空の拳 の商品レビュー
角田光代サン好きやから でもボクシング⁈読めるかなって… 読めた‼︎ やっぱり好き ボクシングだけの話ゃないぢゃナイかな…色んな事が ボクシングが基本で書かれてるケド 読めて良かった。2014.2.27
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ボクシングに詳しくないため、500頁弱の長編を前に果たして読みきれるか不安だったが、大変読みやすく最後は登場人物たちとの別れが名残惜しかった。とはいえボクシングをよく知っているに越したことはなく、さらに楽しめると思う。空也、立花、坂本が、それぞれ成長していくプロセスを追っていくの...
ボクシングに詳しくないため、500頁弱の長編を前に果たして読みきれるか不安だったが、大変読みやすく最後は登場人物たちとの別れが名残惜しかった。とはいえボクシングをよく知っているに越したことはなく、さらに楽しめると思う。空也、立花、坂本が、それぞれ成長していくプロセスを追っていくのがなんとも心地良い。
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ボクシングの試合が見たくなります。 ダイエット目的でジムに通っている女性もいると聞きますが、彼女らは男性を見る目が厳しくなるんだろうな。ヤワな男性を相手に出来なくなりそう。こんなストイックな世界に触れたら。
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おすすめ度:95点 2010年12月15日~2012年2月1日日本経済新聞夕刊連載。 特に大きな事件があるわけではない。でもいい小説。 出版社に入社したものの、希望の文芸ではなく、「拳」というマイナーなボクシング雑誌への配属となった主人公。 世間とは全く異質の空気が流れているボ...
おすすめ度:95点 2010年12月15日~2012年2月1日日本経済新聞夕刊連載。 特に大きな事件があるわけではない。でもいい小説。 出版社に入社したものの、希望の文芸ではなく、「拳」というマイナーなボクシング雑誌への配属となった主人公。 世間とは全く異質の空気が流れているボクシングの世界を体験していく。 ボクシングジムに入会し、さまざまな人物と出会っていく。それは主人公が今まで出会ったことのない、世間から離れた異質な世界であったが、どんどんその世界にのめり込んでいく。 最後の方での焼肉屋で、ボクサーのひとことで、涙が思わず流れたシーンは秀逸。 淡々とした文章であるにもかかわらず、グイグイと読者をその世界に引きずり込み、読者を飽きさせない筆者の力量には感嘆させられる。 続きが読みたい!
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内容紹介 文芸編集志望の若手社員・那波田空也が異動を命じられたのは"税金対策"部署と揶揄される「ザ・拳」編集部。 空也が編集長に命じられて足を踏み入れた「くさくてうるさい」ボクシングジム。 そこで見たのは、派手な人気もなく、金にも名誉にも遠い、死が常にそこに横...
内容紹介 文芸編集志望の若手社員・那波田空也が異動を命じられたのは"税金対策"部署と揶揄される「ザ・拳」編集部。 空也が編集長に命じられて足を踏み入れた「くさくてうるさい」ボクシングジム。 そこで見たのは、派手な人気もなく、金にも名誉にも遠い、死が常にそこに横たわる過酷なスポーツに打ち込む同世代のボクサーたちだった。 彼らが自らの拳でつかみ取ろうとするものはいったいなんなのか――。 直木賞受賞作『対岸の彼女』、テレビ化・映画化で一大ブームを巻き起こした『八日目の蝉』など特にアラサー、アラフォー女性の圧倒的な共感を呼ぶヒット作を連発してきた角田氏が、 これまでずっと書いてみたかったという「男の人」と躍動感ある「動き」を、「私がもっとも美しいと思うスポーツ」ボクシングを通して描いた傑作長篇小説。 鍛え上げられた肉体、拳のスピードと重さ、飛び散る血と汗……。 自らもボクシングジムに10年以上通い続ける著者ならではのパワー溢れる描写に圧倒されるとともに、時代を超えた青春小説としても長く読み継がれるであろう、新たな角田文学! 内容(「BOOK」データベースより) たまたまジムにまぎれこんだ男が、練習して練習して練習しなければ強くなれない、金にもならず、命すら奪われかねない過酷な世界にのめり込む。人はおもしろい試合を見てしまうと、夢中に、暑苦しくならずにはいられない。そこは世のうつろいと無縁の時がとまった世界。まばゆい光の下で突き上げられた拳は、いったい何を掴むのか。たたみかけるようにパワフルに、ボクシングそのものを描ききった傑作長篇。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
典型的なダメ文系の主人公が、全く知りもしないボクシングの世界に熱中し、離別していく三年間を描いた長編小説。表現に疑問が残る部分があって、前半がもう一つだったけれど、終盤をとても面白く読めた。リングの上でボクサーは何を思うのか、競技を通じて何を求めているのか、っていうことを一貫して描こうとしている姿勢がよかった。
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図書館にて。 日経新聞の夕刊で連載されていた時は、毎日先が気になるのが嫌で読んでいなかったけれど、本になっていたので読んでみた。 空也とボクシングとの距離感が良かったと思う。登場人物それぞれ魅力的だが、入り込み過ぎず感情的になり過ぎずの関わり方が男っぽいなと思った。 格闘技は他の...
