デッドマン の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作 繋ぎ合わされた死体から蘇った“死人”が推理する―― 僕たちを殺したのは、誰だ? 冒頭から頭部のない死体、胴体の死体が立て続けに発見される。 6人もの人間が殺害された結果、死体で作り出された1人の人間が出来上がる。 鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、その蘇った死体“デッドマン”なる人物から、自分を殺した人物を捜す協力をしたいとのメールが届き……。 本書は明らかに島田荘司の「占星術殺人事件」をモチーフにしている点があるが(参考文献にもあげられているし)、 蘇った死体の正体と、バラバラ死体について一種の逆説的な説明が目新しく感じられた。 個人的には、事件に対してキャラクターがポップ?な感じがする。 ミステリ :☆☆☆☆ ストーリー :☆☆☆☆ 人物 :☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆☆
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頭部、胴体と体の一部分が持ち去られる猟奇的殺人事件を、刑事とプロファイリング専門捜査官が追いかける展開はテンポが良かったですし、端正な文章で無駄がなく読み易かったです。 ただ、動機が突飛だったことや、色々なことがスムーズに進みすぎたのと、警察組織にリアリティーがなかったなど、勿体...
頭部、胴体と体の一部分が持ち去られる猟奇的殺人事件を、刑事とプロファイリング専門捜査官が追いかける展開はテンポが良かったですし、端正な文章で無駄がなく読み易かったです。 ただ、動機が突飛だったことや、色々なことがスムーズに進みすぎたのと、警察組織にリアリティーがなかったなど、勿体ないと思う点が多かったです。
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7月-1。3.0点。 頭部の無い死体。その後も、胴体の無い死体と続き、 体の一部が欠損した死体。連続殺人。 被害者に接点はあるのか。また、被害者たちの一部で人体再生したのか。 まあまあ面白い。まっすぐなミステリという感じ。 この主人公で、次作もあるらしい。それに期待かな。
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テンポが良く、コミカルな会話のやり取りで読みやすかった。逆に、ちょっと軽すぎるかなと気になるところもあったが、展開が想像できないだけにページを捲る手は止まらなかった。特に後半は、唐突だったり、ツッコミたくなるところが幾つもあったものの、デッドマンの正体のオトシどころは意外性があっ...
テンポが良く、コミカルな会話のやり取りで読みやすかった。逆に、ちょっと軽すぎるかなと気になるところもあったが、展開が想像できないだけにページを捲る手は止まらなかった。特に後半は、唐突だったり、ツッコミたくなるところが幾つもあったものの、デッドマンの正体のオトシどころは意外性があった。途中までは、ファンタジーオチにしかならないだろうと思っていただけに、意外とリアリティが感じられるものになっていたのが驚きであり、そこが何より面白いところだと思う。軽すぎるところはあまり好みではないが、オチの意外性でそれなりに楽しめた一冊だった。
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読みやすかったので高評価。 面白かったし。 ちょっぴりご都合主義的部分もあれば 仕掛自体がミステリ愛好者にはなんとなし判ると思われるんだけど それを差っ引いても、読む先を急がせる展開。 ■ ■ ■ ■ ■ カブさんはじめ、警察の面々もそれぞれにかっちょよし。 多少キャラが弱い...
読みやすかったので高評価。 面白かったし。 ちょっぴりご都合主義的部分もあれば 仕掛自体がミステリ愛好者にはなんとなし判ると思われるんだけど それを差っ引いても、読む先を急がせる展開。 ■ ■ ■ ■ ■ カブさんはじめ、警察の面々もそれぞれにかっちょよし。 多少キャラが弱いものの、まぁ『リアリティー』の一言でカバーできる範囲。 ■ ■ ■ ■ ■ もしか ウマいこと映像化されたほうが、より楽しめるかも、な一冊でシタ。 ん~ 『仕掛け』があるぶん、ちょっと難しいかな?
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キャラクターが物語のトーンに対してポップ過ぎる、そのためか特に主人公サイドの人物像に存在感が感じずらく、ストーリーだけがたんたんと進んで行ってしまった感じかする。 しかし物語の核となるある人物、そしてこの作品におけるメインとも言えるある仕掛け。 コレは一度アリエネェーと思わせた...
キャラクターが物語のトーンに対してポップ過ぎる、そのためか特に主人公サイドの人物像に存在感が感じずらく、ストーリーだけがたんたんと進んで行ってしまった感じかする。 しかし物語の核となるある人物、そしてこの作品におけるメインとも言えるある仕掛け。 コレは一度アリエネェーと思わせた分、真相がわかりかけてきたときの快感たるや… それを味わえただけでも買った価値はあるなと。 あと猿ね、カプちゃん、これがスゲぇかわいい。 総合するとサクサク読める割に、おおっ!と思える仕掛けがあって。 移動中や合間に読むにはオススメです。 ま、オチが2時間サスペンスのエンディングみたいで少し萎えるけど。
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横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。デビュー作にして 大胆にも島田荘司の「占星術殺人事件」を下地に したような6つのバラバラ殺人を題材に、全く 別の絵を描くように、面白い作品を輩出した、 受賞も納得の快作。 頭部、胴体、両腕、両足のない6つの死体が 発見される猟奇殺人事件。持ち去ら...
横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。デビュー作にして 大胆にも島田荘司の「占星術殺人事件」を下地に したような6つのバラバラ殺人を題材に、全く 別の絵を描くように、面白い作品を輩出した、 受賞も納得の快作。 頭部、胴体、両腕、両足のない6つの死体が 発見される猟奇殺人事件。持ち去られたそれぞれの パーツはまさにアゾートを思わせる。その事件を 追う警察官の視点と、そのパーツを結合して蘇った 「死体」であるデッドマンとの視点でストーリーは 展開され、それぞれの推理によって真相が明らかに なっていく。 真相に辿り着く経緯となったデッドマンからのメールなど やや強引でご都合主義な部分もあるのですが、それ以上に 今作そのものの発想と、ストーリーが持つスピード感、 そして警察官達のキャラクタが優れている為、少しの マイナスを充分カバーして余る面白さです。ラストは もう少し余韻を残した展開が欲しかったですが...この 主人公「鏑木」を始めとした面々の再登場を望みます。
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表紙の絵からは想像してなかったちゃんとした警察小説でおもしろかった。 途中ありえん設定やと思ったけど、そーゆーことかと感心しました!
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展開はありがちだし、文章もあんまうまくない気がする。 はじめは占星術殺人事件のパクリか??って思った。 でもなんだか心に残る作品。 他の作品は出ているのかなー。
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死体の一部が切り取られる殺人事件が連発、犯人は持ち去ったパーツで人造人間を、、、。ゴシック系ミステリと思いきや、意外にも直球な人情警察小説でした。 ストーリー展開の妙が素晴らしく、一気読みしてしまいました。
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