宇田川町で待っててよ。 の商品レビュー

秀良子(著者)

2023/04/22

個人的に名作。
10年前の作品ですが、いつ読んでも古さや違和感を感じないのは秀良子さんの作風だからだと感じます。

受けと攻めは同じクラスの高校生。
「女装」が作品の軸で、1冊まるっと表題作。

受けが女装します。きっかけは元カノからの要望。
軽いノリだったはずが、そこから女装にハマってしまい抜け出せなくなってしまう……。
この女装姿が絶妙で、女装のクオリティは高いのに到底女の子には見えない。女装姿の中にチラッと高校生の男の子が垣間見えます。んー絶妙。

作中で受けの八代が動揺する姿が終始可愛いです。
女装がバレて動揺。似合ってると言われ動揺。可愛いと言われ動揺。女装姿が可愛いと言ってくる攻めに対して「お前ヘンタイなの？」と言えば「は？お前でしょ？」と返され動揺。結果、攻めのペースに乗せられる。そこも可愛いです。

ラストのページは非常にシンプルですが、作品の始まりと終わりの差異が存分に表現されていて、とても気に入っています。映画の終わり方です(映画化してます)。読後に良い余韻が残ります。

何年経とうと色褪せることの無い作品です。　

2019/11/10

何から何まで良くて読めば読むほどいいです。じわ、じわ……と少しずつ動いていくストーリーと、不器用な2人の行動や気持ちに、堪らなく胸きゅんです。エモさに胸が爆発しそうになって、あぁ秀良子先生すきぃぃぃぃっっって叫びたくなるような作品だと思います。

2016/02/02

映画化するということで、随分前に購入したが、これで何度目だろう、というくらい繰り返し読んでいる。かわいい、と言われて、それを嬉しく感じる、その快感は一度はまってしまうとなかなか抜け出せなく、中毒性があるのだろうと思う。男性は（世間一般的に）女性相手を組み敷く側になるが、彼はいつのまにか、組み敷かれる側になりたい、と願っていた。そんな彼が、自分を可愛いと言ってくれて、自分よりも体が大きい、そういう彼に出会えたのは、運命か偶然かは分からないけど、惹かれてしまうのは必然だったのかもしれない。何度も読んで、自分の中でしっくりきて、萌えたので、感想。

2015/09/05

かなり良かった。特に主人公の男のキャラが。やる気なくて不思議ちゃんぽいんだけど、ここぞというところで素直で行動力を見せるので、どうしても好感を持ってしまう。これはいい作品。

2015/10/08

特典:お着替えペーパー(アニメイト)

暗いキモい系・百瀬×女装男子・八代。
個人的にはどうして百瀬が八代に好意を持ったのかがあんまりわからないんだけど、百瀬が「ずっとなりたかった、組み敷かれる側に」とか「挿れてくれ、と懇願する日がきっとくる」とか独白するところは好き。
女装してるけど骨格はちゃんと男の子。

2015/07/05

黒羽麻璃央くん主演で映画化するというので読んでみた。思ったよりがっつりBLで、麻璃央は百瀬役なので、攻めなのね…笑

それはさておき、内容もとても面白かった。
八代が女装する理由、「受け」に憧れる理由が

2015/07/01

女装に戸惑いを覚えながらも、とってもたのしんでしまった！新たなジャンルで萌えてしまった。作者さんスゴーイ！

2015/05/24

私が女装ものに如何に萌えない性質か、だよな。女装したら綺麗だった、女装してみたい、女になりたい、とは必ずしも男性の同性愛としての根拠ではないし。同じく、綺麗な男が「男にもモテる」から男女ともに付き合うってのもバイと言うより自分ちやほやされて気持ちいい～、と言うナルだしな。だからBLに「女装」って出てくると、ナルと同性愛的傾向を混同しない描き方してあるんだろうな、と斜に構えちゃうんだよな。『スメルズ～』の、三島くんが桐野と秘密の話するようになって「女装しなくなった」は凄いリアルだと思ったんだよ。女装はクオリティーの高い趣味で、同性愛は趣味じゃない。
本作は「女装する」と言うモチーフが大きなキイワードになっているような取り上げ方をされているが、むしろそれに固執せずに読む方が読み解きやすいんじゃなかろうか。

2015/03/15

八代の目線で恋していくみたい。
百瀬は無自覚に格好良くてぶきっちょででもやっぱたまに格好良くて腹立つ。
慣れ怖い。

2014/12/03

2014/11/30
【好き＋】高校生：百瀬×八代。　タイプが違い接点のあまり無かったクラスメイト：八代の女装を目撃した百瀬はそれから八代の事が気になって気になって半ストーカー化して女装させたり強引に迫ったりしながら純粋で真っ直ぐな童貞力を使って八代をオトす物語。　八代の戻れない「恐怖」を百瀬の「好き」が打ち砕くところエロさが半端なくて好きだ。　きれいに終わっているので続きはないだろうなぁと思いつつも、もっとエッロエロな絡みを見てみたいと欲が出てしまう読み終わりたくない一冊だった。