ビジネスは「非言語」で動く の商品レビュー
普段の業務の中で、「言語化されない部分の影響」に興味があって手に取った。 共感できる部分が多くて、読む手が止まらなかった。 仕事でも人間関係でもなんでも、相手の発する「言語化された言葉」をそのまま鵜呑みにするのではなく、その奥に隠された「非言語領域」まで読み取って動くことが大事...
普段の業務の中で、「言語化されない部分の影響」に興味があって手に取った。 共感できる部分が多くて、読む手が止まらなかった。 仕事でも人間関係でもなんでも、相手の発する「言語化された言葉」をそのまま鵜呑みにするのではなく、その奥に隠された「非言語領域」まで読み取って動くことが大事なのだと改めて感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
必死でロジカルになろうとしている時に、こんな本に出逢うと、普通だったら「どんちなんだよ!?」と叫んでしまいそうですが、素直に受け入れてしまえるほど、頭が軟らかくなっている私です('◇')ゞ 《ブランドは多くの顧客にとって「感じる」もの、一方、企業にとってブランドは「考える」もの。社内でブレが生じないために、論理で共有しなくてはならない。「考える」世界と「感じる」世界。私たちはビジネスでこの2つの世界をどう扱い、どう活かして生きていけばいいのか…》 私たちは仕事を論理で動かそうとする。商品やサービスを論理で開発し管理しようとする。しかし実際に私たちの判断を支えているのは、感じるものなのかもしれない。お客様は感じで商品やサービスを選び、後から論理で納得しているのかもしれない。共有し難いものを共感するために…… 《私たちは日々、いろいろなことを見聞きしたり感じたりしているものの、それらをすべて言語化して記憶にとどめているわけではない。頭のなかのどこかに言葉ではないかたち、つまりは、イメージや感覚といった「非言語」の状態でストックしている。》 言われてみれば当たり前のことですけど、仕事では、そのイメージや感覚を無視してロジカルに処理しようとしていたんですよね。
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言語で表現できない感情や感覚といった「非言語的」なものが、ビジネスにおいても重要な意味を持っていると主張する一冊。 主張するところはよく理解できたし、重要な意味を持つこともわかる。肝心なのは、それを具体的にどう取り入れて実践するのかということだと思うのだが、その部分が弱いのが少し...
言語で表現できない感情や感覚といった「非言語的」なものが、ビジネスにおいても重要な意味を持っていると主張する一冊。 主張するところはよく理解できたし、重要な意味を持つこともわかる。肝心なのは、それを具体的にどう取り入れて実践するのかということだと思うのだが、その部分が弱いのが少し残念。どこか「上から目線」な書きぶりからすると、ここに書いてあることをヒントにして自分で考えろ、と解釈すべきなんだろう。確かに、アップル製品に関する分析や「相互インタビュー」など役に立ちそうなヒントは随所にあった。これをいつでも取り出せるように自分の引き出しに入れておこう。
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頭の中で省略され(無意識にやりとりが行われ)行動していることが、一杯ある。それらを言語化をすることができれば、ビジネスの現場や日常生活でも新たな発想が生まれてくるようなことを漠然と考えていた。この考え方に近いことが本書には書かれている。
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「言葉にしてみたけど何かちがうな…」そんなもどかしさを言語化して説明してくれている本。この本に書かれていることは常に思考のどこかに置いておきたい。
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博報堂ブランドデザインの本。図書館で借りた。 以下メモ。 ⚫︎広告という仕事は「考える」世界と「感じる」世界のあいだで翻訳を行うインターフェースの役割を果たす ⚫︎まったく新しい概念は例えられない。インターネットがでてきた初期に、巨大な図書館と例えた人がいたが、難しい本が置い...
