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脱原発論 の商品レビュー

4.2

41件のお客様レビュー

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2014/03/06

原発の分析については、至極真っ当で正論、よく勉強されていると思う。 自称保守との相違がますます明確となって、氏はどこへ向かっていくのだろうか。

Posted byブクログ

2014/01/22

東日本大震災、福島第一原発の事故から3年が経とうとしている。 日本が原発を推進してゆくのか、脱原発を選ぶのか、決断しなければいけない今だからこそ読んでほしい本。 小林よしのり氏の主張に賛同するかどうかは別にして、事実を知ることは何より大事。 思えば、チェルノブイリの事故が起こった...

東日本大震災、福島第一原発の事故から3年が経とうとしている。 日本が原発を推進してゆくのか、脱原発を選ぶのか、決断しなければいけない今だからこそ読んでほしい本。 小林よしのり氏の主張に賛同するかどうかは別にして、事実を知ることは何より大事。 思えば、チェルノブイリの事故が起こった後、日本でも脱原発の運動が盛んになっていたが、好景気の陰に、徐々に隠れていったように思う。 あの時期、漫画家の山岸涼子さんの「パエトーン」という作品を読んで、とても衝撃を受けた。 (パエトーンはギリシャ神話に出てくるアポロンの息子) 原発が「トイレのないマンション」と言われる理由はこの時からわかっていたことだ。 現実は余りにも重いが、この本の良いところは代替エネルギーの紹介もしている所。 それにしても漫画というのはすぐれた表現媒体だと思う。 ニュースの解説などで何回聴いても良くわからなかった用語など、とても理解しやすかった。

Posted byブクログ

2013/04/26

俺が小学6年の時、アメリカとイラクの間で湾岸戦争が勃発した。当時俺は福岡県久留米市に住んでいた。担任の先生は、戦争が始まった翌日、生徒に平和の大切さを訴えた。「なんで人と人とが殺し合わなイカンとね、こんなバカな事があってよかとね」「ニュースで世論調査見てたら、半分の人が『この戦争...

