独裁体制から民主主義へ の商品レビュー
権力の"力学"を解き明かし、発展させたという意味で、本書の価値は高い。実際に独裁体制に対し抵抗運動を行うときは、どのような点に注意し、想定すればいいかを考えるうえで、参考になるだろう。政治的な意味でも適用範囲の広い本書が多くの場面で影響を及ぼしてきたことも理解...
権力の"力学"を解き明かし、発展させたという意味で、本書の価値は高い。実際に独裁体制に対し抵抗運動を行うときは、どのような点に注意し、想定すればいいかを考えるうえで、参考になるだろう。政治的な意味でも適用範囲の広い本書が多くの場面で影響を及ぼしてきたことも理解できる。
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平和主義的腹腹時計。本書がNHKの100分de名著に取り上げられた事が驚異的。ここまで大衆に迎合しているのに世界情勢やニュース報道、つまり現実は直視出来ないくらい痛々しい。
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簡単なものではないとは思っていたけど、戦略を持って行動しないと不可能なんですね。 最近の国際情勢をみていて、大きな変化が起こるような気がしていましたが、どうなんでしょうか
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今はこの著書に書かれている事を実践しなくて良い事に感謝しつつ。 29もの言語に翻訳されて密かに回読されているという事はなるほどと思った。世界各地の抵抗運動の内容がここに書かれている事がベースになっている。(鶏と卵の面もあるかもしれないですが) 理念だけではなく、具体的に実践まで踏...
今はこの著書に書かれている事を実践しなくて良い事に感謝しつつ。 29もの言語に翻訳されて密かに回読されているという事はなるほどと思った。世界各地の抵抗運動の内容がここに書かれている事がベースになっている。(鶏と卵の面もあるかもしれないですが) 理念だけではなく、具体的に実践まで踏み込んでいる内容は、その立場に置かれている皆んなにとっては極めて有用な著書なんだろうな、と思った。 聞けばアラブの春をきっかけに一気に増加した民主国家の数がどんどん減少して強権国家に逆戻りしているそう、そんな今、世界で改めて見直されるべき著書になると思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
二、三度と読み返さなければならないのはたしかだけれど、「暴力を用いてはならない」「民主主義の達成が可能であると、真実考えられなければ民主化はならない」「その土地に合った民主的政府が必要」あたりがとくにぐっと胸に刺さった。ただ一方で、独裁者側が、反対勢力を「換えの聞く奴隷」、つまり同じ人間と見做していない場合、グウィンの小説「パワー」のように、ただ独裁政権が自分の都合に合わせて奴隷を集め直す、という事態がありかねず、その対応策をどうするのかがとても気になった。 他人事でなく、この日本もいま独裁政権になりかねないものに自由を牛耳られる危険に迫られており、回避のためには、「民主主義がいかなるものか」をまずひとりひとりが学び直すことが急務と思われる。が、ひとびとは日々の暮らしに追われ疲れ果てている。どう伝えたものだろうか。
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本書には、独裁体制を崩壊させるために計画を立て、戦略を立案し、行動することが大切であると書かれている。また、非暴力による闘争(無抵抗ではない)が必要だとも説かれている。 しかし、独裁体制を崩壊させ、永続的な民主主義を自立することは本当にできるのか。そしてそれは良いことなのか。現...
本書には、独裁体制を崩壊させるために計画を立て、戦略を立案し、行動することが大切であると書かれている。また、非暴力による闘争(無抵抗ではない)が必要だとも説かれている。 しかし、独裁体制を崩壊させ、永続的な民主主義を自立することは本当にできるのか。そしてそれは良いことなのか。現在、世界人口の半数以上が独裁国家に類する国で生活している。チュニジアから始まったアラブの春もほぼ失敗した。アフガニスタンやミャンマーではクーデターも起き、民主主義国家が増えるどころか、ロシアや中国のような独裁国家が武力をもって攻めてくるといった事態にもなっている。民主主義も限界なのではないか? ポスト民主主義について考えなければならないと感じた。
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私たちはどうすれば権力に対抗できるのか。独裁体制に対抗するための非暴力行動198の方法は頭に入れておいて損はないと思う。
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「権力に対抗するための教科書」という副題から、ぼんやりと戦略的思考について得られるものがあれば、と思い手に取った本 本当に、独裁体制からの非暴力的革命」の方法論に絞って論じられているので、期待した内容ではなく、またシチュエーションが身近でもないので読み進めるのに時間がかかってしま...
「権力に対抗するための教科書」という副題から、ぼんやりと戦略的思考について得られるものがあれば、と思い手に取った本 本当に、独裁体制からの非暴力的革命」の方法論に絞って論じられているので、期待した内容ではなく、またシチュエーションが身近でもないので読み進めるのに時間がかかってしまったが、読み終えた達成感はあるし、得られるものはあったと思う 政権が一定の国民にそれなりに支持されている現代日本ではそのまま適用できる方法論はほとんどないが、権力者との安易な交渉・調停・妥協でも得られるものが少ない可能性が高いことはよくわかった ビルマから亡命した外交官の要請で本書が書かれ、ビルマからの亡命者やタイのバンコクで広く読まれたとのことであるが、その約10年後にミャンマーでクーデターが起こってしまったのは悲しい
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「つまり民衆には、将来の独裁者に対して政治的抵抗と非協力を行使し、民主主義的な構造、権利、手続きを守る永遠の役割があるのだ」 本書が地下出版的に流通した地域は少なくないそうである。世界29か国語に翻訳され、実際に世界各地、各時代の抵抗運動の渦中で読まれているのだという。
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レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-12057424293.html
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