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床屋さんへちょっと の商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/09/27

心温まる家族のストーリー。自分の事に置き換えて切なくなる。不器用だけど一生懸命に、誠実に自分も生きていきたい。

Posted byブクログ

2023/07/28

題名が気になり買った一冊。 ある家族の歴史を遡って書かれている連作長編の小説 どの短編の話も髪の事が絡んできていた。 短編だからか なんとなく読みやすかった 最後の短編で今までの短編の事が絡んでくるのは読んでて楽しくなる。 ミステリーや謎解きの小説ではらないから全てをスッ...

題名が気になり買った一冊。 ある家族の歴史を遡って書かれている連作長編の小説 どの短編の話も髪の事が絡んできていた。 短編だからか なんとなく読みやすかった 最後の短編で今までの短編の事が絡んでくるのは読んでて楽しくなる。 ミステリーや謎解きの小説ではらないから全てをスッキリする必要はないのかもしれないが、最後の短編はその後が気になった。 娘の事 その後会社はどうなった? 裏切った後輩にやり返しはしないのか? 別れた夫との事は? いろいろあるがもう少し続きを読みたいと思った小説でした。

Posted byブクログ

2023/06/02

この著者も何年か前に「どハマり」して大人買いした人です。思いのほか著作が多くて、同じ著者を続けて読まないことにしている私が読破するのは相当の時間を要します。 本作は10年以上前の作品ですが、床屋は床屋、どんな時代になろうがきっと存在し続ける。いずれロボットが髪を切ってくれるサロ...

この著者も何年か前に「どハマり」して大人買いした人です。思いのほか著作が多くて、同じ著者を続けて読まないことにしている私が読破するのは相当の時間を要します。 本作は10年以上前の作品ですが、床屋は床屋、どんな時代になろうがきっと存在し続ける。いずれロボットが髪を切ってくれるサロンが登場するかもしれないけれど、寡黙な店主だったり聞き上手なスタッフだったり、やはり人の良さは代えがたいものではないかなぁ。 ちょうど1年前に亡くなった弟が通っていた美容院に今は私もお世話になっています。床屋さんへちょっと顔を出したくなる。

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2022/12/29

あれ?短編集? と思ったら連作短編集! さらっと読めて、通勤にもぴったりです。 とっても信頼している読者友達からの紹介で、 イチオシのこちらをやっと読みました。 山本幸久さん、いまではお仕事小説の作家さん、というイメージみたいだけど、リアルな世界のなかでも、ちょっぴり勇気をもら...

あれ?短編集? と思ったら連作短編集! さらっと読めて、通勤にもぴったりです。 とっても信頼している読者友達からの紹介で、 イチオシのこちらをやっと読みました。 山本幸久さん、いまではお仕事小説の作家さん、というイメージみたいだけど、リアルな世界のなかでも、ちょっぴり勇気をもらえるような素敵なお話をたくさん書いています。 短編それぞれにちょっとずつ床屋さんのエピソードが挟まれていて、どこで床屋さんが登場するのかな?って読んでいくのも楽しかった! 読後感もいいし、さっくり読めるし、いろんなひとにおすすめできるお話だったな〜

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2021/02/15

連作長編。9つのお話が入っている。 ひとつの話ごとに、時間が過去に戻る。前に読んだこれとは関係ない2冊も時間が遡っていくところがあったので、あれ?また?と思ってしまった。 でもこの手法自体は割と好き。前のあれはここからこうなったんだーと知るのが楽しい。 毎回、床屋さんがちらりと...

連作長編。9つのお話が入っている。 ひとつの話ごとに、時間が過去に戻る。前に読んだこれとは関係ない2冊も時間が遡っていくところがあったので、あれ?また?と思ってしまった。 でもこの手法自体は割と好き。前のあれはここからこうなったんだーと知るのが楽しい。 毎回、床屋さんがちらりと出てくる。ちょっと無理にでも床屋さんを絡めてきているのかな、なんて思う部分もあった。 勇が年齢に対して大人すぎるのと、登場人物たちの会話がたまに不自然なのとが気になった。こんな話し方はしないだろうなとか、こんなやり取りはしないよね、とか。 どの章も最後はちょっといい風に終わるので悪い感じはしないのだけれど、腹立たしいイヤなひとが出てきたり、登場人物がイヤな思いをしたりするので、読んでいる最中の気分はあまり晴れやかではなかった。タイトルから、何となく終始ほのぼのなストーリーをイメージしていたので意外だった。 途中、少し退屈しながら読み進めてしまったものの、後半の「床屋さんへちょっと」は良かった。集大成って感じで。まあ、ここでもイヤなひとが出てくるのであまり穏やかには読めなかったんだけど。 通して読むと、ひとりの男の生き様や家族の絆が見えてきて、あたたかい気持ちになった。もっと全体的に穏やかでもいいのになとも思ってしまうけれど、いろいろなことがあったからこその最後の展開なんだろうなとも思う。

Posted byブクログ

2020/12/22

実にほのぼのと読めるストーリー。 お菓子メーカーの二代目の苦悩、その娘、孫が床屋で繋がっている話。 どうってことのない日常が、繋がっている。 幸せな気分になる本でした。

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2020/12/04

床屋をテーマとした、ほっこりとさせる連作長編ですね。 時系列がバラバラなのは意味があるのかな。 少し違和感を、感じてしまいました。 続けて読めば意味が分かったかも知れないですね。

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2018/05/23

図書館で借りたハードカバーの同タイトルがとても良かったので保存用に。文庫化に際して書下ろさられた短編「歯医者さんはちょっと」と中島京子さんの解説を読了。

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2017/06/27

父親と娘の関係を中心に、家族の歴史を時を遡りながら描く連作小説。お仕事小説プラス家族小説の傑作。 全てのシーンが映像で脳内再生されるかのように、会話のテンポや場面のシチュエーションが素晴らしい。無駄な登場人物が存在せず、全員が愛すべき人々である。そして、区切りの時に出てくる床屋さ...

父親と娘の関係を中心に、家族の歴史を時を遡りながら描く連作小説。お仕事小説プラス家族小説の傑作。 全てのシーンが映像で脳内再生されるかのように、会話のテンポや場面のシチュエーションが素晴らしい。無駄な登場人物が存在せず、全員が愛すべき人々である。そして、区切りの時に出てくる床屋さん。本当におはなしの展開が巧い。山本さんはもっと評価されていい作家さんです。

Posted byブクログ

2017/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「なんか行き詰ったり、モヤモヤすると、散髪にいくねん」という知り合いを何人か知っている。女性にとって髪は命ともいえるくらい大切なものだと言うが、男にとってもそれなりに大切なものなのである。 といってる俺は、手入れが面倒くさいので、坊主刈りだったりするのだが(笑 本作は、主人公宍戸勲の半生を床屋と家族を通じて描いた連作短編集。最後の2話を除いて、70代の勲の人生を遡る構成が面白い。前の作品に出てきた描写について「あぁ、ここのこれね」って発見できる快感が良い。仕掛けの妙で読ませてくれる。 主人公一家は結構波乱万丈の時を過ごしており、描きようによってはもっとドラマチックに仕立てられなくもないと思う。例えば池井戸潤あたりが描くと、もっとベタベタな展開にもって行くんだろう。でも、そこは山本幸久、ヒョーヒョーと軽さを感じる物語に仕上げている。好みが分かれるところだろうが、俺はこういう仕上げ方も重すぎなくて好きである。

Posted byブクログ