るり姉 の商品レビュー

椰月美智子【著】

2013/01/21

椰月 美智子
双葉社 (2012/10/11)
(双葉文庫)

とても魅力的でした
登場人物誰もが
ごくごく普通の人たちなのです

構成も面白かったです

ラストも穏やかでホッ

≪　いちごがり　幼い日にも　また今も　≫

2013/01/20

3姉妹の性格が、ほんとに典型的な3姉妹の性質に近い性格だなと思った。私が一番興味あるのはみやこ。みやこは、実は人のことを誰よりもよく見ていると思う。決してそんなふうには見えないけど、人っていうものが大好きなんだと思う。
るり姉を中心にして、家族みんなが輝いていることが伝わる。るり姉は奇跡的に病気から回復した。というよりも、るり姉がいて、周りにこんなに豊かな家族がいて、ということがもうすでに奇跡なのだと、あったかい気持ちになった。

2013/01/20

るり姉と姪っ子たち、っていう設定だけですらすら書けたんだろうなあ、と思った。母の妹って、おばさんというより大きいお姉さんやねんよなぁ。まさかそこを突かれるとは！

2013/01/19

「三姉妹」や「三姉妹の母親」、「るり姉の夫」の視点で「るり姉」が語られるという物語としてはありがちな構成だけど登場する家族それぞれが魅力的で特に「三姉妹の母親」の回は面白くて好きだ。

ほのぼの読めてよかった。

2013/01/16

書店の書評に惹かれ購入。
「るり姉」を中心にした何気ない日常を、そこにいるいろいろな人の視点から描く。

2013/01/16

人の毎日を描くことがこんなにも「小説」になるんだなあとかみ締めながら、帯の推薦文どおりに笑って泣かせていただきました。
「るり姉」は親戚のおねえさんそのものだなあ。顔を見ると声を聞くと懐かしくて嬉しくて、お互いよく知らないこともたくさんあるけどなぜか家族にも友達にも言え無い事がポロっと話せちゃう安心する人。
表紙から題名から、もううんと温かそうだよね、この小説。読み進めると微笑ましくって、それがなんだか気恥ずかしくて参っちゃうんだけど目に浮かぶようなその生活の躍動は心地よくって憎めない。
間違いなくいつも中心には「るり姉」が居るんだけれど決して主役ではないところがいいな。皆口がうまくないところがいい。やさしくって好きなものと苦手なことがあって、毎日戦って生きている。その変化も不変も愛おしい。こんな人生にしたいな、とついつい大層な事を思ってしまった。

2013/01/10

ある家族の、本当になんてことない日常の生活話。すごく大きな事件があるわけでも無く淡々と過ぎる日々。でも、それが人生だし幸せなのかもね。
ただ、その家族に属さない者にとっては所詮他人事という感が否めない。

明るくハッピーに行きたい2013年、一発目に読もうと昨年末に購入しておき読んだのだが、残念、ハズレ。帯に「ゲラゲラ笑えてダーダー泣ける！」とあったから決めたんだけど、完全に騙されたわ。

2013/01/05

みなさんも書いているとおり、帯の「ゲラゲラ笑えてダーダー泣ける！」という言葉に期待しすぎた。
日常のほのぼの話。
るり姉にもあまり魅力を感じなかったので残念でした。

2012/12/30

「ゲラゲラ笑えてダーダー泣ける！」という帯の宣伝文句を、流水書房でこれまたご丁寧にポップアップして目立たせていたので、ついつい買ってしまった。だまされた～っ。
笑えも泣けもしませんよ。

看護婦をしながら高校、中学、小学生の三人の娘を女手ひとつで育てる母と、その妹るり姉。るり姉は感受性が強く、子供のように無邪気な性格で三姉妹からは慕われている。母、るり姉、三姉妹、るり姉の二度目の旦那、仲のいい親族を生き生きと描く。

…が、設定が貧乏くさくて、どうも好きになれない。
三姉妹の母親がいけない。ズボンのチャックは開けっ放し。
ファミレスで「花とゆめ（漫画）」を読みふけりながらご飯を食べる。お茶を含んで口をゆすぎ、ゆすいだお茶はそのまま飲み込む。
この家族、全体的にヤンキーっぽいのだ。

世の中なんでも安いもの勝ち。デフレ傾向の世の中だから、こんな安っぽい小説がもてはやされるのかしら。

2012/12/29

ある家族の中にある、るり姉という人物を、3人の姪っ子、るり姉の姉である母親、るり姉の旦那の視点から描いた、家族モノ。

いつも母やお互いに文句ばかり言っている姪っ子たちだが、いつも笑顔で、豪胆で、自由で、子供のようなるり姉の前では素直で競ってるり姉を取り合っていた。るり姉との時間を通じて、姪っ子たちや母の間の複雑な気持ちを、四季に乗せ、過去にさかのぼって描いている。

話としては、割と普通かなぁという印象だったけど、るり姉はほんとに魅力的だし、家族ってこんなもんだよなぁ。というリアルさに溢れた作品だと思う。

しかし、帯のあおりは、どうかと思う。帯の印象ってかなり作品の期待感を作ってしまうので、もう少し考えて書かないと、作家さんがかわいそうだなぁと思ってしまうような帯でした。