俺が小学6年の時、アメリカとイラクの間で湾岸戦争が勃発した。当時俺は福岡県久留米市に住んでいた。担任の先生は、戦争が始まった翌日、生徒に平和の大切さを訴えた。「なんで人と人とが殺し合わなイカンとね、こんなバカな事があってよかとね」「ニュースで世論調査見てたら、半分の人が『この戦争は仕方がないと思う』って、世の中だんだんおかしくなってきとるんじゃなかとね。みんなは、どう思う?」、で、先生の話は熱くなり、自衛隊批判となった。 「『自衛隊なんかいらない。』そんな意見の人、世の中にはいっぱいいるとよ」、「なんで税金で人殺しの道具を買わないかんとね」。俺の父親は、当時、現役バリバリの自衛官(定年まで勤めた)だったし、校区に自衛隊官舎があったのでクラスには、俺以外にも4〜5名、親が自衛官の生徒がいた。親が自衛官の生徒同士、「あれ?なんか困った事になっちゃったぞ」とキョトンとした感じで顔を見合わせた。で、休み時間となり、先生が去ると親が自衛官の生徒は男子女子関係なく結集、「なんで あげんこと言われないかんのね」と先生の悪口を言いあった。 その小学校は、日教組の教員が多く、職員室には「激サイテイング社会党」と書かれたポスターやピースボートのポスターが貼ってあったり、卒業式で「君が代」を歌う歌わんで教師が揉めたり、社会の歴史の授業では豊臣秀吉、徳川家康といった権力者の悪い部分ばかりが教えられ、被差別部落の人々の暮らしぶりや水平社の変遷などに大量の時間が割かれ、おかげで明治維新に到達したのが3学期に入ってからという有り様。と、まあ、偏った学校だった。その反動もあったのだろう、俺は政治に関しては、人権派サヨクが大嫌いな保守的な考えの持ち主になってしまった。 しかし、保守とは何かと不便である。飲み会とかでちょっと保守的な事を語れば、きな臭い人と思われる。今回の選挙前にフェイスブックやツイッターで、政治的な発言のリツィートを多々目にしたが、ほとんどがリベラル系のなんだかさわやかな発言。ちょっとうらやましかった。俺が政治的な発言のツィートや共感した政治家の言葉などをリツィートしたら、おそらくドン退き間違いなしだからである。まあ、いいや。 そんな頭がカチコチの保守派である俺は、原発反対運動に対しても、「どうせ、学生運動崩れの左翼がやってんだろ」と、冷ややかな目で見ていた。が、東日本大震災があってから、遅すぎなんだが、原発の存在にやっとこさ疑問が生じてきたのである。 何か原発の本を読もうにも、どの本も難しそうだし・・・で、今年の夏に刊行された小林よしのりの「脱原発論」をやっとこさ手に取った。 正直、今の俺にとっては、小林よしのりは微妙な感じだった。「戦争論2」は、ドシンとキたが、以降、小林よしのりは反米色を強め、「気持ちはわかるが・・・、なんだか現実から離れてないかい?」という存在だった。 ここ数年の小林よしのりの言動は、なんだか変な感じ(保守的な俺が左翼の人の言動に対して覚える、考え方の違いからくる違和感ではなく、主張してた事が短期間で変わってしまう、筋道が通っていない感じ)であった。 そんなフワフワした感じで読んだ本書、が、フワフワは一気に吹っ飛ばされた。単純にオモロい。読ませる。これは原発推進派の人にも読んで欲しいと思った。小林よしのりの意見が正しい、間違っているという観点は、置いといて、読み物としてオモロいか、オモロくないか?そこで読んで欲しいなあ、と。 正しい、正しくないかは置いといてと書いたが、本書を読むと、原発反対派を冷ややかに見ていた俺でも、かなり頷ける事が多々あった。シーベルトの基準のムチャクチャさ、ホルミシス説(低線量被爆は身体に良いとする説)の根拠のなさ、核燃料サイクル計画の破綻、あまりにムチャクチャである。 ちょっと大目に見て、原発を試験的にやるのはいいとしよう、あくまで試験的に小規模だったら。が、何故にこんなにも未知の領域が多い放射能を利用した発電システムをこんなにも増やしてしまったのだ?見切り発車でしかない。 と、憤りを覚えてしまった。この本、読んで良かった。色々知れた。 が、一方で原発推進派の本もまた、読もうとも思う。素人の俺には、わからん事が多々あるが、両方の言い分を知りたい。けど、今の俺には、原発に嫌悪感を覚えている。(冒頭、日教組の先生をけなしましたが、人柄は悪い先生ではありませんでした。主義を憎んで、人を憎まずでありたいと思っています)。 人気ブログランキングへ←よかったら、クリックして下さい。お願いします。

Posted byブクログ

2013/03/21

論旨は明確。 原発はあまりにもリスクが大きすぎる(たった一度の事故で日本を崩壊させうる危険がある)から「脱原発」をしようと主張する本。 小林よしのりの本からは、しばらく離れていましたが久しぶり読んでみました。

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2013/03/08

初めて小林よしのりさんの本を読みましたが、読み応えのあるボリュームです。とてもよく調べられています。 原発についての知識は新聞からしか得ていなかったので、私は知識に偏りがあったのだなぁ、と感じました。この本の中に書かれた参考文献も読んで知識を広めたいと思いました。 また、小林さん...

初めて小林よしのりさんの本を読みましたが、読み応えのあるボリュームです。とてもよく調べられています。 原発についての知識は新聞からしか得ていなかったので、私は知識に偏りがあったのだなぁ、と感じました。この本の中に書かれた参考文献も読んで知識を広めたいと思いました。 また、小林さんの他の著書も読破してみたいと思いました。

Posted byブクログ

2013/02/18

様々な問題に取り組む小林よしのり。 なんとかく 肌に合わず読んだことはなかった。 この本をみるかぎり 極めて 常識的。 エネルギーの安定確保の視点が 官僚を動かしていることに もう少し 踏み込んでほしかった。 こういう 話を そもそも漫画にする 意味があるのだろうか。...

