山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた の商品レビュー
200頁弱ですがとっても読みやすい!(^.^) iPS細胞やES細胞に関する初歩的な知識が分かるし、今話題の山中先生の苦労話や割と有名になったエピソードも満載!臨床医時代にジャマナカと呼ばれたとか、指導教官の仮説と違う実験結果が出たのに、「先生の仮説は間違ってましたが、すごいこ...
200頁弱ですがとっても読みやすい!(^.^) iPS細胞やES細胞に関する初歩的な知識が分かるし、今話題の山中先生の苦労話や割と有名になったエピソードも満載!臨床医時代にジャマナカと呼ばれたとか、指導教官の仮説と違う実験結果が出たのに、「先生の仮説は間違ってましたが、すごいことが起こりました」と言ってしまったのに、指導教官も興奮したとか。 全般に感ずるのは著者の真摯な人柄と、研究に対する純粋な感動・興奮の状況。羨ましくもあり、自分にはここまでにはなれないな〜、と思いつつ、大変コンパクトに楽しめる本でした! お勧めです✨*\(^o^)/*
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ノーベル賞を受賞する前に出版されており、いわゆる便乗本ではない。山中先生のこれまでの歩みと、iPS細胞ができるまでの過程が素人にも分かりやすくしかも詳細に語られている。 細胞の初期化に必要な遺伝子をデータベースで探し、実験によって24個にまで絞り込む。さらに4個を見つけ出す。...
ノーベル賞を受賞する前に出版されており、いわゆる便乗本ではない。山中先生のこれまでの歩みと、iPS細胞ができるまでの過程が素人にも分かりやすくしかも詳細に語られている。 細胞の初期化に必要な遺伝子をデータベースで探し、実験によって24個にまで絞り込む。さらに4個を見つけ出す。初期化が起こったかどうかを調べるためにマウスを作る。iPS細胞が山中先生だけではなく、多くの研究者の地道な努力によって作られたことが分かる。今や、最先端の研究は様々な専門家集団がグループを組んで分業しながら研究を進める時代となった。「iPS細胞樹立の立役者は、徳澤さん、一阪さん、そして高橋君の3名です。ぼくではありません」という言葉が単なる謙遜だけではないことも伝わってくる。 挿し木などで知られる植物の万能細胞とiPS細胞にはまったく共通点が見つからないというのも驚きだ。ES細胞やiPS細胞ができるのはOct3/4という遺伝子を持った胎盤のあるほ乳類だけだという。これは、生物進化の歴史の上では、ごく最近生まれたしくみであることを示している。いったいどうしてこんなことになっているのか、不思議というほかない。 それにしても、山中先生はスポーツマン、研究者、経営者といった多くの顔を持った、多能な(pluripotent)人である。この人だからこそ、人工多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem Cell)が出来たと納得できた。
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わからない人にもわかる話し方を身に付けている方なんだなあ。たとえが一般人にもわかりやすい。要点をまとめたり、プレゼンすることの大切さを身をもって知っているのでしょう。 今回の日本のノーベル賞は比較的一般人が想像しやすい分野での受賞だった。物理とかは直接自分に関係しそうか傍目ではわ...
わからない人にもわかる話し方を身に付けている方なんだなあ。たとえが一般人にもわかりやすい。要点をまとめたり、プレゼンすることの大切さを身をもって知っているのでしょう。 今回の日本のノーベル賞は比較的一般人が想像しやすい分野での受賞だった。物理とかは直接自分に関係しそうか傍目ではわかりにくいので、本を売る人も今回助かっただろうなあ、と。 万能細胞は植物にも、プラナリアにもあるけど、根本が似てる、と言うわけではないそうだ。イデア的ななにかがあるかと思うけど違うのね。なぜ似てしまったのかがわかる日は来るのかしら。 研究者と経営者の二足のわらじをこらからもはきこなしてほしい。
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iPS細胞とは?の疑問に解りやすく山中先生自ら講義してくれているような本。 このような本を中学生が読んで、研究することに興味をもってくれたらいいなと思った。 成功者のセオリーが各所に書いてあり参考になりました。
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人柄が素晴らしい人なんだなと思った。上司にしたい人とかで上位にランキングされそう。研究への情熱もさすが。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
帯には「やさしい語り口で、中学生からでも読める」 とありますが、中3の娘はどうだろう!? (興味ないみたいで読みませんが) 山中先生の自叙伝+インタビュー形式の構成になってます。 自叙伝の方が長いかな。 ノーベル賞受賞の頃の報道では「ジャマナカ」から一転、 という印象を強くもってしまったけれど、そんなこと…ないです。 脚注に技術の簡単な説明があり、難しい内容を簡単に理解できそうな言葉で説明してくれています。 (そういう説明・プレゼン能力も大事なんですね) それでも、わからい部分は飛ばしてしまっても、 山中先生がどんな研究をしてきた人なのか、どんな姿勢で取り組んできたのか、 iPS細胞の展望などがわかると思います。 人の手柄を、さも自分が! という人ではなく 今の職場のスタッフのことも真剣に考えてくれている研究者&経営者 テレビでみた印象そのまま、それ以上、とても「いい人」 天才的というよりは、普通で真面目。でもやっぱり関西人!、という感じです。 脚注の説明を褒めた(上から目線?)あとに、なんですが そのエリアが広くて、空白ばかりのページも。 あそこにも、何か書いて欲しい…
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次の講演動画を見て、山中先生の具体的な考えに興味が出てきたので購入しました。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ReKaknHHyTM 本書では、上記の講演において、時間の関係で簡潔にせざるを...
