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一億総ツッコミ時代 の商品レビュー

3.7

104件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/11/03

・・・”何から何までツッコまれていく生きにくい社会”そうした中で”ボケ”に向かってみよう、というコンセプトの本書。 確かに、”噛んだ”程度でツッコミがくるような社会はうっとうしくもありますね。おおらかさがなくなってきているというか。そうした意味では私と意見を同一する書ともとれるの...

・・・”何から何までツッコまれていく生きにくい社会”そうした中で”ボケ”に向かってみよう、というコンセプトの本書。 確かに、”噛んだ”程度でツッコミがくるような社会はうっとうしくもありますね。おおらかさがなくなってきているというか。そうした意味では私と意見を同一する書ともとれるのですが、こうした評自体もまた”上から目線のツッコミ”ということになるんでしょうね。自戒・自省を促された一冊でした。 ・・・ちょっと生きにくさを感じている社会人・学生の方におすすめかと。

Posted byブクログ

2012/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の芸名が「マキタスポーツ」であると知り即購入。 文筆活動もなさっていたとは。寡聞にして存じ上げませんでした。 現代の閉塞感を「お笑い」の観点から分析、そして提言。 今の世の中、とにかく何にでも批評を加えたがる人(ツッコミ)が多すぎる。彼らがツッコみたがるのは、ツッコむだけなら楽だから。そして何より、自分がツッコまれる事を恐れているから。 でもツッコまれる側(ボケ)の人達というのは、何かに夢中だったり一生懸命だったりするからこそツッコまれる余地があるのであって、本当はそっちの方がオイシくないですか?他人のアラ探しに終始するより、そんなの気にしないで主体的にガンガン生きた方が人生楽しくないですか?っていう。 完全に他罰的・攻撃的になってしまった「ツッコミ」の蔓延、という指摘に目から鱗。いやそれ通り越して猛省。やってる。私超やってる。テレビ見ながらめっちゃツッコんでる。違う、それはツッコミではなくただの文句。愚にもつかない感情的な言い掛かりをツッコミと混同している。恥じろ私。 槙田氏の仰る「減点法ではなく加点法による面白がり方」、ホント今日から実践します。 ちなみに星海社新書というレーベル自体も初体験だったのですが、目録に記された編集長の檄文「武器としての教養」にシビれました。

Posted byブクログ

2018/10/20

日本国民がツッコミ過多になり、息苦しい。ならばツッコミよりもボケを、メタよりベタを。というのが本書の趣旨(かなり乱暴なまとめ)頼まれてもいないのに『そろそろ○○について一言言っておくか』という常套句の気持ち悪さはよく感じる。本書では「これはひどい」の破壊力、匿名コメントの乱暴さな...

日本国民がツッコミ過多になり、息苦しい。ならばツッコミよりもボケを、メタよりベタを。というのが本書の趣旨(かなり乱暴なまとめ)頼まれてもいないのに『そろそろ○○について一言言っておくか』という常套句の気持ち悪さはよく感じる。本書では「これはひどい」の破壊力、匿名コメントの乱暴さなど身に覚えのある事象が取り上げられる。自分がコメントをするよりも、コメントされる側に回ったほうが楽しいというのは、実際そのとおり。夢中になっている人、あることに情熱を傾けている人ほど強い吸引力を持つ。そのとおり。だが、実際夢中になっていることを表現しているのに周囲の視線を集めることができないと、途端に動機づけを失ってしまうというのはどうしたものか。本物の人はここで踏ん張って続け、それが貫ければ立派な芸となり、めでたくボケの側に回れるんだろうね。踏ん張れないとなると手っ取り早いのは、話題になっていることに当意即妙なコメントをつけること……と思うのだが、そんじょそこらの人間に当意即妙なコメントなどできるはずもなく、結局ケチをつけるだけになるという。twitterもmixiもfacebookもやらなければ済むものなので、息苦しさを感じたらやめちゃえばと思うんだけど、疲れている人はそれを「負け」と思っちゃうんだろうな。私はネットの世界では結局一番強いのはブログを長くやっている人だと思った。それも評価するタイプ(書評やら演芸評やらテレビ評、映画評などさまざま)じゃなくてね。評価系のブログはメタに走りがちだからボケ側ではないと思う。ただ評価系のブログでもボケはできたりする。つまり自分語り。「自分語り乙」と批判されがちだけれど、実際読んでて面白いのは評価者の人柄が透けて見えるものだったりするので、なんでも感想には自分語りを混ぜたらいいと思いました。本書で印象に残ったこと:・メタよりベタを →ただベタを避け続けてきている私にはベタを表に出すのは耐え難い・「いい/悪い」ではなく「好き/嫌い」 →結局凡人にとっては「好き」だから「いい」と感じるのだから、「好き」って言っちゃえよ!ってこと・自分が面白さの発信源になろう →アンテナ立てておけば面白いことには会えると思うネガティブコメントはたいがいにしておきます。

Posted byブクログ

2012/09/25

芸人マキタスポーツの新書。 普段、東京ポッド許可局で彼が語ってるが整理された感じ。 メタからベタへの転向を勧めながら、本書は、メタ視点で、ツッコミ高ボケ低をキーワードに現代をするどく語っている。 ツッコミが蔓延した息苦しい社会において、ボケ側に転じる新しい生き方を提案している。 ...

芸人マキタスポーツの新書。 普段、東京ポッド許可局で彼が語ってるが整理された感じ。 メタからベタへの転向を勧めながら、本書は、メタ視点で、ツッコミ高ボケ低をキーワードに現代をするどく語っている。 ツッコミが蔓延した息苦しい社会において、ボケ側に転じる新しい生き方を提案している。 お笑い好きは必読。そうじゃない人も、今の時代を理解する上で、非常に参考になる本でしょう。 奇しくも、一億総ツッコミ時代を作り出したダウンタウンの長寿番組が終わろうとしている。時代が変わろうとしている兆候なかもしれない。

Posted byブクログ