ちます。 パッと見が根暗な百瀬はまっすぐで前向きで、普段明るいグループにいる八代の方がよっぽどネガティブです。自分を装っていて、本来の自分を否定して隠してるんだけど我慢ができなくて、百瀬に受け入れて肯定してもらえてホント良かったね!って思いました。 作中で出てきた好きだけど買えない服を、書き下ろしのデートで着てきたのにもまたキュン。 他の方のレビューにも書かれている“気持ち悪い君”はカバー下参照。作者様公認の百瀬の呼び方です(笑) あと、内容とは関係ありませんが、ジェニアロイドの小林満さんの装丁がめちゃくちゃ好きで、買ってからキャー♪ってなりました。 カバー表・裏の2人の髪色(傾向イエローと黒)が折り返しにそのまま単色で伸びていて、表紙中の色もそれに合わさっています。
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※このレビューにはネタバレを含みます
気持ち悪い君が本当に気持ち悪かったのだけれど、差し引いても可愛かったし、おもしろかった。 女装氏が(も)まだ自分のことでいっぱいいっぱいだったのに救われたのだろうな、と思った。 気持ち悪い君、ラッキーな男だ。 女装氏を見かけた後、 彼はゲイなのかとか、 ゲイではない女装なのかとか、 性同一性障害って聞いたことあるけどなんだっけとか、 気持ち悪い君がさっそく調べていたのが可愛かった。 素直だな、と。 じゃあ付き合って、も、てれてれととっ散らかっていて そこも本当に可愛い。 しかし、 脅迫ダメ・絶対。 あと、「知らねえよ」とか言っていたけれど 姉ちゃんの洋服勝手に漁って勝手に持ち出すのもダメだ。 そりゃ「キモ」て言われるわ、と思った。 姉ちゃんも、女装じゃなくてそっちがキモかったのでは、と思ってしまった。 ……ただでも、 高校生男子で女子の服欲しいって言ったらああいう手段になってしまうよね。 姉ちゃんのON・OFFの豹変ぶりはステキ。 女装氏は、 本当に、自分のことでいっぱいいっぱいで 正直、数センチの距離関係になるまで 自分の性癖とか性欲とかのことはいっぱい考えていたけれど 気持ち悪い君自体には ほとんど全く関心がなかったはず。 持て余している 性癖・性欲との付き合い方が手探りだから、 気持ち悪い君への諸々もあんなに手探りだったのだろうな、と。 本当に可愛い。 下着も女物だったらいいな。 でも、あの、 ごめんなさいしながら こわい、こわい、もう勘弁してください、っていう、あのシーンは、 もう本当にどうしようかと思いましたよ……。 気持ち悪い君が、さすがに止まってくれてよかった。 こわい、の理由はその後描かれていたけれど あのシーンの女装氏の様子は ちょっと、なんか耐えられなかった。 ガチすぎて。 ガチすぎるせいで、あまりにもアレで素直に5つ☆つけられないのだけれど、 間違いなく今作の巨大な魅力でもある、という。 複雑な気持ち。 以下、女装氏を見ていてゲイについて考えたこと。 同性愛って生まれつきのもの、らしいけれど (あまり好きな論ではない。後天的だったら悪いの? 的な意味で) それでも 「まさか自分がゲイだなんて」 から入って 「あんまり恋愛に興味ないかも?」とか 「……もしや自分、バイ?」とかって葛藤を繰り返し、 葛藤の中、とりあえず女子とやってみたりもして それでやっと 「……自分、ゲイ、なの、か?」 という自認になったりするケースって、 とても多いと思うのだ。 特に、男性同性愛は嘲笑され 女性同性愛者なんて不可視化されているようなこんな国では 「まさか自分が」という意識が先に立つことも多いと思う。 自認できたのは思春期があけてから、というセクマイの なんと多いことか。 夏樹さん(『リンゴに蜂蜜』『彼のバラ色の人生』など)の様に 小さい頃から自覚している人ももちろんいるけれど 今作の女装氏と同じ、高校生くらいで こういう葛藤をする子は多いはず。 と、思って読んだので とてもドキドキしていた。 ラスト、女装氏があの表情で本当によかった。 可愛らしい絵柄で「うわ、これはけっこう……」みたいなことも さらっと描いてくれている秀良子さん。 今回もステキなお話しでした*^^*
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実際にありそうでなさそうなリアリティーがあり久しぶりにおもしろいなぁと思える作品だった。BL奥深いな(笑)
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気持ち悪い君×女装イケメン 女装してる八代くんは美人だけれど、肩や足がちゃんと男の子の体つきをしているのが良い。それを見て「かわいい」って思える百瀬がすばらしい。
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気持ち悪い君ええな~、かわいいかっこいい。暗地味系に振り分けられてるけど制服にしろ私服にしろダサくはないし普通に標準いまどき男子。 ただしときおり般若降臨。メタル愛好者の片鱗を匂わせる…笑。 このふたりの先もっと読みたい~! 盲目な八代が百瀬にきゅんきゅんもだもだして不安になった...
