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ふがいない僕は空を見た の商品レビュー

3.8

642件のお客様レビュー

  1. 5つ

    141

  2. 4つ

    237

  3. 3つ

    162

  4. 2つ

    36

  5. 1つ

    11

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2023/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良太の生きる環境、描写にはないけど田原さんの悩み、生きづらさを想像するとしんどかった。 事実で被害者が本当にいるなら罪は償うべきだけど、田原さんのことを理解してくれる人がいてくれたらいいなと思った。 人の性癖、性行為を異常だ変態だって侮蔑する人たちは、自分のことは棚に上げて他人の性欲を蔑むことになんで疑念が湧かないのか。 (不倫は法に触れるのでダメだけど) 全裸での性行為とコスプレをしての性行為、何が違うのか。 脚フェチ声フェチと、加虐性愛だとか幼児性愛って何が違うのか、私にはよく分からない。 被害者がいなければ、犯罪でなければ何でもいいんじゃないかと思ってしまうのは違うんでしょうか。

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2023/06/28

始まりは過激ですが、人間の脆さや危うさと、社会の中で生きて行く難しさや恐ろしさの中で、人と人が複雑に支え合って逆境を生きる姿に励まされる作品です。人生が少し辛く感じた時、命の尊さを思い出したい時に、また読みたいと思います。

Posted byブクログ

2023/06/19

はじめは官能的な描写に引き込まれていった。 画面から引いてみると、コスプレとか不倫とか宗教とか万引きとか世間に散らばっている変わっていたり非難される要素だったなーと感じる。 でも読んでるときにはそれぞれが人間としてもってきた本能がさらけだされていて、むしろリアリティがある。 特...

はじめは官能的な描写に引き込まれていった。 画面から引いてみると、コスプレとか不倫とか宗教とか万引きとか世間に散らばっている変わっていたり非難される要素だったなーと感じる。 でも読んでるときにはそれぞれが人間としてもってきた本能がさらけだされていて、むしろリアリティがある。 特に感情がシフトしていく瞬間の描写が好き。窪さんのみている視線が自然体で、すーっと入り込んできて、小説のはずなのにふと自分の生活と重ねている。 小説の中の世間(社会)も登場人物たちの言動も自然体に描かれているように感じる。だからどの立場も非難されるものでもなく、それらを包み込むものが社会であり、人の欲求であり、姿なのだなあと愛というか愛おしさを感じた。

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2023/06/19

みんな幸せになってほしい。。 傍から見ると落ち込むような重い話だけど、そんな日常を生きるしかないんだもんな。めっちゃリアル。 田岡がそういう奴だったの、すごくがっかりしたし、なーんだ、と思ってしまった。良太もっとひねくれてもおかしくないのに偉いわ…

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2023/06/09

間違いなく人生で1番好きな本。出会えてよかったーー、高2のときに初めて窪美澄さんのこの本を読んで、読書で初めて感動以外の涙が出た。 理不尽なことは理不尽だ!と怒る矛先があるけれど、理不尽さなど1ミリもなくて何もかも正当な理由で裁かれるとき、それが自分の大切な人だった場合の感情が...

間違いなく人生で1番好きな本。出会えてよかったーー、高2のときに初めて窪美澄さんのこの本を読んで、読書で初めて感動以外の涙が出た。 理不尽なことは理不尽だ!と怒る矛先があるけれど、理不尽さなど1ミリもなくて何もかも正当な理由で裁かれるとき、それが自分の大切な人だった場合の感情がずっと想像できない。何かあるたびにずっとこの本のことを考えていくと思う。 17歳の時に読んだから、今読んだら感じ方が変わっているのかもしれなくてそれが怖くて読み返せない。 それくらい大切な本、ずっと大切にしていきたい本。

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2023/06/07

窪美澄さんを読むのは「夜に星を放つ」からの二作目。「夜に星を放つ」はほんのりよかったような気はするものの、記憶に残らない短編集だったので、同じ作者とは思えない記憶に残る一冊になりそうです。 「やっかいなもの」を抱えて生きてる私たちに響く作品。セイタカアワダチソウの空の田岡さん、...

窪美澄さんを読むのは「夜に星を放つ」からの二作目。「夜に星を放つ」はほんのりよかったような気はするものの、記憶に残らない短編集だったので、同じ作者とは思えない記憶に残る一冊になりそうです。 「やっかいなもの」を抱えて生きてる私たちに響く作品。セイタカアワダチソウの空の田岡さん、「勝手にオプションつけるよな神さまって」は切実さが伝わってきて切なかった。

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2023/05/23

重松清の解説が良かった。性欲というやっかいなものを抱えて生きる私たち、数百万個の卵子を抱えて生きる女子、無限に生成される精子を抱えて生きる男子、どこで折り合いをつければいいのか。むらまささま、教えてください。また新しい人生を生きてしまった、なぜばら撒くのか、なぜなのか、理由などな...

重松清の解説が良かった。性欲というやっかいなものを抱えて生きる私たち、数百万個の卵子を抱えて生きる女子、無限に生成される精子を抱えて生きる男子、どこで折り合いをつければいいのか。むらまささま、教えてください。また新しい人生を生きてしまった、なぜばら撒くのか、なぜなのか、理由などない、ばら撒きたいからばら撒くのだ。逆らえない業が、そこにはある。

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2023/05/17

映画化してるから存在は知ってて原作読んでみようと。官能小説って読んだことないなぁって思ってミクマリ読み進めたら割と過激な描写はあるもののそれ以上に物語に引き込まれてしまって、最後の花粉・受粉まですぐ読めた バカな恋愛が高校生らしくて好き

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2023/05/12

松永のお兄ちゃんが宗教にハマって帰ってきてシラフに戻っていく一連の流れがよかった。 大雨の日のくだりも好き。 あれ程の事件があっても家族でいられることが凄い。というか家族の絆ってそれほど強いものなんだなあ。 あと、斉藤があんずに入れ込んでしまう感じは若いなと思うと同時にすげ...

松永のお兄ちゃんが宗教にハマって帰ってきてシラフに戻っていく一連の流れがよかった。 大雨の日のくだりも好き。 あれ程の事件があっても家族でいられることが凄い。というか家族の絆ってそれほど強いものなんだなあ。 あと、斉藤があんずに入れ込んでしまう感じは若いなと思うと同時にすげえわかる感じがする。

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2023/05/08

しんどいけど、小説としてこんなにも味わえる素晴らしい本だと感じた。 ぎゅっと抱きしめられて、みんな大泣きできる愛に包まれて欲しいなと思う

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