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ゼロからトースターを作ってみた の商品レビュー

4

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

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2024/08/07

一介の大学生がゼロからトースター作りを行うプロジェクト。 あると便利、なくても平気だがそれでも比較的安価で、壊れたり汚くなったりしたら簡単に捨ててしまえる物の象徴としてのトースター。そんなトースターですら、我々は自力で作ることができない。 →現代を支える基本技術に関する明らか...

一介の大学生がゼロからトースター作りを行うプロジェクト。 あると便利、なくても平気だがそれでも比較的安価で、壊れたり汚くなったりしたら簡単に捨ててしまえる物の象徴としてのトースター。そんなトースターですら、我々は自力で作ることができない。 →現代を支える基本技術に関する明らかな欠陥は、現代人の「大半」にとって紛れもない事実である。現代の資本主義社会がいかに人間を実践的能力から切り離したものか、改めて感じる。 →一般消費者にとって、トースターの一生は、消費者が店頭でそれを購入する瞬間から始まる。 しかしそれ以前に、無数のプロセスと大きな代償を払った上でそれらが店頭に並んでいることを忘れてはならない。 ただ店頭に並ぶ(家にある)商品が、その実態以上に多くの意味を持つことに気づく事ができた。

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2024/01/12

初めは原料から採掘してトースターを作ろうとしたのに、困難さからだんだんルールを緩くしたのはいただけない。しかしやり切ったことは素晴らしい。 写真で工程を証明。 やらない人は文句を言えない。主張の裏付け。 読了30分

Posted byブクログ

2023/10/14

筆者がヤギになろうとした本から、この本を読んでみた。 正直、材料集めのところとかはよくわからなくてふーん、ほーんとなって、ただただ原料を素人が集めて金属や高分子を作ることの大変さと今の技術の進歩を痛感した。 実際に完成して筆者の考察を読んで、確かに今の製品は普段は見えないけれども...

筆者がヤギになろうとした本から、この本を読んでみた。 正直、材料集めのところとかはよくわからなくてふーん、ほーんとなって、ただただ原料を素人が集めて金属や高分子を作ることの大変さと今の技術の進歩を痛感した。 実際に完成して筆者の考察を読んで、確かに今の製品は普段は見えないけれどものすごい過程を踏んでいて、値段は割に合わないし、もっと言えばその値札に現れないコストがあることに同意する。これは農業に関わってこそ思えたかもしれない。 環境への影響だとか低価格だとかは、必ず誰かが受け持つ。そこに対処していくためには適正な価格、適正な法処理などが必要だと分かった。責任を誰が持つかって難しい。大抵の場合弱い立場の人、関係ない人が請け負わされるから、それを改善できるようにしたい。 実感として強い学びにはならないのが残念だけど、身近なものを原材料から作るのはものすごい苦労と多くの学習が得られるだろうなと伝わった。

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2023/07/15

あっという間に読んでしまった。それやって大丈夫?みたいな危うい線をギリギリ超えそうで超えない(ように見える)ところに著者の賢さを感じた。行動力とユーモアがすばらしい。知識をこういう風に活かしたら楽しいだろうなぁと思った。次作のヤギの本も読んでみたい。

Posted byブクログ

2023/05/28

トースターを原材料から一人で作ってみた話。 人間たった一人でできることの限界を思い入れ知らされる。プラスチックというのは近代科学の結晶なんだな。鉄や銅の精練も大変だ。 著者のチャレンジ精神と根気に拍手したい。

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2021/08/13

まずこのアイデアが秀逸です!! 身近なモノで、その仕組みだってなんとなく分かっているつもりになっているモノ、トースター。 でもそんな簡単なモノですら、いざ自分の手で一から作り上げるとなると、それがどれほど大変なことか…。 ちょっとずるもしたりとか。読んでみる価値のある本です!!

Posted byブクログ

2021/03/24

素直に面白かった。 いい意味でバカだけど、とても尊敬する。本当に羨ましい。 日々囲まれている物が、良くも悪くも副産物を生み出し、多くの年月を経て、沢山の人の手や頭を使って生まれてきていること。 自分が体験することによって初めてわかる世界。 間接的ながらも広く深い歴史を身に染みて...

素直に面白かった。 いい意味でバカだけど、とても尊敬する。本当に羨ましい。 日々囲まれている物が、良くも悪くも副産物を生み出し、多くの年月を経て、沢山の人の手や頭を使って生まれてきていること。 自分が体験することによって初めてわかる世界。 間接的ながらも広く深い歴史を身に染みて感じた。 物を安価で買う事に罪悪感を少し感じながらも、日々感謝して、引き続き安価で良品な物をこれからも探したいと思って。

Posted byブクログ

2020/11/26

自分が読んだのはだいぶ前だけど、最近小6長男にすすめたら、面白い面白いと3日で読み終わった。空想科学読本を楽しんでたので、なんとなくいけるかなと思って。この人の本もっと読みたい!だそう。トーマスと村井さんの組み合わせは最高(2020年)。

Posted byブクログ

2019/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

トースターの残骸に、カスタードクリームをぶっかけた謎の物体が表紙に載ってるなー と思ったら、本当にコレを作ったんだというお話。 所々にズルはあるが、おおむねゼロから作ったことは評価できる。また、学生による体当たり、自前の資金と資材でなんとかしようというガッツあふれる体験記。実に面白いので文句なしの星5である。 それというのも、 ルイス・ダートネルの著書『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』を読んだ後、 「これはすこし楽天的に過ぎないか?」 と疑問に思っていたからだ。それだけに、本作の体当たりで証明された 「今まさに科学技術が稼働中であっても、一個人や素人グループで”できること”は非常に限定的」 という事実には改めて腑に落ちる思いである。 未読の向きには、ぜひ『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』をお読みいただき、それから本書をお読みになることをオススメしたい。

Posted byブクログ

2019/05/28

思ったていたよりずっと、ためになる内容だった。 ちょっとユーモアが行き過ぎている文体というか口調が、一見、面白可笑しそうに見せているけれど、ごくごく真面目なプロジェクトだった。 工業製品を個人レベルで作ってみるということから派生する様々な思索。それは経済であったり、科学であったり...

思ったていたよりずっと、ためになる内容だった。 ちょっとユーモアが行き過ぎている文体というか口調が、一見、面白可笑しそうに見せているけれど、ごくごく真面目なプロジェクトだった。 工業製品を個人レベルで作ってみるということから派生する様々な思索。それは経済であったり、科学であったり、環境問題であったり、多岐にわたる。全ての事象は、繋がっているのだ。 実際に、こんな経験を自分ですることは難しい。(もちろん、実践できれば一番良いに決まっているが。)だからこそ、この本を読むことに価値があると思う。

Posted byブクログ