教室に雨は降らない の商品レビュー
臨時音楽講師の森島巧が、学校で起こる様々なトラブルに巻き込まれていく。管理職や同僚、トラブルの内容など、実際の学校現場より脚色されている部分が多いが、時代や社会情勢の変化により、子どもたちの抱える問題は昔と大きく変化している。その様々な問題の真髄を把握し、奮闘している新任講師の...
臨時音楽講師の森島巧が、学校で起こる様々なトラブルに巻き込まれていく。管理職や同僚、トラブルの内容など、実際の学校現場より脚色されている部分が多いが、時代や社会情勢の変化により、子どもたちの抱える問題は昔と大きく変化している。その様々な問題の真髄を把握し、奮闘している新任講師の姿が素晴らしかった。 物語の中で、「教師は叱られることをしないで生きてきた」という言葉があった。世間的には今もそう思われているのかもしれないが、そんなことないですよとつっこみたい。実際は教師の立場はとても低くなっていて、保護者や管理職、同僚から叱られることもしばしば。(小声) 昔の学級王国なんてものはなく、毎日いろんなことに悩まされている。 それでも、子供の成長に携われる素晴らしい仕事であることに主人公が気づき、教師の道を選んでくれてとても嬉しかった。 この本を読んで教師になんか絶対なりたくないと思われることが少し残念
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学校現場の実態、子供、保護者、少しリアルさに欠ける部分があったのが残念。 「明日の雨は、明日にならないと降らない。」「心はなんのためにあるのか」所々考えさせられる言葉があったのは良かった。
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主人公が好きになれず、第一章のみで返却。伊岡さんの本は何かとどこか格好つけてる男が1人はいるような気がしてしまう。
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アルバイト音楽教諭の森島巧は亡き父親の明日雨が降るかは明日にならないと分からないの意味を考えるが、よく分からない。 女性で同じ教諭の安西が学校に来なくなり、森島は愛車のドゥカティで家まで迎えに行く。 クラスのやんちゃでライバルの男の子2人の親はモンスターであり、互いの家で火事が起こり学校のせいにする。 課外授業に参加した際、自然公園にいた亀が盗まれてしまう。 白瀬先生がトラウマで、歌が上手だった男の子がある日突然歌えなくなってしまう
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どちらかと言うと長編を好むので連作のスタイルはどうかと思ったけど、なかなかに読み応えがあった。まぁ氏の長編の面白さには及ばないが。 学校が舞台という事でいつもの雰囲気とはだいぶ違うけど、脇役まで含めてキャラが立っているのはさすが。隙がない作り込みよう。 代償や瑠璃の雫に比べて...
どちらかと言うと長編を好むので連作のスタイルはどうかと思ったけど、なかなかに読み応えがあった。まぁ氏の長編の面白さには及ばないが。 学校が舞台という事でいつもの雰囲気とはだいぶ違うけど、脇役まで含めてキャラが立っているのはさすが。隙がない作り込みよう。 代償や瑠璃の雫に比べて激しく揺さぶられる感じではなくライトな読み応えで低年齢層でも入りやすそう。
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音楽の臨時講師である主人公が学校で起こる様々な問題に苦難しつつも解決していく物語。 今までの著者の作風にはない設定が新鮮であり、教育現場で起きそうな状況を描き、子供や保護者とのトラブルを解決する展開は面白かった。 しかしながら、先生という職業は本当に大変なお仕事だと思う。 ...
音楽の臨時講師である主人公が学校で起こる様々な問題に苦難しつつも解決していく物語。 今までの著者の作風にはない設定が新鮮であり、教育現場で起きそうな状況を描き、子供や保護者とのトラブルを解決する展開は面白かった。 しかしながら、先生という職業は本当に大変なお仕事だと思う。 ご尊敬申し上げる。
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電子ブックにて読了。アルバイト教師、という立場がある程度、主人公を自由に動かすのだろう。謎解きよりストーリーに惹きつけれた。教育現場のことが、よくわかる描写が多い。最後に、本気で教職を目指した続編が読みたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
臨時講師とはアルバイト教師の事。一般的に教師と付いていれば全信頼してしまうのが保護者の考えだったのですが、今後リアルに遭遇した時に信用するにどうなのかなと感じてしまいました。ただ判断する基準はやはり人間性であり、信用が見え、信頼に値する人物です。主人公の臨時講師から見える正職の教師達の人間性はお世辞にも信頼したいとは思えない人達で、作中にもありましたが、大学を出て「先生」とどんな立場の保護者であろうと敬われる存在で、叱られる事をしないで生きてきた人間達。だから他の社会人として生活している大人と比べると世間知らずで常識知らずでプライドばかりが高い。 逆に子供達の方は閉鎖的で秘密主義、悪い意味で独特の空気を持つ集団として異質さを感じました。ただし、教師に比べてまだ素直な部分も持ち合わせていて、そこの部分が主人公も読者も救いだったのではないかと思いました。 最終的に主人公は厳しいのは承知で学校へと目指しますが、物語が終わってからの方が厳しいんじゃないかなと感じます。 教師になろうと夢を描く人は見ない方がいいですね。
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若い世代向きかな ストーリーは よく出来ていて 面白いと思う けれど 主人公をあまり好きになれないまま読了 きっと 優しくて ユーモアも 行動力もあって身近にこういう友達がいたら 楽しいだろうと思う だけど 職場の同僚なら もし 保護者の立場でこの学校に子供を通わせていた...
若い世代向きかな ストーリーは よく出来ていて 面白いと思う けれど 主人公をあまり好きになれないまま読了 きっと 優しくて ユーモアも 行動力もあって身近にこういう友達がいたら 楽しいだろうと思う だけど 職場の同僚なら もし 保護者の立場でこの学校に子供を通わせていたら .... 終盤の校長先生のコメントに ものすごく頷いてしまった
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