リトル・シスター の商品レビュー
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主な舞台はハリウッドなのだけど、この作品からは土地の愛を感じなかった。それは作者であるチャンドラーが、あるいは主人公であるマーロウが、その両方かがハリウッドを好きではない(むしろ嫌いに思える)からなのだろうが、それがこの作品全体の雰囲気を決定させているように思える。 読んでいて、マーロウがとても居心地が悪そうに感じ、持ち前の「タフさ」もここでは虚勢に思え、やはりこういった類の人間は慣れ親しんだ土地である種の「井の中の蛙」的に、伸び伸びと日々を送るほうが性に合っているのではないか。 この作品はどうも堅苦しく(小難しいとか格式ばっているとか、そういう意味ではなく)、迷いを感じた。しかしだからといってダメな作品かといえばそうではなく、「マーロウもの」としては必要な作品だし、むしろマーロウという男の深さを感じさせてくれた。 ただ、ほかの作品と比べるとやはりというか、読むのはつらかった。
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本筋とは関係ない寄り道にこそ価値がある。本筋はちょっと理解不能。 ただ、他のマーロウ作品とは違い、本作のマーロウは疲れている。 やたら愚痴っぽく、乗り気ではない。 そして、それを、隠そうともしていない 読み切るのに体力が必要
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リトル・シスターとはそういう意味だったのか。マーロウは相変わらずカッコいいけど、誰が誰を殺したのかいまいち分からない。女優2人はすごい美人のような気がする。青豆さんの仕事はここから発想されたのかな?
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ラストへ向けて数々の出来事が組み立てられるのは推理小説ではお約束だが、それにしても前半があまりにつまらなかったように思える。
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フィリップ・マーロウ・シリーズ マーロウの元にやってきた依頼人・オーファメイ・クエスト。行方不明の兄オリンの捜索。オリンの住んでいたアパートの捜索。オリンの部屋を物色するヒックスと名乗る男。捜索中に殺害された管理人クローゼン。クローゼンが電話をかけた相手。ホテルに呼び出されたマーロウの前にあらわれたヒックスの遺体と謎の女。女優メイヴィス・ウェルドとオリンの関係。殺害されたギャング・スピンクの秘密。オリンの遺体発見。マーロウの手に入れた写真とネガの秘密。スティールグレイブの秘密と死。依頼人オーファメイの謎とラガーディー医師の秘密。
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