アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る の商品レビュー
シリーズ5作目、最終巻です。 今回もアレクシアの周りはトラブル続き。 アクシデントてんこ盛りで息つく暇も無いスピード感です。 アレクシアは相変わらず。 レディとも思えぬ行動力でグイグイ突っ走っています。 加えて前作最後に生まれた娘プルーデンスが破壊力満点。 母親の言葉に何でも「ノ...
シリーズ5作目、最終巻です。 今回もアレクシアの周りはトラブル続き。 アクシデントてんこ盛りで息つく暇も無いスピード感です。 アレクシアは相変わらず。 レディとも思えぬ行動力でグイグイ突っ走っています。 加えて前作最後に生まれた娘プルーデンスが破壊力満点。 母親の言葉に何でも「ノー」で答えるお茶目さん。 言葉が分かってないのかと思えば大人の会話を理解している模様。 何故「イエス」と答えないのかは最後に分かるのですが、 異界族・反異界族、吸血群・人狼団問わず引っ掻き回して大暴れです。 意外な(?)人物の思惑や才能も徐々に明らかになり、 途中ドタバタ騒ぎは(アレクシアですから当然)ありますが、 結局最後には納まるところに納まって大団円となりました。 アレクシアの父親について若干モヤモヤしたり、 都合良過ぎる気もしますが、 不死たる異界族と死すべき反異界族のカップルにも決着がつきました。 あとがきによると。 このシリーズの世界観のまま25年前が舞台の新シリーズや、 アレクシアの娘プルーデンスが主人公の新シリーズも、 今後アメリカで刊行予定があるそうです。 ファンは日本で翻訳されるのをしばらく待つことになりそうですね。
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幼児を描いた文はあまり好きではないのだが2歳児プルーデンスはかわいかった。特に「ダマ!」。 相変わらずのドタバタで事件は解決。 いろいろと寂しいけれど団が次への段階へと進む為には仕方のないことか…。 不死ではあっても永遠に続くものではない、という。 しかし結局まっすぐなマコン以外は腹に一物をもった人物ばかりだったということ?
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シリーズ5作目。マコン夫妻エジプトの吸血群女王さまに会いに行くの巻。同行者はあの劇団(笑)夫妻の娘ちゃん二歳児は特殊なゆえにあの方の養女となっているわけだがパワフルな二歳児に振り回される着飾ったドローン達を想像すると笑える。アレクシア自身にも関係ある過去の話も出てきたり いつも通...
シリーズ5作目。マコン夫妻エジプトの吸血群女王さまに会いに行くの巻。同行者はあの劇団(笑)夫妻の娘ちゃん二歳児は特殊なゆえにあの方の養女となっているわけだがパワフルな二歳児に振り回される着飾ったドローン達を想像すると笑える。アレクシア自身にも関係ある過去の話も出てきたり いつも通り襲撃されたり(マコン卿を心配して涙)ビフィとあのお方のロマンスありと盛りだくさん。面白かった。
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ふうん、こんな風に大団円になるのね。うまくまとめました。でも、前日談や後日談、たっくさんスピンオフがあるらしい。
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完結。かわいいハリモグラちゃんの今後の活躍に期待。アレクシアと親子鷹になると楽しいけど、たぶん個性が反目し合うのだろなー
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最終巻が一番おもしろかった。 ライオール教授が好きだからかな? ナダスディ伯爵夫人に呼び出され、エジプトからの招待状を受けて船旅に出ることになった我らがアレクシア女史。 暴れ盛りの愛娘プルーデンスと、人狼アルファの夫マコン卿、不可思議な帽子が欠かせない親友アイヴィ、そして思惑の...
最終巻が一番おもしろかった。 ライオール教授が好きだからかな? ナダスディ伯爵夫人に呼び出され、エジプトからの招待状を受けて船旅に出ることになった我らがアレクシア女史。 暴れ盛りの愛娘プルーデンスと、人狼アルファの夫マコン卿、不可思議な帽子が欠かせない親友アイヴィ、そして思惑の見えないマダム・ルフォーら一行が揃えばゆっくりもできない道中である。 そんなドタバタのエジプト紀行と、ロンドンにて調査を進める優秀なベータ・ライオールと新米人狼ビフィの間に起こる意外な展開が同時進行する怒涛の巻。 前巻にて凄惨な過去を明かされたライオール教授ですが、今巻では現在と未来の展望が希望的でほっとしました。チャニング少佐(私は彼も好きです!)はビフィを認めるのに時間がかかるかもしれないけれど、ライオールに新しい支えを、と望んでいたからそのことについては歓迎なのではないでしょうか。 伏線は前々からありましたし、互いの精神状態の安定と傷の回復のためにも、おさまる所におさまったという感じです。 30年後とか、アルファになったビフィに仕えるようになったライオールの様子も含めてスピンオフを書いてほしい!というかライオール教授メインで……どうか……ロマンス入れたら間違いなくBLになるけど(笑)。 また、今巻では、今までの気丈で現実主義者なアレクシアを大いに動揺させる出来事が起きる。投げやりになってしまったアレクシアの姿はあまりに痛々しい。 いつか晩年を穏やかに迎える日まで、夫妻には仲良く喧嘩していてほしいです。 命にかぎりある人間も不死者にも、あらゆる意味で『死』というものを考える時が来る。 愛する人達の死をたくさん眺めて、眺め続けて生きること、それは必ずしも最大の幸せでないかもしれない。不死者はいつ死を迎えるかを自分で決めなければならない。死を不意に与えられることと、自分で決めること、それはどちらがいいかなんて分からない。 マタカラ女王の話を聞いてみたかったな。なんだか大事なところが中途半端だった気がして、それが残念でした。 プルーデンスを主役に据えた、何年後かの話の構想があるそうで、刊行されたらぜひに日本語訳していただいて、またこの世界を見てみたいです。 今年出会った小説の中では上位につけたい、お気に入りのシリーズになりました。
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吸血鬼や人狼が跋扈するヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした、パラノーマルロマンス(BL付)&スチームパンク冒険活劇の5冊目にして完結編。表の女王陛下の出番はなかったけれど、ロンドンからエジプトをまたにかけた道中記は波瀾万丈。留守番組も帽子屋のビフィやライオール教授の出番たっぷりで満...
