光媒の花 の商品レビュー
霧のかかったような、不思議な世界の雰囲気。同じ連作短編ということで、Nとにたような読後感だが、Nのほうが一層一話一話のストーリーが鋭角的だったように感じた。こちらもしばしば人死にの出るきつい話のわりには、古くから伝わる伝説を聞いているようなそんな印象。
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短編集だった。苦手。話がちょくちょく切れるから。 斉藤部長から勧められて読んだ本。 初めの3話は、性的描写と、(小さいこの)殺人が多すぎて気持ち悪くなった。 後半2話は、泣ける話もあった。 病院でポリープを取る姉と、それに寄り添う弟、母と喧嘩していたがカタツムリがきっかけで仲を取...
短編集だった。苦手。話がちょくちょく切れるから。 斉藤部長から勧められて読んだ本。 初めの3話は、性的描写と、(小さいこの)殺人が多すぎて気持ち悪くなった。 後半2話は、泣ける話もあった。 病院でポリープを取る姉と、それに寄り添う弟、母と喧嘩していたがカタツムリがきっかけで仲を取り戻す。まあまぁだったが、道尾秀介、次はないかな。
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1隠れ鬼/2虫送り/3冬の蝶 小説前半は少年少女が罪を犯してしまう暗い展開だが,4春の蝶/5風媒花から明るくて希望のもてる話で,救われた気持ちになる。儚く美しい,もう1度読みたいと思える小説。
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人間のダークな部分を、ダークのままできれいな文面にしてしまう魔法使い。 受け入れがたい状況のシーンでも、道尾マジックにかかると、すべて受け入れてしまえるんだからあら不思議 短編にして実はちょっとつながってる的な 読んでいても、既視感のある名前とか出てきて全く飽きない すべてにたく...
人間のダークな部分を、ダークのままできれいな文面にしてしまう魔法使い。 受け入れがたい状況のシーンでも、道尾マジックにかかると、すべて受け入れてしまえるんだからあら不思議 短編にして実はちょっとつながってる的な 読んでいても、既視感のある名前とか出てきて全く飽きない すべてにたくさんの伏線が散らかってる気がして これは絶対に今後何回も読むやつや…みたいな 道尾作品ひいきにし過ぎ…
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不穏さと温かさが混ざってて落ち着けない。 全体に美しさが際立つ。悲しくても優しくても美しい。 紙袋で、ビニールシートで、閉じ込めた世界のこと忘れられないな。
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悲しい数珠繋ぎ なんでこんな事に・・・ 繋がって繋がって 戻って行って 最後はちょっと救われたかな
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おもしろかった!読みやすい。 虫や花の話も興味深かった。そのおかげもあって情景が浮かんでくる話ばかり。
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全部裏返しにして包んでしまうというのが、なんとも道尾さんらしいと感じた。 ブルーシートを裏返しにして、中に閉じこもる男の人がなんともやるせない。 助けてあげたいって気持ちだけじゃ、助けられなかった。 でも、どうすればよかったんだろうなぁ、、、 最後は温かなぬくもりのある光のように終わるのが救い。 全編を通じて、蝶がでてきているらしいのだが、まったく気が付かなかった。 ブクログを見ていたら、どうやら漫画にもなっているらしい。 今度読んでみよっと。
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隠れ鬼 虫送り 冬の蝶 春の蝶 風媒花 遠い光 隠れ鬼 ハンコ屋の男 中学生の頃、休日に別荘に行っていた 笹の葉の小径でもうすぐ30になる女の人に会う 性的な体験をした 笹の花が咲いた日、父親との逢瀬を目撃 楢の木に何度も顔を打ちつけて殺した 自分の犯行であると知ったであろう翌日父親は自殺 母親が笹の花と男女の絵を描いた 驚いたが、それは雨の日の七夕の絵だった 外で小学生が隠れ鬼をしていた 虫送り 隠れ鬼をする小学生の男の子 妹と虫捕りに河原へ通っていた 虫捕りを教えてくれるというホームレスのおじさんに、妹が性的被害に遭った コンクリートの破片を、橋の上からテントの上へ落とした ホームレスの男が死んだニュースを見て、河原の向かいにいた懐中電灯の持ち主に目撃されてないかを確認に行く 昆虫学者になりたかったというホームレスのおじさんに声をかけられる 前に、小学生の女の子への悪戯を知った 向かいの河原に子どもが来るのを見て、監視の意味を込めて河原で懐中電灯を照らしていた あの日、電池が切れたが、顛末は目撃した 夢は大きくないと、まっすぐに飛べないんだ 冬の蝶 向かいの河原のホームレスの男 中学生の頃、昆虫がすきだった 同級生の女の子サチと、毎日河原で話していた サチは6時に帰り、母親の彼氏に抱かれていた 目撃したことを母親に告げると 食わせてくれるのか、と聞かれた あなたが袋を破いた、といい親子3人の写真のペンダントを渡される 袋は裏返しになっていて、辛い現実を閉じ込めていたのだと知る 男を包丁で刺したサチは、警察に連れて行かれた 向かいの河原を目撃した男は、 ホームレスのおじさんの頭に、テントの近くに落ちていたコンクリートの破片を振り落とした サチに教えてもらった通り、テントは裏返しになっている 春の蝶 集合住宅に住む、ファミリーレストランで働くサチ 隣の部屋が泥棒に遭った 老人に、娘、孫の女の子ゆき 父親の電話の内容を母親に伝えたことで、浮気がバレた父親からの八つ当たりの言葉に、耳が聞こえなくなった キッズセット→傷、なかったよ 回復していた 泥棒のあった日、杖の音がした 娘にお金を惜しまず育てたことへのやり直しのため 盗まれたことにしようと思った老人の自作自演 風媒花 トラック運転手の弟と姉の話 (ゆきを轢きそうになったトラック運転手) 姉が入院 父親が癌で亡くなり、哀しさと寂しさから母親を嫌った 姉のために、母親と仲直り 暗い童謡、セリフ、イラストの母親の涙の跡など姉の仕業だった カタツムリは自分だった まんまと虫に運ばせた 遠い光 小学校教諭の姉 母親が結婚する生徒、朝代 犬に乳をもらう猫に石を投げた 新しい父親が来たら、子どもを作るだろう 血の繋がっていない自分のことを母親は嫌いになるだろう 姉弟 赤とんぼ 負ってあげればいい ハンコ屋 主人を呼ぶ声 自分も父親とああなれたらいいという朝代 先生といると光が見えた 光は昔からあった わからないことにあった 忘れてしまっていただけ おもしろかった 守るべき存在の子ども、 かつ 尊厳の殺人、は自分の中で1番の悪だなぁ、と思った 隠れ鬼も被害だけど話によって曖昧度が違う ぜんぶ隠れ鬼程度の描写ならよかったのにな、とおもった 頭の中で危険信号がなりまくる話ばかりだった 子どもの時の理解や認識が大人になると変わって 長い時間を経てやっと感情が追いつく、みたいなことがあった 物語の中だと陳腐なレベルで頻出してる 袋の中にとじこめる、がすき
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