次の講演動画を見て、山中先生の具体的な考えに興味が出てきたので購入しました。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ReKaknHHyTM 本書では、上記の講演において、時間の関係で簡潔にせざるを得なかったところを、より具体的に書かれていています。例えば、米国の人はVisionの形成に優れていて、米国に来るアジア人はWork Hard(VM理論)であるとか、米国の高等教育(プレゼンの授業など)の詳細や、PADに対する試行錯誤の道程が具体的に書かれていて、とても参考になりました。 あと、僕がメモした講演動画の簡単な要約ですが、もしよければこちらも参考まで。 ========== 1. 万事塞翁が馬 2. 9失敗、1成功 国立研究センター 研修医 鬼教官 じゃまなか 整形外科になりたかったがセンスがな かった 研究に向いてるのでは? 薬理学で大学に入り直す 整形外科で治せない病気を治したい 例 全身麻痺 下半身切断の高校生 今ないクスリの研究開発 薬理学へ 仮説 実験 仮説 実験の繰り返し 始めての実験 仮説は意外な結果に。ワクワクした! それを研究して博士号を取得 3つの分かったこと: 1. 科学は驚きに満ちている 2. 必ず実験で確かめる 仮説は当たらないことが多い 仮説をいきなりやらない 3. あまり先生/上司のいうことを信じない 疑ってかかる 先入観を持たない 誰だって間違える 薬だけでは限界。遺伝子改変マウスへ。 ポスドク@gladstone研究所 4年くらい 所長 ロバート めいりー VW理論を教えてもらう 今後の人生を成功させる秘訣 1. vision 長期的な目的をしっかり持つ 2. work hard 一杯働く。 日本人はよく勉強するが、目的を疎かにしすぎ。 自分は何のために生きているのか? 勉強いっぱいやるのも大事だけど、 長期的な目標について考える時間をちゃんと設けよう。 自分は何のために生きているのか?目を背けずに考えよう。 アメリカ人の場合 ビジョンを作るのが得意 ただ、ワークハードが苦手 アジアからワークハードな人材をたくさん呼び入れる 自分の研究の話 オスもメスのマウスが妊娠してる!? 実際は巨大な肝臓 約5倍 肝臓の癌 apobec1は癌遺伝子だった! いいと思ったもモノがダメなモノだった! 何故アポベク1は肝臓を悪くしたのか? 癌抑制遺伝子だから癌になる? ノックアウトマウスを作って検証 癌抑制遺伝子はマウスの形状を形なすのに必須 分化多能性 NAT1はES細胞に作用する NAT1は分化多能性を持っている 家族の都合により日本に帰国 Post America Depression PADという鬱病になった PADの原因: 世界で賞賛されるNAT1の研究が日本では理解されない. 研究はワクワクしてたのに、 いつの間にか楽しくなくなった。 逃げ出したくなった。 幸運なニュース。人間のES細胞ができた。 ES細胞を使って医学の役にたつかも!? 日本でも評価が高まり、奈良先端大学院のPIに。 研究室を持つことに。 ワークハードの無駄使いをしないためにビジョンをしっかり持つ! 目標:ES細胞の初期化. ヤケクソ. 皮膚の細胞に四つの遺伝子を加えると 万能細胞ができた。それがiPS細胞。 多くの人に評価される。 ただ、まだ患者を一人も救っていない。 患者を救うのが本質。これからが大事。 まとめ: 研究は忘れてもいい。 全てが順調にはいかないこと。 挫折、家族の他界、PAD いい事も悪い事も、万事塞翁が馬: いいときは用心を。 悪いときは希望を。 やって後悔しよう。 失敗は恥ずかしくない。
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2012/12/25-12/29 殆どの植物は挿し木で増やすことができる。枝が根になるのである。 植物は万能細胞である。接木はどうだろう。動物がそうあり得ないのは、進化しているからなのか。進化とは不自由なものでもある。
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iPS細胞発見に至るまでには、奇跡とも呼べる偶然がいくつも重なっていたことがわかる。そして何よりそのことを山中先生が理解し、謙虚に受け止めている姿勢は素直に尊敬できる。 また、「やさしい語り口で、中学生から読める」というキャッチコピーの通り、聞きなじみのないiPS細胞に関する説...
iPS細胞発見に至るまでには、奇跡とも呼べる偶然がいくつも重なっていたことがわかる。そして何よりそのことを山中先生が理解し、謙虚に受け止めている姿勢は素直に尊敬できる。 また、「やさしい語り口で、中学生から読める」というキャッチコピーの通り、聞きなじみのないiPS細胞に関する説明も非常に分かりやすく書かれている。ユニークさを交えながらも強い信念を感じるエピソードの数々は、山中先生が一流の研究者であると同時に一流の教育者であることを示している。
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よくあるインタビューの羅列かと思っていたら、予想に反して3/4は自身の言葉で率直に綴られていて、とても面白い。 何故研究に夢中になったのか、仮説と検証が如何に重要か、などが自然な流れで理解できる。「京大」のイメージが先行しているけど移籍は2004年で、iPS関連遺伝子の絞込みはそ...
よくあるインタビューの羅列かと思っていたら、予想に反して3/4は自身の言葉で率直に綴られていて、とても面白い。 何故研究に夢中になったのか、仮説と検証が如何に重要か、などが自然な流れで理解できる。「京大」のイメージが先行しているけど移籍は2004年で、iPS関連遺伝子の絞込みはその前に出来ていたのですね。
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