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スーパーマン:レッド・サン の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/12/17

彼は別世界から来た驚異の男。河の流れを作り変え、素手で鋼鉄を曲げる英雄。平凡な労働者の代表として、スターリン、社会主義、そしてワルシャワ条約の拡大のために、終わりなき戦いを続けるのである……。 クリプトン星の宇宙船が地球に墜落し、そこに乗せられていた赤ん坊が、やがて地球最強の人物...

彼は別世界から来た驚異の男。河の流れを作り変え、素手で鋼鉄を曲げる英雄。平凡な労働者の代表として、スターリン、社会主義、そしてワルシャワ条約の拡大のために、終わりなき戦いを続けるのである……。 クリプトン星の宇宙船が地球に墜落し、そこに乗せられていた赤ん坊が、やがて地球最強の人物となる……誰もが知っている話だが、パラレルワールドを描いた本書では、誰もが知っている“スーパーマン"の話が大胆に改変された。地球に墜落した宇宙船はアメリカではなく、ソ連の集団農場に墜落したのだった……。 「キックアス」「アルティメッツ」「ウォンテッド」など、スーパーヒーローの設定を逆手に取った奇想天外なストーリーを作り出したマークミラーが挑戦したのは、スーパーマンのエルスワールド物。 アメリカのカンザスシティに墜落せず、ロシアの集団農場に墜落し、社会主義の理想を実現するため、ブレイニアックを使った監視システムを作り上げ、反政府ゲリラのバットマンたちに革新的な神経外科手術を施して生産的な労働者に改造する、ソ連邦をブレイニアックの標本瓶に入れ完璧な監視社会を作り上げるなどの過度な政策を実行する。 スーパーマンを打倒しアメリカが再び世界の覇権を手に入れるためにレックスルーサーは、グリーンランタン軍団やピザロを使ってスーパーマンに戦いを挑む。 スーパーマンの設定を生かして、資本主義対共産主義、現在のアメリカの対外政策に対する皮肉の効いた社会風刺を表現した奇想天外な作品に仕上がっています。

Posted byブクログ

2022/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もしスーパーマンの乗った宇宙船がアメリカ:カンザスではなくロシアに落ちたら?というお話。スーパーマン自体はいつもの彼ではあるのだけど、価値観やなんかが共産主義的。すごくまともにルーサーが活躍しており、そちらの方でも面白いお話でした。

Posted byブクログ

2014/06/07

もしもスーパーマンがソ連の集団農場へ落ちていたらというお話。 正義について考えられる作品。 おなじみのヒーローも出てくるのだけれど、その違いも面白い。

Posted byブクログ

2012/11/22

スーパーマンがアメリカではなく、ソ連に墜落して……というifが描かれた漫画。地球に何時間かだけ違ってスーパーマンが落ちただけで、こんなに世界が違うのか……という怒涛の展開が読者に待ち受ける。 一読して思ったのは、この本は『ウォッチメン』の影響が色濃いな〜ということだった。スーパ...

スーパーマンがアメリカではなく、ソ連に墜落して……というifが描かれた漫画。地球に何時間かだけ違ってスーパーマンが落ちただけで、こんなに世界が違うのか……という怒涛の展開が読者に待ち受ける。 一読して思ったのは、この本は『ウォッチメン』の影響が色濃いな〜ということだった。スーパーマンはDr.マンハッタンで、レックス・ルーサーはオジマンディアス。でも、それぞれのキャラクターはイコールではないので、展開も異なっているし、世界情勢も違う。 スーパーマンが共産主義国に生まれたら、想像する限り最高な世界になるのだけれど、果たしてそれが幸福に繋がるのかというと、なかなか難しい問題だよね〜と思う。あと、スーパーマンは映画しか知らないので、レックス・ルーサーが無茶苦茶カッコイイのは違和感があった。あと、バットマンのコスチュームは、後書きで作者も書いているけれども、ないわーと思った。 オチも良かった。ループ構造なんだねぇ。

Posted byブクログ

2012/09/28

キワモノ設定だが「ありえたスーパーマンの生涯」の完成度、泣かせのツボ、意外な配役、驚きのラスト全てが抜群。各表紙のデザインも秀逸。

Posted byブクログ

2012/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメコミお得意の'if'もの(DC流にいえば「エルスワールド」)、「もしスーパーマンが赤子の頃に落下したのがアメリカではなくソ連だったら」というお話。ストーリーは『キック・アス』のマーク・ミラー。超人なのに「人間的」すぎる脆い独裁者のスーパーマンと、天才であるが故に「人間性」を失っている(ある意味とても「人間的」かも?)レックス・ルーサーの対比が面白い。スーパーマンが(基本的には)どこまでも善意の人というのは、落ちた先がアメリカでもソ連でも変わっていないわけだけれど、どちらに於いても「幼少期を農村で過ごした」というのがキモなのだろう。「また別の場所に落ちていたら…?」と妄想してみるのも面白いかもしれない。それにしても…救いのないオチだなぁ(苦笑)。

Posted byブクログ