1,800円以上の注文で送料無料

禁断の魔術 の商品レビュー

3.8

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

    173

  3. 3つ

    97

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初の3話はこれまでのガリレオシリーズとほぼ同じような感じでしたが、最後の「猛射つ」はそこそこ長編で読み応えがあり、かつ名作「真夏の方程式」とよく似たテイストもあって面白かったです☆

Posted byブクログ

2020/11/03

終章の「猛射つ」。これ一本で☆5つだと思いました。少年を絡めると結末も素晴らしくてさすがでした。こんな風にほんの少しのご縁から損得なく信頼し合えることがあることを学びました。この事件で一皮むけた湯川さんに会えることそしてガリレオシリーズ続編楽しみです♪

Posted byブクログ

2020/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ガリレオシリーズの短編集。四作入っているが最後の『猛射つ(うつ)』が素晴らしかった。 というかこの最後のお話だけがかなり分厚く、入り組んだストーリーになっているため、他の三作がじゃっかん薄れてしまったような印象を受ける。 『猛射つ(うつ)』では湯川教授の教え子が犯罪に手を染めてしまうかもしれないというところが描かれていて、湯川教授が師として誰かに接しているのは前の長編作品の『真夏の方程式』にもあったけれど、あの時の生徒はあくまでも小学生の子どもでした。 しかし、今回は高校生(そして後に帝都大へと入ることが出来るほどの頭脳の持ち主)であり、湯川教授がより真剣に科学をこの生徒に対して教えていたことは間違いないだろうなと思います。 しかし、その科学が殺人に利用されそうになること、しかもその理由(動機)もまた悲しい理由で、読んでいるこちらもなんだかやるせない気持ちになりました。 結局教え子は殺人を行いませんでしたが、殺人計画が失敗した時、彼はとても安堵しながら湯川先生を見つめたんだろうなと思いました。

Posted byブクログ

2020/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伸吾君と湯川先生とのやりとりには緊迫感を感じて、科学とは何なのかという本質的な所を考えさせられた。 ただ、最後に大賀が野放しにされたままなのはモヤモヤが残る感じだった

Posted byブクログ

2020/05/08

良かった。 なんだかんだ東野さんはいい。 ガリレオ先生の人柄が泣ける。 特に最後の話、狂射つ。 湯川先生の言葉、行動に心をまさに射たれた。 すごいなぁ。 大量生産してるイメージのある東野さんだけど やっぱり多くの人の心を動かすんだろうな。 2013/1/27

Posted byブクログ

2020/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集ですが、 ラストの1作は中編くらいのボリュームです 科学の力を使った殺人 というものではなく 犯人逮捕や事件解決はできているが それに関するちょっとした謎が解けない。 それを科学の力で 解き明かしていくような内容でした いたたまれない事件もあり 辛い気持ちにもなりますが 特有のスッキリ感はあります

Posted byブクログ

2020/02/06

ドラマ化前に読みました。 「猛射つ」が中編小説くらいの長さで個人的に結構好きでしたが、ドラマ化されずに残念だった記憶があります。

Posted byブクログ

2019/06/14

湯川教授が、融通の利かない物理学者から変わっているのがとてもよくわかります。今作では、どの短編も物理学の装置や分野というより人間模様に惹かれました。短編でもしっかり読ませてくれます。最後の「猛射つ」だけは中編で、特別ですね。なるほど、「禁断の魔術」です。出てきた装置もすごかったで...

湯川教授が、融通の利かない物理学者から変わっているのがとてもよくわかります。今作では、どの短編も物理学の装置や分野というより人間模様に惹かれました。短編でもしっかり読ませてくれます。最後の「猛射つ」だけは中編で、特別ですね。なるほど、「禁断の魔術」です。出てきた装置もすごかったですが、何より印象的だったのは屋上での湯川教授の言葉です。科学者が過去に犯した過ち、科学を教えるものの責任。科学の進歩はいつも禁断とは隣り合わせであることを突きつけられます。これは長編でじっくり読みたかったです。

Posted byブクログ

2019/05/13

『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということに...

『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」と語る最新刊。 「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。ガリレオ短編の最高峰登場。 透視す(みとおす)  透視ができると評判のホステス相川が殺された。客の名刺を赤外線フィルターである黒封筒に入れ、隠し持ったカメラで撮影しモニターを見て名前を当てていた。鞄の中の会社の金を横領した書類を透視されたと勘違いされた客に殺された。相川は義母からの『いつまでも待ってます』を知っていた。 曲球る(まがる)  39歳で戦力外通告されたプロ野球投手柳沢。妻がスポーツクラブの駐車場で強盗殺人に遭った。事件後、体にセンサーを付けて投球フォームを分析し、全盛期のフォームに戻るが、あと一歩。妻の車を見た湯川は、消火剤が散在されたホテルで台湾人と対面し、夫の台湾球界への行き方を聞いていた。その妻の想いを受け柳沢完全復活。 念波る(おくる)  双子の春菜は姉若菜が殺されるのがテレパシーで分かった、と言った。その犯人は夫だった。湯川はそれを見抜き、逆に協力した。夫と若菜の知人の写真を全て集めさせて犯人を当てる芝居をとったが、夫は共犯者の男を撮らなかった。離婚を迫られた夫が共犯者に若菜を殺させたのだった。 猛射つ(うつ)  古芝伸吾は高校の物理研究会の新入生獲得のアイディアを高校OB湯川に求め、作った装置により勧誘できた。小芝は帝都大に入学したが、姉が大物政治家にホテルで見殺しにされた。恨みを晴らすために、高校時代の装置(電磁ガン)を新規作成した。が、現場で湯川に起動装置をハックされ、この「禁断の魔術」を使うことはできなかった。その後湯川はニューヨークへ行く事になった。

Posted byブクログ

2019/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

収録作品 *透視(みとお)す/曲球(まが)る/念波(おく)る/猛射(う)つ 書き下ろし。 『曲球る』と『念波る』についてはドラマ第2シリーズにて既に映像化済み。 個人的には『猛射つ』が好き。 湯川先生の湯川先生らしいところが描かれたというか。ちょっと最近個性が埋もれ気味…なんて感じてしまっていたので良かった。 他の作品はドラマで観た2つについては大体同じつくり、ドラマ版もあんまり好みではなかったので、ふむふむと再理解を。 先にこちらを読んでいたら別だったかな? 『透視す』はハラハラする展開かと思いきや事件の解決についてはあっさりめ。 でも、事件とは違うもうひとつの謎解きについてはうるっときてしまった。 切ない。こちらがメインか。

Posted byブクログ