様々な問題に取り組む小林よしのり。 なんとかく 肌に合わず読んだことはなかった。 この本をみるかぎり 極めて 常識的。 エネルギーの安定確保の視点が 官僚を動かしていることに もう少し 踏み込んでほしかった。 こういう 話を そもそも漫画にする 意味があるのだろうか。 内容は 文字だけでよいと思うが 漫画世代には意味があるのだろうか。 NHKのテレビをみたり 本を読んだり それなりに勉強している。 多くの人がこのくらい勉強してくれたら 原発などもうとまっているのではないだろうか。

Posted byブクログ

2013/01/31

小林よしのりさんの漫画を初めて読んだ。漫画というか完全に読み物に近い。 もう地震が起こってから2年経とうとしている。 原発…やっぱりこんなにリスクの伴うものに依存はしていられないと感じた。 幸運にもエネルギー業界に携わるにあたって、しかも新エネルギーの開発に携われるかもしれない。...

小林よしのりさんの漫画を初めて読んだ。漫画というか完全に読み物に近い。 もう地震が起こってから2年経とうとしている。 原発…やっぱりこんなにリスクの伴うものに依存はしていられないと感じた。 幸運にもエネルギー業界に携わるにあたって、しかも新エネルギーの開発に携われるかもしれない。 原発からは足を洗うべきなんだと確信した本である。 こんな負の遺産を後世に残してはならない。

Posted byブクログ

2012/12/30

原発に対する認識が変わった。 4号機のギリギリの状態はまさに『ダモクレスの剣』 核廃棄物という負の遺産の問題、故郷を奪われた人たちの悲劇 原発作業員の現実。現在、未来に様々な問題を残す原発は本当に必要なのか? 坂本龍―氏の「たかが電力のために」という言葉に今なら、共感できる。自分...

原発に対する認識が変わった。 4号機のギリギリの状態はまさに『ダモクレスの剣』 核廃棄物という負の遺産の問題、故郷を奪われた人たちの悲劇 原発作業員の現実。現在、未来に様々な問題を残す原発は本当に必要なのか? 坂本龍―氏の「たかが電力のために」という言葉に今なら、共感できる。自分の子供たちに、こんな危険な課題は残したくないな…

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2012/12/29

方向としては間違ってないと思うのだけど、それを夢のない先のない技術だと書けば書くほど、今ある原発を解体するときに、そこに優秀な人材が集まらずに、リスクが増えていくという問題がありますよね。 縮小していくために、優秀な人材を集めるということは可能なんだろうか? 縮小傾向でないとき...

方向としては間違ってないと思うのだけど、それを夢のない先のない技術だと書けば書くほど、今ある原発を解体するときに、そこに優秀な人材が集まらずに、リスクが増えていくという問題がありますよね。 縮小していくために、優秀な人材を集めるということは可能なんだろうか? 縮小傾向でないときですら、一線はには、知識のある人間があまり行っていなかったようなのに……。

Posted byブクログ

2012/11/22

基本的に著者の主張には同意する。しごくまっとうな意見だと思う。 しかし、著者は311以前は、原発についていったいどのように考えていたのだろうか?何も考えていなかったとしたら、当人の立場として怠慢だ。少なくとも1980年代から、反原発の議論(e.g.高木仁三郎の著作)は存在してい...

基本的に著者の主張には同意する。しごくまっとうな意見だと思う。 しかし、著者は311以前は、原発についていったいどのように考えていたのだろうか?何も考えていなかったとしたら、当人の立場として怠慢だ。少なくとも1980年代から、反原発の議論(e.g.高木仁三郎の著作)は存在していたのだから。 「第7章 自称保守は進歩的文化人」は、よく理解できなかった。「だが、断言できるが、人間は進歩しない」(p128)とはどういうことか?原発推進を「進歩」と批判しているが、本書の最後の方で再生可能エネルギーを礼賛している。これも一つの「進歩」なのではないだろうか。それに乗ろうとしている著者も一つの進歩主義者である。 著者の中に矛盾を感じる。 「進歩」とか「保守」というくくりで考えること自体が誤っているのだと思う。 批判をしてしまったが、本書で言われていることは、おおむね同意できる。反原発について、よくまとめられた本だと思う。

Posted byブクログ