教室に雨は降らない の商品レビュー

伊岡瞬【著】

2014/02/11

小学校教師をしている身内に、応援代わりに勧めてみようか…。
けど、どこまで現実に近いのか、教師の熱意は実際どの程度のものなのか、そもそもアルバイト教師なんてものがあるのか…。
自分の小学生時代とは比較にならないので思い返してみても想像がつかなかった。
けど、あの頃学級崩壊なんてものはなかったし、教師っていうのはどの親も敬っている“先生”という確たる存在だったように思う。
まぁ、それが自分の友人や身内が先生をしているのを現実として見ると、先生もただの人なんだな〜、仕方ないよな〜と時折思う。
話の中で、森島が客観的に生徒の印象を語る部分が入る度に、自分は先生にどんな印象を持たれていたんだろうか…と今更想像というか、回想してしまう。
けど、自分にとって影響のあった先生は小学生から高校まで、少なくとも2人…いや3人出会った。これは世間的に、多いのか少ないのか分からないけど、大人になった自分としては、今の自分と当時の先生方の年齢を比較して、自分はどんな大人になってるんだろうかと反省の材料として、今も先生を見本にしている部分はある。

とりあえず、現職の小学校教師の身内に感想を聞いてみたい。

2013/10/21

他のクラスの家庭問題にまで踏み込む非常勤の音楽の先生、 とても張り切っているんだなという印象でした。 でも実際の世界でここまで踏み込んでいたら、きっと敵も増えると思います。 内容は、細かいトラブルはたくさん起こりますが、どれも絶望的という感じではありません。 今の小学生はませていると改めて感じました。

2013/10/09

３作目の最高傑作（瑠璃の雫）に続く、４作目。
連作という構成は１，２作に戻った。
次作は長編が読みたいと思うのは僕だけだろうか。

2013/09/21

教育現場の話というよりも、探偵ものを読んでいるような感覚で、さらっと読めた。現在の教育現場での難しい問題や教師達の葛藤というような込み入った内容ではないので軽い気持ちでよめる一冊。
伊岡作品ははじめてだが、読む人を選ばない非常に読みやすい構成が好印象。

2013/08/29

森島の未熟さ、青臭さが逆に心地好く感じられた。
勢いが最後まで持続していたらもっとよかったのにと思う。

2013/08/27

公立小学校の臨時音楽講師・森島巧が、校内で起こるトラブルを解決する連作集。
主人公に特別な能力がある訳ではない。私たちと同じように悩みや葛藤を持ち、同僚教師に恋をして、焼き餅も焼く。それでも児童に慕われる存在は、現代の学校教育に欠けている何かを持っているのでは。

2013/08/03

良い話や。

臨時採用音楽専任教師が生徒を取り巻く問題に奮闘。
フットワークの軽さ！職員たちの人間関係etc.も現実味は薄いが。

どのエピソードも無事解決。主人公の森島の人望も保ったまま。安西との仲も上手くいっている様子。
ハッピーエンディングで良かったね。

2017/02/16

モンスターペアレント、児童虐待、いじめ、学級崩壊……若き臨時音楽講師が全身で問題に体当たりしていく姿を心から応援したくなります。
職員室での先生たちの会話に飛び出してくる本音には、保護者の立場から見ても思わず頷いてしまいました。うちの子の学校の先生も、少なからずこんな事を考えてるんだろうなぁと。

重すぎず軽すぎず、という印象。
ラストは無理に恋愛オチをつけなくても良かったと思います。

2013/06/03

バイトの音楽先生が、体当たりです。
熱血ではないけど、冷静さを持ってプチ謎解きしていきます。
教育現場の面倒なテーマ込みですが、重過ぎず、よいスパイス。

2013/05/31

アルバイトの音楽講師からみた現代の小学校教育・・というほどに深く問題を描いたわけでもなく、ひとりの青年の成長を描く、というほどにメリハリもなく。。面白くないわけではない。太陽カンカン照りでもどしゃぶりでもない、過ごしやすい気候でさらりと読み終えたいなら最適な本だ。