吸血鬼や人狼が跋扈するヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした、パラノーマルロマンス(BL付)&スチームパンク冒険活劇の5冊目にして完結編。表の女王陛下の出番はなかったけれど、ロンドンからエジプトをまたにかけた道中記は波瀾万丈。留守番組も帽子屋のビフィやライオール教授の出番たっぷりで満足。同じ世界の一昔前や少し後のシリーズもあるらしく、こちらも楽しみですね。
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英国パラソル奇譚、最終話。 予約していたのでさっそく購入しました。浮気疑惑も晴れて再びらぶらぶ夫婦に戻ったアレクシアとマコン卿、アンンド二人の娘プルーデンス。 以下、感想。 前作から2年後のお話で、生まれたばかりだったプルーデンスが元気いっぱいの2歳児になっていて笑えました。 反異界族と人狼との子ということで警戒心を持っている吸血鬼たちの気持ちを和らげるために、表向きは知り合いで影の議会の宰相でありアレクシアの大親友のアケルダマ卿の養女として育つことになるのですが、実は彼の巨大なクローゼットの奥を改造して夫婦で隠れ住んでいるという(笑) 本当のおうちは前回の騒動で手に入れた隣の屋敷なのですが、こっそり娘と同居してるんです。 ママ、ダダ、と甘えるプルーデンスが可愛い。 アレクシア自身が反異界族というせいなのか、あんまり子供のころから母に好意を持っていなさそうだったし、彼女の母も娘への愛情が見られなかったのに、プルーデンスはママ大好きなのが判って微笑ましい限り。 可愛い幼児の仕草に飽きるほど長く生きてきたアケルダマ卿と彼の取り巻きたち、そして人狼パパのマコン卿と他の人狼はメロメロ。みんな可愛く仕方ないよう。 そんな楽しくも騒々しいながらも平和に過ごしていたアレクシアに届いたエジプトの最高齢の吸血鬼女王から招待状。 娘とともにエジプトに来られたし、という命令に近いそれに、謎を残したまま亡くなった父の足跡を辿る意味も込めて夫と親友その他を引き連れてエジプトに向かう・・・というのが今回のストーリー。 楽しかったです(笑) いや、毎回毎回マコン卿とアレクシアの仲良さが凄くて(笑) 結婚して2年経過するというのに変わらないいちゃいちゃぶり(笑) 周りも慣れたのか放ってますね。ま、アレクシアが傍にいればアルファであるマコン卿は機嫌良いので、団員にとっても都合は良いんだろうけど。 それでも少しずつ謎が解けて、前回発覚した衝撃の事実がマコン卿にばれて、再び夫婦の危機!となるのですが、いろいろあって落ち着いてらぶらぶに戻るの笑っちゃいました。アレクシアも可愛くなったなあ。マコン卿に嫌われるってわんわん泣きますしね。彼が死んだと思った時にはなにも考えられずに後を追うことを考えてしまうほどマコン卿が大好きなようで(笑) そしてどんなに怒っても、マコン卿もアレクシアが好きなんだなと。 すべてが終わって、彼が決断した将来の展望が素敵でした。反異界族という特殊な種族であっても寿命は人間と同じアレクシアとこの先どう過ごすのか。 最強の人狼である彼がやがて自分に訪れるだろう事態への対処に選択した内容が良くて、この続きを読んでみたいです(笑) アレクシアの話はこれで終わりですが、プルーデンスを主人公にしたお話があるそうなのでそれが見たいかな。彼女が大きくなってる頃には両親はきっとエジプトにいるんだと思うから、その時の二人の様子など。 お勧めの一品。 ご興味がありましたら、お試しあれ。
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