博報堂ブランドデザインの本。図書館で借りた。 以下メモ。 ⚫︎広告という仕事は「考える」世界と「感じる」世界のあいだで翻訳を行うインターフェースの役割を果たす ⚫︎まったく新しい概念は例えられない。インターネットがでてきた初期に、巨大な図書館と例えた人がいたが、難しい本が置いてありろくにおしゃべりも出来ない図書館?とわからなかった人が多かった。 ⚫︎生活者の声は、本当に彼らが感じていることと一致しているとは限らない。非言語的に感じていることを探る。 ⚫︎iPhoneはホームボタンの気持ちよさが非言語レベルで意識されているのかと思われる。実行キーではなく、戻るためのボタン。人は元に戻れないことを最も恐れる。 ⚫︎非言語領域を活用できるかどうかの最大のポイントは、方法論や知識の有無ではなく、「うまく活用できるか」ではなく「活用する、と決意できるか」。合理性至上主義のビジネス文化に染まると、感情や感覚をビジネスに持ち込むことについて根深い抵抗感が存在する。 ⚫︎ホットケーキミックスは卵を入れないと作れない。卵を入れなくても作れる粉を売り出しても売れなかった。手間を増やすことで、主婦には料理に関与した充足感を与え、怠けているわけではないという自分自身への言い訳を成り立たせた。 ⚫︎一方インスタントコーヒーは、時間がない中で賢くコーヒーを飲む、というメッセージに切り替えた。ラクすることに対する罪悪感を賢さというメッセージに変えた。 ⚫︎いったん意識に上がらせて考えたことは、意識的に考えることをやめても潜在意識のなかでじわじわと練られていく。それが何かのきっかけで言語化されて「思いつく」のだ。 ⚫︎魅力は記憶に左右される。コーヒーショップであれば、ヘビーユーザーは、スチームの音を流すだけで脳が強く反応し、これは自分の好きなものだ、と思い出す。ライトユーザーはスチームの音から瞬時にコーヒーを連想はしない。したがってコーヒーがすでにカップに注ぎ込まれたほうが、そそられる。 ⚫︎師ではなく、師の見ているものを見よ。技術を教わるのではなく、その価値観や思想やものの考え方、経験、精神である。 ⚫︎非言語的に賢くなるには、なにげないことに注意深くなるようにすること。絵が上手い人は手に技術があるのではなく、目が正確に形を捉えていて、手が描く線の狂いを感知できること。
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人の思考は95%を非言語領域で捉えている。 つまり、5%しか言語化できない。 この非言語領域とどう付き合っていくべきかを取り上げたのが本書である。 例え話や、KJ法、キャンプなどによって、人の非言語領域に気づき、アイディアを引き出したり、上手くコミュニケーションをとることが、...
人の思考は95%を非言語領域で捉えている。 つまり、5%しか言語化できない。 この非言語領域とどう付き合っていくべきかを取り上げたのが本書である。 例え話や、KJ法、キャンプなどによって、人の非言語領域に気づき、アイディアを引き出したり、上手くコミュニケーションをとることが、この合理主義思考が普及している現代において、増す増す大事になる。 アンケートやインタビューの方法も、この非言語領域に絞った研究が進んでいる。短時間で答えを書いてもらうアンケートや、言葉ではなくイメージで答えてもらうインタビューなどがそれである。 普段から自らの違和感を捉え、言語化する作業や、細かなことに気づく力を養うことが、非言語領域に親しくなる方法である。
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非言語領域をビジネスに活用することができれば、ビジネスは「言語」だけの世界のものではなくなる。「人間」そのものの世界のものなる。ビジネスが人間化されていく。非言語領域にこそ、今ビジネスが直面している行き詰まりをブレークスルーかする手掛かりがあるのでないか。
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ウィトゲンシュタイン的に言えば、私的言語は意味をなさず、言語化できないものは知識にはなりえない・・となるが、哲学の問題ではなく、マーケットの問題でいうと、感覚的なもので動くという人間の心理を看過できず、それを利用できなければ勝てない。
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論理的に説明できないもの、自覚できないこと、感じていることを非言語というが最近ビジネスで注目されている。windowsからappleにパソコン市場が移動しているのも非言語が関係している。非言語に上手く配慮したプロダクトやサービスは今後注目されるだろう。
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