気持ち悪い君ええな~、かわいいかっこいい。暗地味系に振り分けられてるけど制服にしろ私服にしろダサくはないし普通に標準いまどき男子。 ただしときおり般若降臨。メタル愛好者の片鱗を匂わせる…笑。 このふたりの先もっと読みたい~! 盲目な八代が百瀬にきゅんきゅんもだもだして不安になったり嫉妬したりな…かわいすぎる。 周囲の目を気にせず愛してくれる百瀬は最強彼氏すぎる。
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最近、on BLUEは装丁の色が良い。好きだ。 秀良子さんにしては珍しく暗い話だったなと思ったが、考えてみれば、いつも実は暗いですね。ほのぼの雰囲気で隠れていますが。 女装子に目が行きがちだが、肉食系気持ち悪い子も好きでした。
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生々しいというか、肉々しいというか… 秀さんの描くエロティックさには体温と湿度と質量が詰まっている。 しっかーし!!! こっから先をもっと読みたいのですょ(泣) 両想いになったらきっと百瀬はもっとドンドン男前になるだろうし、きっと八代は百瀬に対してだけもっとキュンキュン可愛くなる...
生々しいというか、肉々しいというか… 秀さんの描くエロティックさには体温と湿度と質量が詰まっている。 しっかーし!!! こっから先をもっと読みたいのですょ(泣) 両想いになったらきっと百瀬はもっとドンドン男前になるだろうし、きっと八代は百瀬に対してだけもっとキュンキュン可愛くなるハズ…! 描きおろしで少しエロが補充されてるけど、この2人もっと追いかけたいな。 百瀬が八代を優しく大切にする姿はとても容易に想像できるんだけど(笑) きっと物凄い確率で結ばれた2人だから、恋をしていく進行形はたまらなく糖度が高いはず…(妄想) 情報過多な混沌とした現代で、自分の欲望の形を知った2人は幸せで、そんな2人を読むのも幸せ。 感情の揺れが細かいヒダのようにうごめいて、魅せられたら捕らえられて離れられない作品。
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ただ女装してるだけのただの女装男子じゃないのと、前髪長い彼の気持ち悪さが、じわじわ萌えになるというかなんというかものすごく可愛いでした この人の漫画のモノローグはズクズクきます心臓に
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onBLUEで読んでいましたが、待ちに待った単行本!!と言った感じです。 読み終えて、萌で胸がいっぱいです。 当分これでどうにかなるな・・・ってくらい。 今まで秀先生の描いてこられた作品とはまた違った萌が沢山詰まっていると思います。 女装男子が好きな人にもオススメです。 個人...
onBLUEで読んでいましたが、待ちに待った単行本!!と言った感じです。 読み終えて、萌で胸がいっぱいです。 当分これでどうにかなるな・・・ってくらい。 今まで秀先生の描いてこられた作品とはまた違った萌が沢山詰まっていると思います。 女装男子が好きな人にもオススメです。 個人的には気持ち悪い君(攻)の百瀬が本当にツボなのですが・・・。 描き下ろしでちょいエロが追加されていますよ(^-^)!
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