善人長屋 の商品レビュー
『善人長屋』と聞いて、いかにも唯の江戸人情物っぽいですが、その設定には一癖あって読み始めて善人長屋の意味を知るや否や面白さの期待度MAXに。良かったです~☆読了して表紙を改めて見ると、文庫も単行本も雰囲気がよく出ていていいですね^^続編を熱望します。出来れば一つの事件に長屋の全員...
『善人長屋』と聞いて、いかにも唯の江戸人情物っぽいですが、その設定には一癖あって読み始めて善人長屋の意味を知るや否や面白さの期待度MAXに。良かったです~☆読了して表紙を改めて見ると、文庫も単行本も雰囲気がよく出ていていいですね^^続編を熱望します。出来れば一つの事件に長屋の全員が関わって一仕事するような長編も読んでみたいな。そしてお縫と文吉の進展も。
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短編が9つ、どれも読後感が爽快だ.最後の2つは連作で加助の妻との話だが、複雑な筋が巧みに組み合わされている.長屋の皆が裏稼業を持っているという設定もユニークで、難題が持ち上がるたびにそれぞれの特技が遺憾なく発揮される、「犀の子守歌」は性同一障害を持つお殿様の問題を取り扱っている....
短編が9つ、どれも読後感が爽快だ.最後の2つは連作で加助の妻との話だが、複雑な筋が巧みに組み合わされている.長屋の皆が裏稼業を持っているという設定もユニークで、難題が持ち上がるたびにそれぞれの特技が遺憾なく発揮される、「犀の子守歌」は性同一障害を持つお殿様の問題を取り扱っている.男色という風習が公然と通用していた時代ならではの話だ.でも、興味深い題材を難問として取り上げ、チームワークで解決する長屋の連中の佇まいに少し嫉妬を感じる.
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