図書館にて。 日経新聞の夕刊で連載されていた時は、毎日先が気になるのが嫌で読んでいなかったけれど、本になっていたので読んでみた。 空也とボクシングとの距離感が良かったと思う。登場人物それぞれ魅力的だが、入り込み過ぎず感情的になり過ぎずの関わり方が男っぽいなと思った。 格闘技は他のスポーツと違い特殊なものがあると思う。立花、坂本、中神それぞれ違うボクシングへの関わり方がリアル。ストイックでかっこ良かった。 作者もボクシングが好きなのだそうだ。それが熱となって表れていたと思う。
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「もう一度あの場所にいきたいんです」ときとして人を潰すこともできるちいさな悪意がいっさい届かない静かな場所-いいなぁ!まぐれにも見える一瞬を逃さないため練習を積む立花、名声も栄誉も金もつかまなかったとしてもその手のひらで何かをつかんだだろう中神、心優しき坂本、「ザ・拳」の三年間が...
「もう一度あの場所にいきたいんです」ときとして人を潰すこともできるちいさな悪意がいっさい届かない静かな場所-いいなぁ!まぐれにも見える一瞬を逃さないため練習を積む立花、名声も栄誉も金もつかまなかったとしてもその手のひらで何かをつかんだだろう中神、心優しき坂本、「ザ・拳」の三年間がようやく筋肉になりつつある空也。ボクシングならではの成長物語。前半の冗長な運びはすべて終盤のため?ふつふつと感動。
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もしボクシングがわかれば もっと読みやすかったのだろうと思う。 前半はすこし苦労しながら読み進めた。 「サラの柔らかな香車」(橋本長道)を読んだとき 将棋がわかればもっとおもしろいのだろうと思ったことを思い出した。 けれどものすごく共感したり 確認させられる気持ちや感情の部分が...
もしボクシングがわかれば もっと読みやすかったのだろうと思う。 前半はすこし苦労しながら読み進めた。 「サラの柔らかな香車」(橋本長道)を読んだとき 将棋がわかればもっとおもしろいのだろうと思ったことを思い出した。 けれどものすごく共感したり 確認させられる気持ちや感情の部分がやっぱりあって それらは心のなかにコトリと置かれるように静かに入ってきた。 わたしが角田さんの小説を読む理由はそこにある。 うまく言葉にできないような部分を きれいにまとめ、強い存在感をはなつ。 それらに出会ったとき、 丸めた紙をまっすぐに伸ばすようにすっきりとするのだ。
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弱っちい文芸希望の記者の目を通し、興味の無かったボクシングの世界に熱くのめり込む、自身の成長と選手の成長。最近読んだBOXの方が正統派なボクシング小説だったが、こちらも楽しめた。プロレスしか見た事無いけど、後楽園であの会場の温度がぐっと上がる一体感を感じたくなった。そうだな!試合...
弱っちい文芸希望の記者の目を通し、興味の無かったボクシングの世界に熱くのめり込む、自身の成長と選手の成長。最近読んだBOXの方が正統派なボクシング小説だったが、こちらも楽しめた。プロレスしか見た事無いけど、後楽園であの会場の温度がぐっと上がる一体感を感じたくなった。そうだな!試合で見せりゃいい!経歴詐欺とか何とか関係無い!その上に行く事で説得力なんだ!と熱くなってしまい、その分ラストの落ち着きが少しさみしく思う。
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