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床屋さんへちょっと の商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    11

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2016/05/07
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2016/5/6 おじいさんの人生を遡っていく。 うまいなぁ。 さっきの章で回想していた出来事がこれか。とか、この人と後々結婚したんだね~とかいちいち確認できてなんだか身近に感じられる。 おじいさん死んでしまった後の話も寂しいけど優しい気持ちになる。 うまいなぁ。 やっぱりこの人の本好きだわ。

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2016/03/18

山本幸久さんのお仕事もの大好きです。 これは、もろお仕事ではないですが、 後からじんわりしてくる熱い想いがいい。 行ってみたい世界です。

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2015/12/25

床屋さんを軸に父娘の温かな関係が描かれている連作長編。 様々な時代を行ったり来たりが、懐かしく優しい気持ちにさせてくれる。 思わず笑ってしまったりホロッと来たり… 読み進めるほど、この話の虜になってしまう。 2015.12.25

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2015/04/07
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社長という役職に縁のある父娘の、 人生の断面毎に起こる些細な出来事を 短編集にしたもの。 話は徐々に過去に遡り、 各話では「床屋さん」が登場する。 表題作まで読み進めたとき、 些細な出来事ばかりであった これまでの話が素敵なものに見えてくる。 起伏の激しい話ではないけど、良い話。

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2015/02/22
  • ネタバレ

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うーん、最初のストーリーはとても好き。 宍倉勲という人物を時代をさかのぼる形で描かれる連作短編集。キーワードは常に「床屋」。 ちょっと共感できる部分が少なかったかな。2度読みはないです。きっと当たり前の普通の男性の人生を振り返れば共感できる部分もあったんだろうけど、なんだかきれいごともあったり、逆に身近すぎて、誰かの日記を読んでるような・・ 最後の2,3話は読むまでいきませんでした。

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2014/12/08

「床屋さんへちょっと」 軽いタイトルの割に、書かれた内容は一人の男の人生と、その家族の物語。 でもやっぱりどこか飄々として、それでいて人生の厳しさと温かさと寂しさと…人生そのもののような味わいを感じさせてくれる。 冒頭の「桜」では自分の墓を下見にいく老年の男性が、次の「鋤き鋏...

「床屋さんへちょっと」 軽いタイトルの割に、書かれた内容は一人の男の人生と、その家族の物語。 でもやっぱりどこか飄々として、それでいて人生の厳しさと温かさと寂しさと…人生そのもののような味わいを感じさせてくれる。 冒頭の「桜」では自分の墓を下見にいく老年の男性が、次の「鋤き鋏」では娘の婚約者と行動を共にしている。そして「マスターと呼ばれた男」では海外出張に出かけた先での話で… そう、この物語は主人公である「宍倉 勲」の人生の一場面一場面をカットした作品だ。 当然ながら、一つ一つの話にはつながりがあり、「あそこで書かれていたことはこういうことだったのか」という伏線を読み解くような楽しみ方もできる。 勲本人の人生を描いた中で、娘である香や、妻である睦子の人となりも段々と浮き彫りになってくる。 読み終えたときには勲本人ですら気づかなかったであろう彼の人間くささ、そして魅力をしみじみと感じることができる。 人生って、人間ってこういうものだよな。 「床屋」という場所を軸に描かれた一人の男性とその家族の物語をぜひ手にとって欲しい。

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2015/03/05

時代を遡りながら、一家族の日常を切り取った連作短編小説。 勲と香、勇、そして床屋。 何気ない日常の中で、床屋が登場し、家族4代(勲の父も含む)に渡って利用する。 勲は父が建てた製菓工場を20代で引継ぎ、2代目となるが、時代の流れもあり、倒産させてしまう。 その後は一ヒラ社員として...

時代を遡りながら、一家族の日常を切り取った連作短編小説。 勲と香、勇、そして床屋。 何気ない日常の中で、床屋が登場し、家族4代(勲の父も含む)に渡って利用する。 勲は父が建てた製菓工場を20代で引継ぎ、2代目となるが、時代の流れもあり、倒産させてしまう。 その後は一ヒラ社員として働き続ける、過酷な人生だが、何か過酷さを感じさせない表現とユーモアがある。 心温まる物語有り、胸が熱くなる物語有り、短編ということでスラスラ読めてしまう。 床屋という、誰しも身近に感じる舞台だけに共感しやすい話。

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2014/10/21

4世代に渡るある家族の話。平凡に見える家族でも必ず何かしらあるもの。慌ただしい毎日をやり過ごすので精一杯だけどちょっと足を止めて振り返るのも大事だね。男女雇用機会均等法やら、女性総合職やらでワーワーしてる時代に戸惑う主人公の娘。あー、そうだった、そうだった。社会に出て、現実を思い...

4世代に渡るある家族の話。平凡に見える家族でも必ず何かしらあるもの。慌ただしい毎日をやり過ごすので精一杯だけどちょっと足を止めて振り返るのも大事だね。男女雇用機会均等法やら、女性総合職やらでワーワーしてる時代に戸惑う主人公の娘。あー、そうだった、そうだった。社会に出て、現実を思い知らされたあの頃を思い出した。自分も強くなったもんだ(笑)

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2014/09/18

父と娘、妻のあいだで起きる出来事を過去に向かって進むストーリー。その時々で、床屋を舞台としておきる日常。同じ娘をもつ父として、他人事とは思えない話が続く。一気に読んでしまった。

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2014/06/07

主人公、宍倉勲を中心として、彼の家族、元社員たちとの関係を、 時系列が前後しながら、各章が独立して構成されています。 読み進める毎に、勲の人となりが浮き彫りにされていきます。 勲の朴訥とした真面目さ、誠実さにふっと父親を思い出しました。 昭和のお父さんです。 各章、勲は床屋さん...

主人公、宍倉勲を中心として、彼の家族、元社員たちとの関係を、 時系列が前後しながら、各章が独立して構成されています。 読み進める毎に、勲の人となりが浮き彫りにされていきます。 勲の朴訥とした真面目さ、誠実さにふっと父親を思い出しました。 昭和のお父さんです。 各章、勲は床屋さんに行きます。 ある時は、海外、ある時は知らぬ土地での時間つぶし…。 行きつけの床屋さんとの長い付き合いも、人の温もりを感じました。

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